40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、11月に博士号取得。現在は東京にある外資系企業で勤務。

2024メルボルン旅行記:Day 6~Day 7

一昨日と昨日は出社だったので記事が書けなかった。メルボルン旅行記シリーズの最後。

 

Day 6

木曜日。この日の予定は、朝、銀行を2か所回って口座閉鎖の手続きをした後に、大学内のレストランで指導教官2人とランチ。私はコロナ真っ只中の留学だったので、このような機会もほとんどないままだった。夫と次男はCityにある水族館に。思春期長男は水族館に行く気がしないと言うので、一緒に大学に来るか誘ったら付いてきた。

 

2人でバスで登校。大学に着いたら、校内で肉の丸焼きしているグループが。どこかのアソシエーションのフリーランチなんだろうと思うけど、気合が入りすぎていて笑える。

キャンパス内で炭火で肉を焼く学生たち

長男に先にランチを食べさせる。巻きずしを選んでいた。米が食べたくなったらしい。天気が良かったので外で。野外の巨大スクリーンでは、その日の卒業式を中継していた。私もこんな風に映されていたんだ、と思いながらぼーっと眺める。その後、長男はJapanese Study Centre内にある、マンガライブラリーに。学外の人でも無料で日本の漫画が読み放題の隠れスポット。

卒業式の中継

学内のマンガライブラリー(まるで日本)

私は先生たちとランチに。時間ちょうどに着いたのに、なんと2人が先に到着して座っていた!オージーなのに時間前に来るとは(失礼)。私のお祝いだから、と言って、2人は仕事中なのにスパークリングワインで乾杯!正指導教官が6月末に大学から完全リタイヤして、NSW州に戻る準備を始めるという話で盛り上がった。

メインはバラマンディのグリルにしたけどめちゃくちゃ美味しかった

もともとシドニー出身の指導教官、姉妹が住んでいるNSW州のサウスコーストに自分も住みたいとずっと言っていて、土地を7年かけて探してようやく昨年購入したようだ。ちなみに指導教官は結婚しておらず、子供もいない。購入した土地は海が見渡せる丘の中腹にあり、何ヘクタールだかの広そうな土地にエコハウスを建てて一人暮らしを楽しむようだ。エネルギーはすべて自給自足。さすが!でも近代的な家らしく、数年前に始めたヨガ講師を自宅でできるようにスタジオを設け、自分のトレーニング用に20mの屋内ラッププールも作るらしい。いつか遊びに行ってみたいと本気で思った。それにしても、大学の先生のお給料って平均より少し良いくらいのイメージしかないけど、そんな家が建てられるなんてうらやましいなあ。メルボルンのアパートが良い値段で売れるからかな?

 

それぞれの海外旅行の予定も色々と交換。昨年、引退前の最後のAoMだと言って、指導教官はボストンに行っていたけど、今年も自分のペーパーをちゃっかり出して採択されたため、8月のAoM@シカゴに行くとのこと。だから私はまた8月に指導教官とシカゴで会う。向こうで一緒に観光しよう(私が嫌じゃなければ)と誘ってくれた。卒業してからの方が距離が近い私たち。顔が利く先生と一緒に対面の学会に参加できるという、通常の博士課程の学生が在学中に経験することを、私は卒業してからやっと経験できそうだ。AoMでは自分の博士論文を高く評価してくれたオーストリアの審査員の先生(私の博論のフレームワークの一つに彼の理論を応用した)にも会えそうで楽しみ。

 

この日は家に戻って、少し休んだ後、再び長男と外出。日曜日にホームパーティした3家族の今度は母親+中2男子×3家族の計6人でブリュワリーに行く約束をしていた。平日の夜なのに私たちが1週間しかいないから、みんな少し無理をしてたくさん会おうとしてくれるのが嬉しい。ブリュワリーは昔、Philip Morris の工場があって、廃墟のようになっていた場所が2~3年前にリノベーションされて、急にオシャレな場所に生まれ変わった場所にある。

morrismoor.com

 

工場エリアをおしゃれにリノベ

仕事が終わった人達やファミリーでにぎわっていた

同世代の日本人のママ友たちと気兼ねなく話していると、私はここに住んでも自分がくつろげるスペースがあるなあと改めて感じた。

 

