40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。

サッカー観戦とイースターホリデー

オーストラリアでは昨日からイースターの連休。去年はロックダウンの真っ最中だったので、イースターと言ってもスーパーに卵型のチョコレートが売っているのを見ただけで何も特別なことはしなかったけど、今年は平常運転なのでやっとイースターのイベントを経験することができた。イースターとは別に、連休に入る前の木曜日の夜にはサッカー観戦。ここ数日イベント尽くしでバタバタしている。

 

まず木曜日から。木曜日は午前中に夫と買い物に行くことを予定していたけど、夫が仕事で忙しくなってしまったので私は大学に行くことに。時間に余裕があったので、今、私の中で解決したい課題、オンラインインタビューをできる個室がキャンパス内で確保できないかを調べることにした。通常は図書館のDiscussion roomを予約できるのだけど、なぜかCovid対策で予約できずに早い者勝ちになっている(予約制にした方が管理できると思うんだけど不思議)。なので、これまで指導教官とのミーティングやオンラインセミナーなどがある日に限ってはキャンパスに行けず、Work from homeしていた。ミーティングはまだしも、インタビューは失敗が許されないので、自宅よりもネット環境が良い大学のキャンパスでやりたいと思っていた。

 

見つけたのは大学院生用のラウンジの中にあるDiscussion room。もともとこの部屋はラウンジというだけあって、大学院生(コースワークでもリサーチでも)が食事したり、談笑したり、勉強したりする場所だけど、そのラウンジスペースの中に3つの個室があって、1日2時間まで予約できることが分かった。予約の方法は分かりにくかったけど(どこにも丁寧に説明されていない)、色々試行錯誤していたらカレンダー予約ができた。そこで、早速木曜日の午前中にその部屋を観に行くことにした。

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オンラインインタビューに備えて個室を予約

無音ではないけど、1時間程度のオンラインインタビューをするには問題なさそうな場所だったので一安心。しばらく滞在して騒音などの状況を知っておきたいので、木曜日はそのDiscussion roomで作業することにした。

 

昼頃になって個室からラウンジに出てみたら、イースターのチョコレートが並んでいた。どうやら大学院生のアソシエーションが準備したものらしい。先日のフリーランチをくれたところと同じ団体。せっかくなので、PhD仲間のWhat's Appに情報を流したら、同じ部屋の中国人とバングラ人の友達もチョコレートをもらいに来た。こういうちょっとしたイベントが楽しいし、研究以外のことをおしゃべりする良い機会になる。

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大学院生用に配られたイースターのチョコレート

木曜日は夕方からサッカーを観に行くことになっていたので、チョコレートをもらったらその足で帰宅。子供たちの小学校はTerm1の最終日でいつもより1時間早く終わるのと、その後にファンドレイジングも予定されていたので、夫と2人で迎えに行くことにした。帰宅したら超特急でおにぎりを作ってサッカーに出かける準備。場所は全豪オープンのテニスを観に行ったところと同じ場所だった。なんでこんなにスポーツ施設が集まっているんだろうと思ったら、メルボルンオリンピックのメイン会場だったみたい(メルボルンオリンピックは1956年の開催)。

 

今回は夜遅くなるので車で行くことに。もともと木曜日は公文の予定だけど休みにした。休みでもワークシートはもらえるので、出かけに公文に立ち寄った。シティに向かっていく道は思いのほか混んでいる。明日からイースターホリデーかつスクールホリデーも始まるので、早い人は木曜の夕方から旅行に出かける。渋滞により集合時間よりも少し遅れて到着。

 

今回はメルボルンダービーということと連休前であることから、前回長男だけ友達と観に行ったときよりもずいぶん席が埋まっているように見えた。久しぶりに生でサッカーを観戦するのでわくわく。チケット発券でトラブルがあったものの試合開始とほぼ同時に入場できたので良かった。暑かったので早速生ビールを買った。外でスポーツ観戦しながらビールを飲むのは最高。

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ゴールと同時に花火の打ち上げ。夕方の空がきれいだった

対戦相手は昨年の優勝チームということで、応援しているチームの実力は下だったけど、2対1で逆転勝利。終始攻められている印象だったが、数少ないチャンスを点につなげた。勝利は勝利。また今度観に行こうと思った。ちなみに会場で飲んだ生ビールが好みの味だったので、銘柄を覚えておいて今日酒屋で6本購入。さわやかな味で暑い日に野外で飲むのに最高。

4pinesbeer.com.au

 

翌日金曜日は祝日。長男の友達のお母さんに誘ってもらって、公園でエッグハントをすることになっていた。私の失敗はチョコレートエッグを買い忘れていたこと。しかもこの金曜日は全てのスーパーやほとんどの店が休み…。困ったということで、ガソリンスタンドについているコンビニに朝いち自転車をこいでいったら、イースター用のエッグチョコが1つ2ドルくらいで売っている。おそらく市販の10倍の値段・・。子供は10人以上来る予定なので、10個以上は必要だけど、さすがにこれを買うのはばかばかしかった。すべてのお菓子がとんでもなく高額だったけど、その中で1ドルのグミを8本と3.5ドルのおもちゃ入りのチョコエッグ(普段スーパーでは2ドル以下で売っている商品)を4つ購入。イースターと関係ないしょぼいお菓子を買っただけなのに20ドル以上もしてしまった。来年はちゃんと準備しよう。

 

エッグハンティング用のバスケットも準備していないので、子供たちには要らなくなったカレンダーで籠を作ってもらって、それを持って行った。この日もおにぎりをせっせと握り、せめてイースターらしく、家に残っていた卵を全部ゆで卵にして公園にもっていった。結果オーライ。5家族で子供は13人集まった。私以外は永住者の日本人ママたちで(オージーの旦那さんも2人来ていた)、食事もそれぞれ素敵なものを持ってきていたけど、私は新参者で全く様子がわからないし、車にも乗れないから子供とリュックを背負って自転車で公園に向かったので、荷物も最小限。新しい状況でよくわからないから、準備がいまいちでも仕方ないかな、と自分に言い聞かせた(まぁ誰も気にしていないと思うけど)。

