40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

全豪オープン2022 1回戦観戦

全豪オープン開催中のメルボルン。1週間前の月曜日、Day1(本戦初日)を観戦した。昨年は大坂なおみ選手の3回戦を観戦。今年は行かなくても良いかな、と思っていたけど、ひょんなことからチケットが手に入り、行くことに。

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きっかけはその数日前の金曜日。社会学部のPhD仲間のWhatsAppグループに、所属する大学が留学生向けにチケットを無料で配布しているとの情報が。リンクをチェックしてみたら、Day1~Day3の3日間、一日50枚ずつ配っているみたい。コロナに翻弄された過去2年、メルボルンに住んでいる留学生や一時帰国で海外に足止めされていてやっと入国できた留学生にメルボルンを知ってもらおう、という趣旨らしい(予算余ってる?)。

 

私は先週、2年目の審査のレポート作成のためにがっつり作業したい予定だったので、めちゃくちゃ迷ったけど、結局申し込んだ。そして月曜日に全豪オープンに参加するために、土日の早朝や隙間時間にその分の埋め合わせの作業。一人でふらっと行ってくるつもりだったが、日曜の夜に予定変更。子供たちが行く予定のホリデーケア(学童保育)がStaff shortage(おそらくコロナ陽性、もしくは陽性者との濃厚接触による)で緊急クローズすることに。

 

どうせ私は1日遊びに行くつもりだから、子供2人も連れていくことにした。ダメ元で大学の取りまとめ係の人に聞いてみたら、何とも優しいことに、子連れで参加しても良いとのこと。全豪オープンの会場は最寄り駅から電車で一本。アクセスが良い。

 

当日朝11時にメインゲート集合。留学生っぽい人の塊に近づいていったら、係の人の方から私の名前を呼んでくれた(子連れで来ている人なんて珍しいから)。Grand Passを3枚と昼食用に使えるバウチャー60ドル分をいただいた。ありがたい。学校のイベントとはいえ、結局ゲートでチケットを受け取ったらあとは自由行動。お金をプラスして有名選手の試合を観に行った人もいたようだが、私たちは日本人男子シングルの西岡選手の試合を観戦することにした。

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ラッキーなことに午前中は曇り空(日差しが弱くて過ごしやすい)

 

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西岡選手の試合はアリーナではなく、たくさん並ぶ野外コートの1つで

観戦していたのは数十人程度。半分くらいが日本人風だった。子供の土曜日の日本語補習校の人もいたようだ(私は知らない人)。試合は結構良いシーンもたくさんあったけど、残念ながら負けてしまった。それ以上に、西岡選手が試合中に怒りによってラケットを2本破壊し、それをコート脇のゴミ箱に投げ捨てていたシーンが子供たちには衝撃的だったようだ。特に次男は家に帰っても、翌日もテニスの試合のことではなく、ラケットの破壊のことを何度も口にしていた。相当印象に残ったみたい。

 

テニスの試合を観ていて思うのは、特に男子は2時間以上の長時間だし、チームスポーツではないので、体力面だけでなく精神面もかなり追いつめられるんだろうなということ。素人の私が試合を観ているだけでもそれは十分に伝わってくる。コートの上で極限の状態になっているんだろうと想像する。ただ傍観者の視点で言えるのは、ラケットを破壊して、それをゴミ箱に投げ捨てる行為を見るのは、当然ながら気持ちが良いものではない。観客との席も近いため、それを見てメルボルン在住の日本人一同、シーンとなった。ラケットを破壊したことは日本のニュースにも上がっていたけど、その後、へし折ったラケットを2回ともゴミ箱に投げ捨てたことまでは書かれていなかった。

 

昨年の全豪オープンはかなり規模を縮小して開催していたようで、今年こんなに大きなイベントなんだ、と会場を歩いていてびっくり。とはいえ、ナダル大坂なおみ選手の試合もDay1にあったが、メインスタジアムの観客席は3割も埋まっていないくらい空いていた。これがフルで人が入ったら、行きたくないくらい混んでいるイベントなのかも。

 

せっかくなので、会場のほぼ端から端まで歩いた。

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チャンネル9の特設スタジオ(ここで中継を配信する)

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写真撮影スポット。黄色いつぶつぶの一つ一つがテニスボール

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入場者の誰でもビーチテニスができるようなゾーン

 

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アリーナの壁にもウォールアートが施され、メルボルンらしさを表している?