Day 7

出発が翌日の早朝なので、この日がほぼ最終日。大学に行って友達とランチすることになっていたけど、午前中時間があったので、朝と言えばマーケット。メルボルンに数あるマーケットの中で一番好きなSouth Melbourne Marketに。牡蠣好きの夫と次男のお気に入りのお店で2人は思う存分牡蠣を堪能。私たちが去る2023年初、最後に来た時から、1年半の間に牡蠣を食べられるお店が3倍くらいに増えていた。以前は2か所しかなかったのに。今回、中国人観光客が観光バスで乗り付けて、シーフードを食べまくっていたので、コロナ禍明けにそういうニーズが高まって増えたのだろう。

新しいお店ではなく、昔からあったお店をひいきにしている

他にもいくつかのお店が入れ替わっていた。以前はゼロだった、外国人観光客向けにお土産を売るお店もできていた。2022年はオーストラリア国内ではすでにコロナ禍が終わっていたように思ったけど、完全に海外からの観光客が復活したのは2023年になってからなのだろうなとお店の変化を見て思った。みんなが海外に行けないコロナ禍に海外にいて、自由に動けるようになったら自分の国に戻るという逆パターンの行動をした私たち。

植物を売っているお店が素敵。影響されて帰国してから苔玉を買ってしまった

マーケット内でいつも長蛇の列になっているAgatheに何故か全然人がいないので、興味本位でクロワッサンを買ってみた。アーモンドクロワッサンで9ドル。高い?牡蠣を食べない長男のために。私はコーヒーだけで十分。私以外の家族は朝からよく食べる…

人気ベーカリー Agathe

Home | Agathe Patisserie

 

私は大抵ここでコーヒーを頼む

昼に大学に移動し、友達とキャッチアップ。一緒にランチしてお互いの近況を交換しあった。博士課程部屋で隣に座っていた私よりも1年早く卒業した中国人の友達は、卒業生ビザを取った後に一旦中国に戻って仕事してから、メルボルンに戻ってきた。今はハイスクールで留学生受け入れコーディネーターをしているらしい(中国語を使えることがアドバンテージになっているのかも)。彼女は中国にいる昨年の間に、一度東京に遊びに来たので、あまり久しぶり感はない。

さえないPhD部屋、思い出の場所で再会

スリランカ出身の永住権取得済みの友人は博士課程最終年。1年目と2年目はチューターで稼ぎまくっていたけど、さすがに研究時間が足りなくなってきて、今は博論執筆にフォーカス。彼女のUpdateは、なんと大学の近くにアパートを購入したこと!彼女は私と同世代で、子供はいなくてスリランカ人の夫と2人暮らし(現在はスリランカから彼女たちを頼ってきた大学生の甥っ子を居候させている)。だから広い家は必要ない。それでも永住権を取って、オーストラリアに来てたった3年でアパートを買うのはすごいと思う。ローンは今の家賃と同じくらいと言っていたけど。アパートは私たちがメルボルンを去る最後の数日に仮住まいとして滞在した場所なので、勝手に縁を感じた。

 

ランチが終わったら、再び小学校に。次男が放課後に校庭で遊ぶ約束をしていた。長男は昨夜ブリューワリーに行った友達ともっと遊ぶと約束し、最終日のディナーはその友達の家でごちそうになった。日本に帰る前だから忙しいでしょう、とピックアップもドロップオフもママ友たちがやってくれた。ありがたい。最後の最後まで名残惜しく友達と遊ぶ子供たち。日本にも友達はいるけど、3年過ごしたメルボルンでできた友達との関係はとても強いんだなあと改めて感じた。

放課後の校庭で友達と遊ぶ次男

帰路

朝5時に起きて6時に空港に向けて出発。濃い1週間が過ごせて家族全員大満足だった。卒業式に出るための今回の旅行で、私たち家族のメルボルン生活は一区切りだと思い、旅行前は楽しみと同時に悲しい気持ちもあった。でも今回旅行してみて、これは終わりではなく、メルボルンとのつながりはずっと続くし、できるなら毎年1度は家族で訪れたいと感じた。これまでオーストラリア好きは自分の専売特許だと思っていたけど、今や子供たちの方がオーストラリアとの絆が深くなっていることにも気が付いた。

夜明け前のメルボルンの街を通り過ぎて空港まで

私の残りの人生で、また家族でメルボルンに住むチャンスがあるのかどうか…あってほしいと思うけど、そのための計画はまだ立てられていない。