 

11時に集合してから持ち寄ったランチを食べておしゃべり。子供たちは何かしらずっと遊んでいる。そしてメインイベントのエッグハンティング。大人が適当にチョコレートやお菓子を地面や木の枝の上に置いておいて、子供たちがそれを拾うというイベントだった。地面にお菓子をばらまくというのが日本人的にはびっくりしたけど、まあこれもオーストラリアらしいのかな。この日は気温が30度近くまで上がったのでチョコが溶けたのは災難。でも子供たちは楽しそうだった。

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隠されたチョコレートめがけて走り出す子供たち

結局16時過ぎまで5時間以上公園に滞在。日陰は涼しいから思ったより疲れないし、子供たちは子供たち同士でずっと遊んでいるので楽。なかなかよいイースターの金曜日を過ごせた。

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飛行機で空に書かれた「ジーザス=Love」の文字

今日は明日からの7泊8日の旅行に備えて買い出し。買い物に行ったショッピングセンターで、これまたイースターのイベント。子供たちにアクティビティをさせて、点数を稼いで最後に景品がもらえるというもの。無料だし、スクールホリデー中ずっとやっているみたいでありがたい。長男も次男も欲しい景品がもらえて大喜び。なんか、オーストラリアの生活って楽しいな、と思う瞬間が最近多い。返す返す昨年1年がもったいなかったけど、まだあと2年は楽しめるので、残りの時間を十分に満喫しようと思った。

初めてのインタビュー&分析開始

先週金曜日は博士研究プロジェクトのデータコレクションとして、初めてのインタビューを行った。インタビュー先は、私がゼロベースで会社のお問合せ先に依頼を送ったら、快く引き受けてくれた人。大企業の広報部に所属している。インタビューは1時間の予定で、ほぼ時間通りに終わった。最初緊張したけど、初めてにしては上手くいったかな、と思っている。インタビューの前にはその会社のことをかなり念入りに勉強した。やっぱり準備は大事。

 

実は、研究のインタビュー自体は初めての経験ではない。修士課程の時に、オーストラリアのある自治体の環境政策をテーマにしていたが、それに関連して2つのローカル自治体のトップや州の環境省の人、関連するビジネス団体の人、NGOの代表などの複数人にインタビューをした。相手先は全員オーストラリア人だったので、今思えば体当たりで頑張ったなと思うし、英語が不自由な学生に対して対応してくれた人にはありがたく思う。でも修士の時は研究デザインはあまりしっかりしていなくてもよく(というと語弊はあるが、博士課程ほど質を求められない)、インタビューも基本的にQ&Aの形だったと思う。懐かしいのは日本から持ってきていたポータブルのカセットテーププレイヤーに録音したこと。時代を感じる。

社会人になって仕事でもいくつかインタビューをした。社内のイントラに掲載するための自社の役員インタビューが多かった。この時は自分が聞きたいことや引き出したい内容があったので、それに沿って質問をしていたように思う。また取材で社外の人からインタビューを受けることも何度かあった。

 

今回の研究プロジェクトのインタビューは、これまでの経験と異なり、ちゃんと手法を勉強してから臨んだ。アブダクティブストラテジーに則り、解釈主義に基づいて行う半構造化インタビュー。分析手法はグランデッドセオリー。これらの方法で研究を行うことについて審査会で承認を得ている。手法をちゃんと学んで、それを逸脱しない形で行わなければならない。インタビュー自体は上手くいったように思うけど、本当にこれらの手法に則って行えていたのかどうかは、少し自信がない部分もある。

 

自分なりに本を読んだり、Youtubeに上がっている動画で学習して気を付けたのは、質問に対する答えを深掘りしていく過程で、こちらの考えを述べるようなことをしたり、勝手な解釈で幅を狭めた質問をしないこと。内容をより深く理解するために相手にたくさん話してもらいたいので、一問一答ではだめ。どうすればよいか。今回、相手が話した内容を確認の意味も込めて要約して返したら、さらに詳しい内容や発展的な内容を話してくれるということが何度かあった。このやり方は良さそうだと思った。でも英語でやるのはかなりハードルが高いな…。なぜなら相手の言っていることを80%くらいは理解していないと要約ができないから。一問一答なら英語でもできそうだけど。

 

インタビューの後、その会社の中であと2人くらい話が聞けないかを相談。何の義務もないのに快く協力してくれて、昨日2人目のインタビューの日程が確定。ありがたい。今のところ、4月に4件のインタビューの日程が確定している。これからもう少し増える予定。

 

インタビューの後は早速文字起こしをしてみた。地味な作業だけど、指導教官のアドバイスに従って自分でやってみた。自分でやってみることは良いことだと思った。時間がもったいないように思ったけど、何度も聞き直して自分の手で文字に起こしていくと、インタビューの内容がより頭の中に入ってきて面白いなと思ったし、分析にスムーズに移れる気がした。また外注するよりも早く出来上がるので、翌日確認のために送ることができる。すぐに確認してもらえて返信があったので、今日から分析を開始する。試行錯誤しながらやることが楽しい時期。

 

でもここでも思ったのは、英語のインタビューを自分で文字起こしするのは無理かもしれない。Face to faceではなく、パソコンを通した音声の録音なので、どうしても聞きづらいところもあった。日本語だと何度も録音を聞き直して、ほぼ100%正確に文字起こしできたが、これが英語となると厳しいのではないか。英語のみ外注の文字起こしサービスにお願いする方が良いかもしれない。英語での最初のインタビューは、勤めていた会社の同僚で、彼女の英語には慣れているから、自分でもできそうだけど…。やってみて判断しよう。