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昨年のチャンピョン、ジョコビッチは参加不可、なおみちゃんは3回戦で敗退してしまった

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メイン会場のロッドレーバーアリーナ

ちなみに今大会は野外の会場であってもマスク着用義務がある。テレビを視ていてマスクを外している人が多いのは気になるが、私が西岡選手の試合を観ていた時は、観客席が小さいせいか、係員の人の目が行き届くため、マスクを外したりずらしたりしている人はその都度注意を受けていた。

 

昨年はなかったこととして、子供たちが遊べるエリアが復活した模様。長男はもっとテニスを観戦したいようだったが(Grand Passだと自由席であれば何試合も観戦可能)、次男が飽きてしまったので、子供エリアに向かうことに。この頃から天気が晴れてしまい、暑くなってきた。

 

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子供たちが遊べるエリア

追加料金なしで、クライミングやジップライン、遊園地にあるような遊具を好きなだけ遊ぶことができるので、子連れにはお得なイベント。ちなみに子供の入場料はたったの5ドル。

 

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男子に人気のNERFのエリアもあった

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本格的なクライミング

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幅広い年齢層が楽しめるようになっている

すっかり楽しんだ長男は、また行きたいと言い始めた。私もたくさん楽しんで、テニス観戦に火がついてしまった。Day 7の今日と準々決勝がある今週水曜日(オーストラリアデーで祝日)のチケットを購入。今日は長男と夫の2人で、水曜日は長男と私の2人で観戦。3回も行くことになるとは思わなかったが、メルボルンでの生活も終わりが見えてきたので「あのときああしとけばよかったー」と後で思わないように、やりたいことは全部やるスタンスでいく。

 

外出の予定が入る分、私自身も早起きして子供たちが起きる前に2~3時間ワークしたりと、メリハリがついて良い感じ。とはいえ、先週もケーススタディ、2年目の審査のレポート、指導教官とのミーティングなど、盛りだくさん。色々な出来事や学びがあった。次の記事ではPhD関連のことを書く(自分に対する予告)。

ケーススタディの完成、寄稿、2年目審査

久しぶりに研究の話。この1月は珍しく色々な動きがある。タイトルにもあるように3件について。

 

ケーススタディの完成

昨年の初め頃に、購読しているメールマガジンで流れてきた情報に、ケーススタディの著者を募集というのがあった。いつもはメールマガジンを読み飛ばすのだが、たまたま目に止まって、やってみたいな、と思った。メルマガは私の研究&実務分野にいる世界中の研究者や実務者が購読しているが、たまたま呼びかけ人がオーストラリアのブリスベンにある、私が学部の時に交換留学で滞在した大学だったので目に止まったのかもしれない。

 

概要を送ってOKが出て、それから数か月間、博士課程研究の合間(主に週末)に情報収集と執筆。ロックダウン中は時間を見つけるのに苦労し、やめようかとも思ったが、なんとか少しずつ続けた。事例の対象は2社目に働いた会社にいた時に知った産廃処理会社。事例の会社に確認してもらうために、原稿は最初日本語で作成。ホームページから問い合わせをして、無事に社長の許諾も得ることができた。それを英語に直して、校正会社に見てもらい、取りまとめの先生に提出。いくつか修正や追加の提案があり、それらを反映して最終化したのが12月。

 

