先週末、実家から帰ってきてから土日に時間があったので、引っ越しを想定して荷物の整理を始めた。「オーストラリアに持っていく」「3年後使う」のどちらにも当てはまらないものは手放すことになる。まずは本に着手し、何冊かはメルカリに、売れなさそうなものは資源ごみに出すために紐で縛った。その作業をする中で、「RDD(Regional Development Dialogue)」という雑誌を発見。これはずっと探していたもの。
何かというと、私の唯一のPublication実績。13年前、最初の会社を休職して、国連機関で2か月のインターンシップを行った。その時の調査内容を使う形で、その国連機関の人が機関誌に論文投稿しており、私も共著者の一人として名前を載せてもらった。名前が掲載されたのは、著者リストの最後だが嬉しかった。過去の自分の行動が今につながっていることも嬉しい。大学に提出する書類としてPublication実績の枠もあり、指導教官からはどんなものでもあれば載せたほうが良い、と言われていたので、その雑誌を探していたがネット上でも記事が古いためか見つからず、結局提出できなかった。
それでも入学許可(Offer of Admission)は下りた。ちなみに、私が申請した大学では、奨学金を希望する場合は、入学申請と奨学金申請は同時に行うようになっているが、私はオンラインフォームで申請後にメールで大学にお願いして、入学申請だけ先に審査してもらった。理由として、会社に早めに連絡したいということを伝えたら、数回のメールのやり取りの後にきちんと対応してもらえた。
一方、奨学金については留学生は8月末が申請の締め切り、10月中旬に結果が出ることになっている。このため、今Publicationの実績が見つかれば、まだ審査に乗る可能性がある。週末、家のスキャナーで雑誌の該当ページをスキャンして、大学の事務局にメールで送ってみた。「Publication実績が見つかったので、奨学金審査の書類としてこちらも含めてもらえないか」と聞いてみたところ、快諾。返事として「9月中旬までなら重要な書類は受け付けているので、他にも何かあれば私まで直接送ってください。」とのこと。そんなことHPのどこにも書いていないし、むしろHPではいったん出した申請は変更できない、変更する場合は取り下げて再申請になります、という説明がある。
何でも聞いてみるもんだな、とあらためて思った。これはオーストラリアに特有なのか、他の欧米諸国でもそうなのかわからないが、分からないことは直接尋ねると意外と解決したり対応してもらえたりする。聞くことによってこちらに失うものはないわけなので、思い切って何でも聞いてみることが良い。今回の件でもこの行動により以下の2つがクリアできた。
・入学許可と奨学金の申請を同時に行いながら、審査は別々にしてもらう(HPには一緒に審査するものとして書かれている)
・オンラインでの申請提出後、個別にメールで書類を送付する
私としては、来年1月から休職に入る場合、入学許可を奨学金とセットで行うと、10月中旬にしか結果がわからず、それでは会社に知らせるのが遅すぎると思っていたし、一方で奨学金の可能性はあきらめたくなかった。これらの事情をちゃんと伝えたら、対応してもらえた。事務局の担当の方も非常にレスポンスが早く丁寧でありがたかった。晴れて大学に入学したら直接お礼に行こうと思う。
10月中旬の奨学金の結果が待ち遠しい。私の場合、修士のGPAがとても良いことが強み、Publication実績が乏しいことが弱み。Research proposalは、指導教官にアドバイスをもらって、奨学金申請用にブラッシュアップした。
あとは他の申請者と上から並べたときにどのあたりに自分が位置するかで決まるようだ。本当は自分が筆頭のPublicationがあれば言うことないんだけど、無い物は仕方ない。大学に入学したら意識的に論文を書くことにしたい(在学中に申請できる奨学金や助成金もあるので)。
後日追記:奨学金の結果についてはこちら。