 

こんな感じで少しずつデータコレクションが始まってきたのはうれしい。大学にも人がどんどん増えて対面のイベントも徐々に再開。昨日は大学院生向けにフリーランチがあった。コロナ対策も兼ねて予約制。どうせいつものバーベキュー(ソーセージ焼いてパンにはさむだけ)だろう、と思って期待せずに行ったら、キャンパス内にあるマレーシア料理屋さん(Papparich)にケータリングしたちゃんとしたランチだった。ベジタリアンとハラルがあったので、ハラルにした。チキンカレー。美味しかった!来月は隣の席に座っているバングラディシュ人の友達も誘っていこう。そして今日は留学生向けのフリーフードの配布がある。小さなことだけどこれも楽しみ。

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大学のスポーツセンターの庭でフリーランチを堪能。写っていないけどドリンクももらえて至れり尽くせり

 

車の点検と整備に行った

今週水曜日は、オーストラリアに来て初めて車の点検と整備をした。車は昨年の1月にオーストラリアに来て1週間後に購入した中古のHonda CRV。

 

fourty.hatenablog.com

 

ワンオーナーの車で、前回のオーナーは半年ごとにチェックアップをしていたことが整備記録本に書いてある。几帳面な人だったことがわかる。私たちもそのようにしようと思っていたが、ロックダウンに入ってしまい、車をほとんど使わないことから(あまり動かしていないとそれはそれで問題なので夫が週に一度、スーパーの買い出しついでに少し大回りして車を走らせていたが)、点検と整備もしないままになっていた。

 

購入からそろそろ1年たつ頃、点検に行ってみないとなと思っていたが、どこに行けばよいのかもわからないし、英語のハードルがあるので何となく先延ばしにしていた。しかし再来週のスクールホリデーで1,500km以上ドライブする予定なので、途中で何かあったら困るから重い腰を上げて点検・整備工場をネットで検索して予約。調べてみたら家から比較的近くに車の点検・整備工場が集まっているエリアがあった。その中からHonda車をメインで取り扱っていて、Googleの評価も悪くなさそうなところにネットで予約。こちらのサービスを受けた。

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このメニューでお願いした http://www.hondautomotive.com.au/

水曜日の朝、子供を小学校に送り届けた足で整備工場に。入るなりザ・整備工場。かなり広い倉庫のような場所に多くの車が吊り下げられており、多数の部品が置かれていた。朝9時の予約だったが、既に工場はフル稼働していて、整備士の人たちが忙しそうに働いていた。活気のある良さそうな職場だったので安心した。働いている人が生き生きしている職場は仕事の質も高いはず(経験上わかるし、きっと論文探したら出てくると思う)。でも予想していた通り、超早口のオージーイングリッシュでのやり取り。予約していることを伝え、整備記録本と車のキーを手渡ししたら、すぐに代車のキーを渡してくれて、「ちょっと古いけどCRVを手配しといたから!」と言われ、それで終わり。超あっさりしていた。

 

外に出てみると、所狭しと停まっている車の中にCRV発見。ちょっと古いというよりだいぶ古い。まあ代車だからこんなものかと思った。でもデザインは自分たちが持っているCRV(3代目でこちらではたくさん走っている)よりも好きかも。調べてみると初代のもののよう。販売期間は1995年から2001年。オーストラリアでは20年前の車もしっかり現役。車内はきれいではないけど、元の内装は全く悪くなっていなくて、ちゃんとしている。もちろん走るのにも問題ない。古くなればなるほど日本車の価値がわかる。

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こんな感じの初代CRVを借りた。今のデザインよりカッコよく見えてしまうのは、私が40代だからだろうか?画像はWikipediaからhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BBCR-V


1時間後に電話がかかってきた。内容は今回はレギュラーチェックアップではなくて、メジャーチェックアップになるから、いくつかの部品の交換が必要というもの。それぞれの作業内容と費用を丁寧に説明してくれたが、多分日本語で聞いても分からないから英語だとなおさらわからない。信頼できそうな整備会社だったのでお任せすることに。費用は総額で750ドル程度。日本の車検と比べたら安い。2~3時間で終わるということで、子供を迎えに行った足で車を取りに行くことにした。

 

そして小学校帰りに子連れで整備工場に。おそらく整備を担当してくれた人が対応してくれた。説明は「整備記録本を見たところ、半年ごとに車は点検されているが、部品交換は長らくされていない。これはBadだ。走行距離12万キロでしていなくてはいけない部品交換をすべて今回やったよ」とのこと。前回のオーナーはマメに点検していたけど、あまり部品交換や整備はしていなかった模様。やってもらえてよかった。

 

整備士のおじさんが子供の制服のロゴを見て「Oh, XX Primary School!」と子供の相手もしてくれたので長男は満足そう。少し離れたところにいた次男を見て「Same kid?! Twins?? Oh no, this boy is a bit bigger. They are brothers.」と一人で納得していた。親から見ると長男と次男は全然似ていないと思うけど、他人から見ると似ているようだ。あとは「君たちどこから来たの?日本?韓国?」と聞かれた(珍しく中国ではなく韓国が出てきた)。「日本です」と答えたら、「僕は昔、四街道に住んでいたことがある。千葉の四街道。ホンダの整備工場で働いていた」とのこと。へえー、となった。日本語は話せなさそうだったので、技術トレーニングを受けていたのかな?とにかく良さそうな自動車整備工場が見つかって良かった。これからも定期的にお世話になるだろう。

 