年末に他の著者も同時に宛先に入れたメールにて、1月に最終稿を出版社に送るので、出版社のフォーマットに沿って体裁を整え、経歴なども追加するようにと言われた。この作業の締め切りは来週末。ほとんど終わっているが、あと一息で手離れする。どうやらケーススタディは私も入れて5人が参加したみたいで、国も日本(私)、ドイツ、オーストラリア、アルジェリアとかなりグローバルなよう。本が出来上がるのが楽しみ。ケーススタディを書いてみて思ったのは、私は論文よりもこういう書き物の方が書いていて楽しいなあ、ということ。論文も最終的には自分で読んで楽しいものが書けていると思うが、ケーススタディのような文章の方が得意な気がする。博士課程とは関係ないプロジェクトなので、指導教官にはこのことについて何も伝えていない。本ができたらシェアしようと思う。

 

寄稿

これはちょっとした依頼。昨年入会した日本の学会の学会報に海外の様子を紹介するコーナーができたようで、その第1回目の依頼が学会長から直接来た。日本語の文字数800字という短めの文章。自由に書いて良いということなので、昨夜、風呂上りから寝る間の隙間時間にさらっと初校を書いて、今日それを直した。改めて感じた当たり前な事。日本語だと文章を書くのが楽だなあ…。次生まれ変わるときには母国語が英語の国の人に生まれたい。生まれながらにして自分の母国語が世界で使われる言葉というのは、世界を舞台に働くときに何倍も得をしていると思う。

 

2年目の審査

これは重たい話。博士課程の2年目の審査を3月初に設定。その2週間前にレポートを提出する必要がある。レポートの長さは20,000~25,000 words。研究の概要、これまでの進捗と今後の予定の他に、博論に入れるチャプターを2つ添付する必要がある。多くの人がメソドロジーとファインディングのチャプターを入れるとのことで、私もそれに倣うつもり。

 

メソドロジーは一昨年に初校は完成しているものの、それから実査をすることで変化もあったので書き直し、追加が必要になる。また1年目の審査で研究アプローチとして採用しているInterpretivismについて深掘りするようにというアドバイス社会学の先生から受けてしまったので、その部分をちゃんと勉強し直して補強する必要がある。

 

ファインディングのチャプターは、今週提出した10,000 wordsのカンファレンスペーパー(今後ジャーナルに提出するためのもの)をベースにすればよいと考えているが、これも博論に入れ込むチャプターとしてもう少し内容を充実したものにする必要がある。これらについて来週の水曜日に指導教官に相談する予定。

 

調べてみたら、昨年も3月初に1年目の審査をしているが、そのためのレポートは1月12日にファーストドラフトを指導教官に提出しているので、今年は少し遅れている。とはいえ、昨年は余裕ありすぎのスケジュールだったので、今もそんなに心配はしていない。1月中は子供を週3でホリデーケアに預け、残りの2日を夫と交代で子守しているので、週に4日しか稼働できないが、ロックダウン中と比べたらまだ時間があるので、大丈夫だろうと思っている。本当はもう一つ、来週ペーパーを出したい学会があったが、それは間に合わない。昨年のロックダウンで、全体的にスケジュールに余裕がなくなり、収集したデータ(オーストラリア企業対象のインタビュー)の分析が遅れているため。恨めしいが仕方がない。

 

来年の今頃は博士論文を仕上げているはず、もしくは日本に帰国している可能性もあるくらいなので、できるだけ今年のうちに学生らしいことや研究関連をたくさん経験しておきたいと思っている。でも人生は研究だけではないから、オーストラリアで過ごす最後の1年を家族で楽しみたい気持ちも大きい。2020年と2021年よりはコロナに翻弄されない年になることを祈っている。

 