この日は他に、眼鏡屋に行って長男の眼鏡を新規購入した。眼鏡については1月から色々あって、時間と金がかかりすぎている。相変わらず子供を含む生活関連の出来事が多い。なんでこんなに色々と雑多なことが多いのだろうか、と思うが、これが普通のことなんだろう。昨年はロックダウンで閉じこもっていたので、逆に何もなかった。お金を使わない代わり何も面白いこともなかった。これから海外生活に関連する色々なネタがまた出てきそうだな、と思う。

指導教官とのミーティング、研究参加者と顔合わせ

今週月曜日は隔週の指導教官とのミーティングがあった。研究プロジェクト参加者のリクルーティング状況の報告及びインタビューの文字起こしや翻訳について相談。リクルーティング状況についてはまずまずといった反応。イギリスの会社に苦戦していることを相談したら、博士課程1年目の審査会のパネラーになってくれたイギリスの先生(指導教官の共同研究者)に相談してみたら、とのこと。

 

文字起こしと翻訳について。文字起こしについての私の相談は、外注業者にお願いするか、ソフトウェアを使うか、自分でやるかで迷っているけど、アドバイスはありますか、というもの。指導教官は通常助成金をもらってプロジェクトをやっていることもあり(もちろん時間がないということもあって)、インタビューの文字起こしは外注しているが、通常学生には自分自身で文字起こしをすることを進めている、という答えだった。自分で文字起こしをすることで、インタビューの内容が完全に頭に入るので、時間がかかるようで分析の時には「あの人があんなこと言っていたな」とすぐにわかるらしい。

 

翻訳についての相談は、日本語のインタビューの文字起こしをすべて英訳してから、英語で行ったインタビューと同じような扱いでNVivoに放り込むか、もしくは日本語のインタビューは日本語のままコーディングして、英語は英語のままコーディングして、最後統合するか、どちらが良いでしょうか、というもの。今回、私のインタビューは7割くらいの参加者が日本語、残り3割が英語のインタビューになる。過去の論文を調べてみたところ、2言語以上を扱うインタビューの場合、大体通訳を入れているので、結局文字起こしの時は1言語になっているから問題ない。私のプロジェクトのように、2つ以上の言語で行われたインタビューをそのままデータとして扱ったことがあるケースが見つからない。

 

日本語のインタビューを全部日本語で文字起こしをして、それを一文字一句すべて英訳するとなると、ものすごいボリューム(おそらくA4で200ページ超)になってしまい、外注すると100万円を超えそうなことが分かった。そのことを伝えたら、日本語のインタビューは日本語でコーディングして、英語のインタビューは英語でコーディングして良いのでは、ということだった。ただそうすると、NVivoに2つのプロジェクトを作ることになり、少し混乱するかもしれない。当然分析が済んだら、コードは全部英訳することになるし、論文で使うことになる発言も英訳することになる。それでもボリュームが元の文字起こし原稿よりもかなり少なくなるはずなので、費用はあまり心配いらないだろう。あと、コーディングや分析は日本語のものは日本語でやった方が、英文と比べて作業効率は何倍も上がるはずなので、これはこれで良いかもしれない。

 

ちなみに費用の面では、私の大学では人文学系のPhDとリサーチマスターに在籍する人は全員(奨学金の有無にかかわらず)、研究に使うことができるFundingを受けられる。旅費が2,815ドル(約22万円)、経費が4,000ドル(約32万円)。これは期間を通じた金額。そんなに高くないけど、あるだけありがたい。

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https://www.monash.edu/arts/current-students/graduate-research/funding

昨日は、研究プロジェクトに参加してくれる企業の担当部署の方と顔合わせのミーティングがあった。私からは自己紹介やプロジェクトの背景と概要説明をし、参加企業の方からは自社の取り組みの説明をしてくれた。日本企業の人と話をするのはすごく久しぶりで少し緊張した。自分が変なこと言ったりしていないか、しゃべりすぎたりしていないか、など気になってしまった。

 

ミーティングで一つ失敗があった。今回、私の方でZoomを設定したが、Zoomのデフォルトで参加者が画面シェアをできないことになっていた。企業の方が資料を使って説明してくれようとしたときにシェアができなくてトラブル。急遽、Teamsでミーティングを設定し直し、説明してくれた。初歩的なミスで申し訳なかった。Zoomのデフォルト設定はちゃんと見ておかないといけない。。先日接続テストは夫に協力してもらってやってみたのだが、画面共有のテストはしていなかった。反省。

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デフォルトでは画面共有がHost onlyになっていたので、All participantsに変更!

 

研究参加企業の方と本題に入る前に少し雑談したが、その企業では昨年4月から基本的に管理系の部署はテレワークで、そのころから今まで月1度くらいのペースしか出社していないとのこと。私が所属していた企業でも同様の話を聞いていたので、驚くことはなかったが、改めて仕事の環境が大きく変わっているんだということが分かった。

 

折しも昨日、Victoria州では新規感染者のゼロが続いていることから、さらなる規制の緩和が発表された。今週金曜日の夕方から、職場(オフィス)で働く人数の規制が、これまでの75%から100%(つまりコロナ前と基本的に同じ)になる。かといって戻らなければいけないというわけではなく、実際にどの程度職場に戻るのかは不明。でもこれを聞いて日本の状況と対照的だな、と思ってしまった。最近、正直コロナのことは忘れてしまうくらい、日常が戻ってきたと感じている。

www.dhhs.vic.gov.au

 

あと、昨夜は嬉しいニュースが一つ。研究参加企業がもう1社増えた。こちらも日本の企業。今のところ全体で7社。縁もゆかりもない異国の大学に所属する学生からの突然の依頼なのに、協力してくれるのはありがたい。イギリスの企業、何とかしないと…。

イベント盛りだくさんな3月

3月はやたらと小学校の行事と子供のイベントが盛りだくさん。まとめて記事にしておく。

 

小学校のミニ運動会

オーストラリアの季節が秋だからか、バイリンガル小学校は毎年3月に日本スタイルを一部取り入れた運動会を行う。昨年はコロナロックダウンの直前に実施できたが、今年は集まる人数の制限や管理の面から、2~3学年ごとに別々の日に学校の校庭で行った(昨年は全学年同時に学校の近くの巨大なグランドで実施)。

昨年の様子はこちら。

fourty.hatenablog.com

 

基本的なスタイルは昨年と変わっていない。まったく練習などというものはしないで、ぶっつけ本番であること、オリンピックの陸上競技のように一つのグラウンドで複数の競技が同時進行すること。また、今年は特にオーストラリア流?予定していた開始時刻よりも30分以上遅れてのスタート。しかも長男の日も次男の日も安定の遅延。。分刻みに進行していた日本の運動会とのギャップが大きすぎる。大幅に遅れているのに先生たちも焦っている様子は全くない。子供たちは十分楽しそうなので、これでいいんじゃないか、と思ったりもする。

 

学校が昨年末に工事をしていて、今回初めて出来立ての校庭に入った。一瞬「せまっ」と思ったけど、オーストラリアに来て感覚がおかしくなっていたよう。写真を撮ってみると十分に広い(でもこちらの小学校の標準と比べたらやっぱり狭い気がする)。

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2時間の間に4~5種目をこなす

運動会の他にも今週は地域の小学生が集まったスポーツ大会(クリケットやバスケットボールなどの多種目で競うらしい)や体力測定?のようなイベントも詰め込まれていた。スポーツ大会なんて、下に書いたキャンプから戻ってきた2日後に突然お知らせがあってびっくり。校長先生がオーバーフローしているのか、前日にお知らせが来たり、スタッフが足りなくて急遽親のボランティアを頼んだり、と、管理職なんだからもうちょっと計画的にやれないものか、と思ったりもした。

 

長男、小学校のキャンプに参加

小学校の3年生以上は2泊3日のキャンプに。昨年はコロナによりキャンセルになってしまったので、長男は今年が初めての参加。人数が多いため、3/4年生と5/6年生に日程を分けて実施。5年生の長男は普段仲良くしているのがほとんど4年生の友達なので、キャンプでバラバラになってしまうが、本人はそこまで気にしていないようだった。

 

ちなみにキャンプの日は、少し早めに学校に集合することになっていた。時間がギリギリだったので、私は長男の旅行バッグを抱えて、長男と一緒に駐車場から走って学校に行ったのに、ついてみると半分くらいしか子供たちが揃っていなくて、先生も点呼を取れない状態。余裕で15分くらい遅れてくる子達もいた。おそらく学校もそれを見越していつもより早い時間を集合時間としてアナウンスしたのだろう。

 

キャンプの場所は、学校から車で3時間弱ほど行ったところにあるキャンプ場。3日間盛りだくさんのアクティビティを楽しんだようだった。3日間、私と夫の2人で次男の相手をしていたので、次男は長男がいなくて寂しいというよりも父母を独占できて満足そうだった。子供が1人だけだと静かに時間が流れる。お弁当も1つだけ作れば良いし、すべての面でいつもよりも少し余裕があった。

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海の近くのキャンプ場(でも海には入っていないとのこと)http://waratahbeachcamp.com.au/

長男、友達と夜にお出かけ

ロックダウンが終わって友達も増えてきたし、親同士も交流が始まってきたところで、長男が友達から誘われて夜の外出をする機会があった。オーストラリアでは、家が離れていることや子供が大きくなるまで子供だけでの外出ができないことから、週末に親同士が約束して子供をどちらかの家で遊ばせたりする習慣がある。その延長線上で、友達から誘われて、長男のみ友達のお母さんやお父さんにイベントに連れて行ってもらった。

 

一つ目は「鬼滅の刃」の映画。3月初めに1週間だけ日本語(英語字幕)で上映されていたよう。私は全然知らなかったけど、長男が仲良くしている友達のお母さんから連絡があって、もし良かったら長男を一緒に連れていくけどどうですか?とお誘いしてもらった。時間は平日の夜で、夕方にピックアップしてもらって映画館があるショッピングモールで夕食を取りそのまま映画という流れ。帰りも送ってもらい至れり尽くせりだった。長男は夜の外出に大興奮。映画も面白かったようだ。

 

鬼滅の刃はオーストラリアでも好評らしく、当初1週間の上映期間が2週間に延びたとのこと。数か月後?に予定されている本格上映では吹き替え版になってしまうらしく、友達のお母さん(日本人)はオリジナルの日本語音声で観られる今を狙っていきたかった、ということだが、英語がわからない長男にはちょうどよかった。

 

2つ目のお出かけはサッカー観戦。こちらは先週の日曜日。日本人選手が出ている試合で、その選手とつながりがあるサッカー教室のコーチが誘ってくれて、無料で招待してくれた。総勢100名ほどがこのイベントに参加したらしい。当初家族で行きたいと思ったけど、終了時間が8時半ごろで家に帰ると9時を過ぎてしまう。次男には負担が大きいかな、と思って迷っていたら、映画の時とは別の友達のお母さんから、良かったら長男を一緒に連れていきますよ、とお誘いが。こちらも喜んで出かけて行った。次の日がキャンプなのに、大興奮して9時半ごろ帰ってきた。今度は家族で観戦に行ってみたい(私は10代の頃、Jリーグの地元チームのファンクラブに入っていたくらい、実はサッカーを観るのが好き)。

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右下が長男が一緒に観戦した応援団。でも全体を見ると席がガラガラで、これでプロとして運営していけるのかな、と思ってしまった

次男、6歳の誕生日

次男が6歳の誕生日を迎えた。昨年と同じく、Japanese Chesecakeが希望だったので、アジア系のパン屋さんで購入。写真撮り忘れたけど美味しかった。コロナが収束しているので、今年はBirthday Partyを企画。明日Playcentreで実施予定。またそのことは別の記事に。