そんな今日は子守デー。昼過ぎに最寄りの市民プールに行ったら、Staff issuesにて1時半でクローズとのこと。スタッフの誰かがコロナになったのか濃厚接触で隔離なんだろう…。Staff shortageがこんなところにも来ている。次男の友達と約束をしていたので、その旨を友達のお母さんにテキストメッセージし、別のプールに場所を変えて集合。長男の友人も連れて総勢子供5人、大人2人で出かけた。次男は日本人の友達があまりいなくてオージーの友達がいる。今日もオージーの友達との約束。私はお母さんと話をして無料英会話学習になって良い。

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大人も子供も水着で行って水着で帰ってくる市民プールスタイル

 

2022元日 猛暑のメルボルンシティ

前回の記事に引き続いて、元日の記録。

 

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1年前と全く同じ行動をとる。朝起きたら朝食会場に。昨年はコロナ禍ということで、ビュッフェスタイルが廃止されていて、アフタヌーンティーで使うような皿が3段くらい重なったタワーに朝食を盛り付けてくれるスタイルだった。今年の方がコロナが何万倍も多いのに、ビュッフェスタイルが復活。コロナなんてどこに行ったのか、というくらい普通のホテルビュッフェに戻っていた。

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ホテルの朝食会場

私は朝ご飯をたくさん食べられないので、ホテルのビュッフェではいつも厳選する。昨年はなかったが、オムレツを作ってくれるサービスも復活していたので、好きな材料を言って作ってもらった。ホテルっぽくて良い。大柄なオージーたちがもりもり食べているのを見ると、なんでか損したような気分になるが、ホテルのレストランでゆっくりととる朝食は贅沢な気分を味わえて思い出になる。

 

この日も体温越えの予想気温だった。10時ギリギリまでホテルに滞在してから街歩きに出発。もしこんなに暑くない日であれば一日遊びたかったけど、35度以上ある中で歩き回れば体力を奪われることが見えていたので、午前中だけで引き上げることとした。

 

街歩きを開始したが、暑さのせいなのか、コロナのせいなのか、元日のせいなのかわからないが、店はほとんど閉まっていてガラーンとしていた。

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ハイブランドの店が並ぶCollins Streetも人がまばら

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メルボルンシティの中にたくさんある古い建物の一つ

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数ある有名な路地裏通りの中で、Centre placeは少しだけお店が開いていた

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有名なDegraves Streetは閑散としていた

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Degraves Streetのお店のいくつかは閉店(ガイドブックにも載っているカップケーキ屋が潰れていた)

気温はすでに30度を超していて、子供たちは不機嫌に。もう帰ろうか、となったが、どこか一か所行ってみようということで、NGV(州立美術館)に。ここは入場無料の施設で、元日もオープンしている上、帰るための駅にも近くてベスト。

 

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NGVの建物は近代的

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下調べしないで適当にアート鑑賞

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NGVからの景色、ヤラ川の向こう側

外は暑いし、飲食店の多くは閉まっているため、NGVの中にあるカフェで軽くランチ。ホテルでたらふく朝食を食べたので、私は飲み物だけで良いくらい。

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暑くて良いことはビールがおいしいこと。2022年の初ビールは地元の醸造所が作るサマーエール

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NGVのすぐ前にはこれまた観光名所なHosier Lane(ストリートアートで有名)。いつもは写真を撮る人で混んでいるのに、この日はガラガラだった

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駅前にあるセント・ポール大聖堂はこの日は中に入れなくて残念

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帰りはメルボルンのシンボル?Flinders Street駅から電車に乗った

家には午後の早い時間に到着。まだまだ天気が良いから早速洗濯機を回した。あとは特にやることがない元日。日本にいる両親に電話したり、読みかけの小説を読んで過ごした。

 