 

海に入り納め

イベントだらけの中でも、1日だけ何も予定がない日曜日があった。天気が良かったので久しぶりにビーチに。子供たちはおそらく今シーズン最後の海水浴。大人は寒くて入れない。ビーチは賑わっていた。冬のビーチも人が少なくて好きだけど、わいわいしているビーチも活気があって良い。水は透明だし、日本の海みたいに海藻がいっぱい絡まってきたりしないので(その代わり小さな生き物もあまり見ない)、海水浴には適している。

 

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遠浅で波がほとんどないため、子供たちは安心して遊べる(ちゃんとライフセイバーも待機している)

どうしても日々の生活は子供中心になってしまうけど、昨年は基本的にロックダウンだったので全然イベントを楽しむことができなかった。これくらい忙しいのが逆に普通なのかな?あと2週間でTerm1が終わってスクールホリデーが始まる。慌てて旅行の計画を立てた。子供が小学生のときが家族旅行を一番楽しめるはずと思っている。この限られた期間のオーストラリア生活を満喫するつもりで、旅行はかなり攻めの姿勢で計画している。

 

 

研究プロジェクト参加者のリクルーティング

久しぶりに研究関連のことを記録。1年目の審査が終わってから今までの2週間ほどは、主に研究参加者を募集する作業をしていた。1月に倫理審査がおりて、3月初に無事研究内容にOKが出たので、晴れて研究の実務に着手できるようになった。

 

私の研究対象は、日本、オーストラリア、イギリスに本社を置く大企業。そのうち、研究テーマの要件を満たした会社を絞り込んだ結果、69社が調査の対象となった。この69社の中から、6~10社程度をリクルーティングし、各社の中で働く複数人(理想的には3名以上)にインタビューを行うというのがデータコレクションの中心となる。調査対象は、一番規模が小さい会社でも年間の収益が3兆円弱と超が付くほどの大企業ばかり。

 

69社のうち、日本企業の2社とオーストラリア企業の3社はコネを使ってコンタクトしたが、残りはいわゆるCold callで、すべての会社のホームページや発行しているレポートを地道にチェックして、開示されているメールアドレスやお客様相談室などの問い合わせ先に1社1社連絡し担当部署につないでもらう、という方式を取った。

 

実は日本企業の多くは、以前名刺交換したことがある企業だったし、実際に会食して仲良くなったり、情報交換会をしたり、研究会で何回も顔合わせしたりして親しくしていた人たちも何人かいた(私の分野では横のつながりを作るのが活発なので、他社にも多くの知り合いがいる)。でも会社を休職するときに勢いですべての名刺を溶解処分してしまったので、今は全く連絡先が分からない。これにはさすがにちょっと後悔したものの、会社員の立場で得た連絡先を学生として使うのはグレーな気もするので諦めもついた(でも個人的に親しくしていた数人くらいには打診できたと思うが…未練)。

 

名刺を全部捨てた話(懐かしい…)

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幸いなことに、この2週間で6社から調査参加への同意を得ることができた(最低ラインのクリア)。6社のうち5社は日本、1社はオーストラリアの企業。イギリスはコネがないので苦戦している。

 

参加承諾してくれた日本企業のうち、1社はもともと自分が働いていた企業。1年目の審査会が終わった日に元上司に連絡をして、近況報告とともに調査に協力してもらえないかを聞いたところ、すぐに「できることなら喜んで協力します」と言ってもらえて感激した。続いてアメリカ法人で働いている元同僚にも聞いてみたら「あなたのためならもちろん協力するよ!」という返事をもらえて嬉しかった。この他、こんな部署の人にインタビューをしてみたい、ということを元上司に相談したら、部署の責任者の連絡先を教えてくれた。たまたま以前別のプロジェクトで一緒に働いたことがある人達なので頼みやすい。3月は超多忙なので連絡は4月になってからの方が良いと思います、というアドバイスまでもらった。

 

日本企業のもう1社は、博士課程を始めてから知り、コネなしで入会した日本の学会の研究部会を取りまとめている先生に相談してつないでもらった(研究部会でその企業の方が事例報告していたので)。つないでもらった会社の人からも研究参加について無事OKをもらえてほっとした。ありがたい。残りの日本企業3社は全くコネなしでのコンタクト。3社とも日本人なら誰もが知っているような有名企業。Website上の問い合わせフォームからのコンタクトなので可能性が薄いと思っていたが、研究内容に興味を持ってくれた人たちがいた。ゼロベースで調査参加者を得られたことに、個人的なコネクションで得た嬉しさとはまた別の嬉しさがあった。そのうち1社とは来週事前打ち合わせをすることになり、別の1社にはインタビュー第1弾をすることになった。

 

以前なら、電話してアポを取り、会社に挨拶に行って、名刺交換をして…という手順を踏むけど、コロナのせいで大企業の管理部門はほとんどがリモートワークをしている。オンラインでの会議が当たり前になっているので、海外からZoomやWebExでインタビューを受けることのハードルが下がっているのかもしれない。直接会って話をできたらベストなのだけど、コロナ2年目でオンライン会議が定着した時にインタビューを敢行できるのはタイミング的に悪くないかもな、と思った。これがコロナ1年目なら皆混乱していて、ゼロベースでの依頼を受けてくれる会社はほとんどいなかったのではないか(それどころじゃない!という感じで)。ただ、メールや問い合わせフォームを公開していない企業は電話をかけるしかなく、リモートワークなのに代表電話にかけてもなかなかつながらなさそうなので、電話番号(しかも代表電話)しか公開していない企業にはまだアプローチをかけていない。

 

オーストラリアの企業は、指導教官の先生が以前コンタクトをしたことがある人にメールをしてくれた。オーストラリアには大きな企業が少なく、69社中5社のみ。スーパーのColesとWoolworths、銀行のCommonwealthとWestpac、そして鉱山大手のBHP。BHP以外は自分が日々お世話になっている会社でもある(というか顧客である)。銀行の1社からは最初、忙しいので協力するのは難しい、と断られてしまったけど、先生が「今年の後半、落ち着いたときでも良いので検討してみてください」と一押ししてくれたらOKになった。ありがたい。でもオーストラリアであと1社はOKが欲しいところ。できればスーパーのどちらかがOKをくれないかな…。

 

イギリスは20社弱にコンタクトして、1社(大手スーパー)からはお断りの返事(それでも丁寧な返事をもらえたので、その時間を割いてくれたこと自体にありがたいと思った)。もう1社、消費財大手の会社からは担当部署に問い合わせしているので待ってくださいね、という返事。ここは私の分野では世界的に模範とされる企業なので、受けてもらえることになったら本当に嬉しい。残りは音沙汰無しなのでフォローする予定。でもハードルが高そうなので、どうしたら良いか戦略を考えてみよう。

 

自分も会社員として働いていた時、研究に関する協力依頼(多くはアンケート)を数えきれないくらい受け取った。以前は回答していたが、工数が足りなくなったことから、大きなメリットや個人的なコネがないところからの依頼は断るようになった。このため、研究目的の調査依頼が断られること自体は当然だとも思っている。だからこそ、わざわざ受けてくれる企業のことは大事にしたいし、意味のあるフィードバックをしたいと改めて思った。かつての自分と同じ立場の人達が主な調査協力者になるので、その人たちにとってどんな情報がメリットがあるのかなんとなくわかる。これは自分の経験からくる強みだと思っている。

 

インタビューの計画が具体的に進むことになって、今更ながらテープ起こしや翻訳を外注するのか、機械に頼るのか、自分でやるのか、どうしようかを悩み始めた。色々と調べてみたら、すべて外注すると100万円を超えそうなので現実的ではない。ちょうど学科経由で地理学を対象とした助成金(5,000ドル上限)の募集があったので、ダメ元で応募してみようかと考えている。研究内容はハッキリ言って地理学ではないが、対象が学内のGeographyとHuman Geography(マイナーな学科)の学生だけのようなのでライバルが少なそう。ちょうど来週の月曜日に指導教官の先生との定期ミーティングがあるので相談してみるつもり。

 

3月は異常なほど小学校の行事や子供関連のプライベートの予定が立て込んでいて(次の記事にまとめて書くつもり)、研究はこんな感じのペース。あと最近は大学によく行くようになり、PhD仲間が少しずつ増えてきて嬉しい。それによって英語を話す時間が増えて、前よりもスムーズに話せるようになってきた気もする。やっと留学生活らしくなってきた。

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キャンパス内にある日本のお菓子を取り扱っているコンビニが半年ぶりに再開したので、研究のお供に購入。美味しいから食べすぎに注意。今気が付いたけど、おーいお茶にAustralian Green Teaって書いてある。こちらで現地生産しているのかな?

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大学のパブで初めてランチしてみた。ボリュームのあるチーズバーガーとポテトで10ドル(800円)は街中の店より安い。今度は夕方によってビールを飲んでみたい





メルボルンで引っ越し<入居後編>

引っ越し3部作の最後は入居後編とする。これまでの経緯は以下の記事に。このブログはお役立ち情報を発信しているのではなく、あくまで個人的な生活の記録なので、引っ越しについても私が経験したことをそのまま書いている。一方、いわゆるノウハウではないが、これからオーストラリアに来て生活する人の参考になればと思う気持ちも少しある。

 

fourty.hatenablog.com

 

fourty.hatenablog.com

 

入居後は大きなトラブルなく生活しているが、日本とは違うこともある。これも一つの経験なので、忘れないうちに記録しておく。

 

入居後すぐに家中をチェックして記録

入居時(正確には鍵の引き渡し時)に、家の状態を記したコンディションレポートというものが不動産屋(もしくは大家さん)から送られてくる。退去時に敷金を清算する際、どの部分が入居者によるダメージで、どの部分がもともとあったもの(汚れなど)なのかを記録に残しておくためのものである。前回の賃貸時は、間に不動産会社が入らず、大家さんとの直接契約だったため、大家さんが家じゅうの写真を撮ってそれを自宅のインクジェットプリンタ(あまり性能は良くない)でプリントアウトしたものをファイルし、双方サインをして1通ずつ保管した。

 

今回は大手不動産会社が間に入っているので、すべてがオンライン化されており、とてもやりやすかった。まず不動産会社が各部屋の写真を撮って専用のWebsiteにコメント付きでUploadしたものをこちらでチェックして、違う点があれば入居者側のコメント/写真を添付することができる。不動産会社はざっとしか見ないので、こちらで細かくチェックをした。例えば、網戸に穴が開いていたり、シャワーの扉の一部が欠けているなど、住むには特に問題ない点をいくつか指摘した。写真はアップロードとともに日付と時間がシステムに登録される仕組みで、後付けできないようになっている。

 

オーストラリアはこういうシステム化があらゆる場面で日本よりも進んでおり、合理的で感心する。一方、ヒューマンエラーは多くて、今回も鍵を3本もらっているのに2本と書かれていたりと、修正することは多い。人間が絡むところは注意が必要。

 

設備のマイナーな不具合を発見

私たちは鍵の引き渡しの1週間後くらいに入居したので、上記のコンディションレポートは入居前に返信した(3営業日中に返さなければならなかったため)。一方、実際に電気やガスが通じた後や、住んでみて発見した不具合もいくつかあった。見つけ次第、不動産会社の担当者に連絡して対応をお願いした。

 