メルボルン在住の日本人ママたちは立派なおせちを作っていたりもするが、私は一ミリもおせちを作る気はない。日本の正月は好きだけど、関東にある夫の実家と中部にある私の実家をはしごし、親戚に会ったり正月料理を手伝ったりして、意外とバタバタするので疲れる。家族以外の誰にも会わず冷房が効いた自宅でビールを飲みながら、研究とは関係ない小説を読む方がリラックスできて良い。こんなに何もないのんびりとした元日を過ごせるのもオーストラリアにいる今だけなのかな。コロナの件数が爆発的に増えている中でシティで過ごしたが、予想以上に開いている店も歩いている人も少なく、寂しく思う一方、感染リスクの観点では安心できた正月だった。

 

とりあえず私の正月休みは12月31日と1月1日で終わり。翌日1月2日からはぼちぼち仕事始め。8月の国際学会に提出するためのペーパーの修正。でも子供たちが家にいるので、フルタイムでは働けなかった。1月2日と3日にそれぞれ数時間ずつ作業して、1月4~7日に稼働予定の副指導教官に送付。私は1月4~7日で再び旅行に…。旅行から帰ってきたら、副指導教官からのフィードバックが届いていたので反映し、無事一昨日に提出完了。年末年始の2週間は研究と遊びを数日ごとに繰り返す過ごし方だった。

2021大晦日 メルボルンシティ観光

2022年もすでに10日が過ぎようとしている。私は昨年のことをまだブログ記事に書ききれていない。とりあえず、記憶が新しいうちに年末年始のことを残しておきたい。たくさん写真を撮ったから、写真メインの記事。写真をたくさん貼ると重たくなるから、解像度を落として質より量を確保。

 

12月31日と1月1日は、前年に引き続きメルボルンのシティで年越しをする予定をしていた。ホテルも1年前と全く同じシェラトン

 

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昨年は350ドルくらいで予約できたが、今年は10月頃に予約した時点で500ドル(朝食付き)、その後、どんどん値段が上がって、12月に入ったころに見たらシェラトンの部屋はほとんど満室。同じマリオットグループでグレードも同程度のシティ内のマリオットで一部屋1,000ドルを超えていた。昨年はキャンセルとなった大晦日のイベントが開催されることが明らかになったころにホテルの値段も上がったのかな。まあ、とにかく日本に帰れないので少しくらいの贅沢は許されるだろうということで、今回もリュックにそれぞれの着替えを詰め込んで、電車で30分程度揺られてメルボルンシティに到着。

 

いつも涼しい(寒い?)メルボルンだが、この日の予想最高気温は38度!外出する日に限って体温越えとは。とりあえず、今回はメルボルンセントラル駅で下車。

 

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Melbourne Central駅のショッピングモール内のドーム。弾丸を作っていた塔をうまく利用して設計したのは日本人建築家の黒川紀章さん

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ちょうど11時に到着したので、からくり時計が開いているところを見られた

お目当ては一風堂のラーメン。QVというショッピングセンターに入っているが、開店が12時からということで、同じショッピングセンターに入っているダイソーで時間をつぶした。シティのダイソーは大きい。ここで細々したものを購入。12時少し前に一風堂に。

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念願の一風堂でラーメン

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私は白丸派

ちなみに、メニューには白丸は24ドルと書かれていて、家族4人でラーメン一杯ずつ食べて100ドルとは!とびっくりした。こんなに高額なのに店は人気で開店前に人も並んでいたし、広い店内もそこそこ席が埋まっていた。懐事情が気になるものの、日本人としては喜ぶべき事態なのかも。24ドル出して食べたい人がいるというのはなかなか。2年ぶりの一風堂は大満足の味。東京に住んでいた時に家から一番近いラーメン屋が一風堂だったので、良く訪れていた。懐かしい。話がそれた。メニュー表では24ドル/杯だったが、会計時には何かのミスなのか、一杯16ドルの計算。値上げしたもののシステムへの反映漏れか?まあとにかく結果安く済んでラッキー。

 