入居する直前に2点の不具合を発見。1つ目はトイレを流すと、タンクから水が少し漏れるという点(幸いきれいな水)。2つ目はダイニングルームにある照明の1つが点灯しないという点。両方不動産会社に連絡したら、大家さんがすぐに出向いて修理するとの連絡あり。この時はまだ住んでいなかったので大家さんに会えなかったが、翌日家に行ってみたら両方直されていて感心した(オーストラリアでこんなに迅速に進むこともあるんだという意味で)。

 

そして実際に住んでみて、さらに2点の不具合を発見。1つ目はシャワーヘッドの向きが固定されずに常に下を向いてしまうこと。2つ目はガスオーブンが点火しないこと(ガスコンロとグリルは使える状態)。シャワーヘッドはずっと下向きのまま、ちょっと中腰になって使えば問題はないが、直してほしいし、ガスオーブンは週に1~2回使うので修理してほしいと伝えた。この対応はしばらく時間がかかった。不動産会社の担当者は大家さんに連絡しているらしいが、大家さんがなかなか来てくれない。先週の土曜日に来ると言われていたけど、来た形跡もなく修理もされていなかった。

 

まあすぐに困ることではないからもう少し気長に待つか、と思っていたら、一昨日の夕食後に突然ドアがノックされて、大家さんがやってきた。私たち夫婦と年齢は同じくらいか少し上かな、という男の人。とっても気さくな人だった。こちらからお願いしなくても玄関で靴を脱いでくれた。「オーブンがうまく作動しなかったら設備ごと取り替えるよ」と言ってくれたけど、色々と試してくれたら、私たちが(大家さんも)気が付かないところに点火用のレバーがあったようで、それを引っ張ったらちゃんとガスの火が付いた。良かった。

 

シャワーヘッドの方は、位置を固定するためのパッキンが古くてダメになっているから、シャワーヘッドごと交換するとのこと。「明日の朝いちにBunningsに行って、その後交換に来るから」という答え。その後、大家さんと少し話をしたら、子供は3人いて、上の2人は20歳と18歳だけど、下の子は小6とのこと。その下の子が通っている小学校は、土曜日に日本語の補習校として使わせてもらっている学校なので、そのことを告げたら土曜校のことも知っていた。さらに小6の息子さんは、外国語で日本語を習っているということも聞いて、なんだか親近感がわいた。シャワーヘッドの交換は、あまり期待せずにいたら、翌日の午前中に大家さんのお父さんが来て、小一時間かけて交換してくれた。トラブル続きだったので、スムーズにいくと感激する。

 

お隣に住む大家さんのお父さん

シャワーヘッドを直してくれた大家さんのお父さんは、歯が抜けていて髭と髪の毛が真っ白の仙人みたいな風貌のおじいさんで、隣に住んでいる。もともと入居した日に、私たちが住む家のGreen waste(剪定した庭木や食品残差など)のごみ箱をその人が出しているのを見て、すかさず挨拶し、大家さんのお父さんであることを知った。入居者がいない間、この家の庭の手入れをしていたようだ。

 

このおじいさんがとても良い人で、いくつかの嬉しい誤算があった。入居から数日後、夫が裏庭の掃除をしていたら、どこかから声をかけられた。周りを見ると、家の裏の倉庫の上におじいさんが立っていて、うちの裏庭のさらに裏にある敷地で、洋ナシの収穫作業をしていた。「洋ナシいるか?」と聞かれたので、夫が「Yes!」と答えたら、バケツ一杯に洋ナシをくれて、「もっといるか?」と聞かれて、また「Yes!」と答えたら、バケツを返して、と言われそのバケツにまた山盛りの洋ナシを入れてくれた。家に帰ってきてびっくり。100個近い?洋ナシを手に入れてしまった。

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置き場所に困るくらいの大量の洋ナシ

ちょうどその次の日に子供のサッカー教室があったので、10個から20個ずつ袋に入れて、日本人ママたちに配ったら喜ばれた。それでも家に50個くらい残っていて、毎日洋ナシを食べている。こちらは小学校に毎日フルーツを持っていくので、フルーツはたくさんあっても困らない。その数日後、今度はイチジクをもらってしまった。おじいさんの家の敷地は果樹園のようになっているらしい。その続きなのか、私たちが住む家にもアプリコットとネクタリンの木が植えられている。

 

もう一つの嬉しい誤算は、おじいさんがうちの家の前庭と裏庭の芝刈りをしてくれたこと。先週末に作業服のおじいさんが来て、「芝刈りするか?」と聞かれたので「良いんですか?」と聞いたら、「いいよ」という感じで、ぱっぱと手際よくやってくれた。その時に少し話をしたら、このおじいさんもギリシャからの移民だった。なんとなくそんな気がしたので、聞いてみたら正解だった。私たちはメルボルンに来て、2回連続でギリシャの人から家を借りたことになる。前の大家さんとの共通点は他にもあって、家のメンテナンス(例えばシャワーヘッドの交換や庭木の手入れ)などをフットワーク軽くやってしまう。おそらく仕事としてそういう設備系もしくは庭木の手入れなどをやってきた人のようだ(隣の家には脚立や作業用のバンが停まっている)。

 

ギリシャ人の移民一代目は働き者の人が多いんだな、と思った。私たちに親切にしてくれるのは、自分ももともと移民として来て苦労したからかもしれない。「この辺りはギリシャ人が多いですか?」と聞いてみたら、前の大家さんと同じく「Too many!」という答えだった。何か困ったことがあれば言ってね、と言ってくれた。親切な大家さんに2回連続当たって、私たちは幸運だと思った。

 

オーストラリアの賃貸については、ネット上でトラブルの話をよく見るけど、そんなことばかりではないというのも事実。ギリシャには行ったことがないけど、メルボルンに来て、ギリシャに良いイメージを持つようになった。