酷暑の中、世界遺産のRoyal Exhibition BuildingとCarlton Gardensに。暑すぎて歩いている人がほとんどいない。日陰で休んでいたらセキュリティっぽいおじさんが話しかけてきた。今はこの世界遺産の建物はワクチン大規模接種場として使われているとのこと…。確かに裏に回ると、ばっちりVaccination Centreと書かれた横断幕がかけられていたが、この日はワクチン接種は休みのようだった。

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1880年万国博覧会の会場として建てられたオーストラリア初のヨーロッパ建築らしい

その裏にあるMelbourne博物館に。特別展であるTreasures of the Natural Worldのチケットを買っていたので見に行ったが、初めて行く場合は常設展だけでも十分満足できると思った。今回、先に特別展を見てしまったので、疲れて常設展はほとんど見られずもったいなかったかな。。実は今テレビでも流れているTreasures of the Natural WorldのCMに、家族ぐるみで仲良くしているお友達家族が出ていることもあって、この展示に行ってみたかったというのもある。常設展は子供と学生は無料なので、またいつかもう少し涼しい時に子供を連れて観に行くのも良いだろう。

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博物館の展示(常設展の様子)

うだるような暑さ。久しぶりの体温越えの中、歩いてトラムの駅まで行くが、トラムがなかなか来ないので、結局ホテルまで歩いていくことに。

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体温越えの記録

シェラトンまでたどり着いてチェックインしようとしたら、ちょっとしたトラブル。チェックイン時間を過ぎているにもかかわらず、部屋の準備ができていないとのこと。1年前はガラガラだった年末シェラトンも今回は混んでいた。州外から来ている風の観光客も多かった。

 

レセプションが混雑していたので、お詫びのためなのかわからないが、スパークリングワインを配っていた。小柄なアジア人おばさんはスルーされそうだったので、こちらから「Can I have one?」と図々しく主張。その上、部屋準備のために待たされることになったので、「子供と夫のためにソフトドリンクもください。」と頼み、ジンジャエールとジュースを持ってきてもらった。30分以上待たされたが、まあ、ワイン2杯、ジンジャエール2杯、オレンジジュース1杯で計5杯のドリンクをホテルのラウンジで無料で飲めたので良しとする。

 

部屋は1年前と全く同じ。部屋で落ち着いた後、子供たちはプールに。思ったよりも混んでいなかったので安心。

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ホテルのプールでクールダウン中

プールから上がって落ち着いていたら、既に時間は7時近くなっていた。夕食を食べなければ。この日はシェラトンの前にある公園のカウントダウンイベントのチケットが当選していたので、どこかで食事を済ませてから行こうと思っていたが、閉まっているレストランが多く、開いているレストランはどこも満員の状況。仕方がないので、そのまま公園に直行。

 

芝生の上にシートを敷いて、フードトラックで夕食を購入。全然大晦日っぽくないものを食べてしまった。でも味はまあまあ美味しかったので満足。

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2021年の締めはフィッシュタコスとカラマリフライ

シティでは計4か所でカウントダウンイベントがあるが、ここは一応ファミリー向けの会場になっている。ステージでも大道芸的な出し物があった。音楽はMelbourne Ska Orchestraだった。めちゃくちゃカッコよくでファンになった。あとで調べてみたら、私が20年前にオーストラリアに留学していたころに大人気だったJohn Butler Trioのメンバーの一人が立ち上げた楽団らしい。なんかつながっているなあ、と嬉しくなる。Youtube探したらオフィシャル動画が上がっていた。

 


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Melbourne Ska Orchestraカッコよかった。これをファミリー向けイベントに持ってくるとは、メルボルンはおしゃれだなあと改めて感心


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ちなみに日没は9時前と遅いので、子供向けの花火も9時半と遅い時間。私たちは8時半ごろに疲れてしまったので、花火を見ずにホテルに戻った。シャワーを浴びていたら、部屋から花火が見えた。少し高めの値段を払って、公園側の部屋を押さえていて正解。そんなにすごい花火ではなかったが、見られたことに満足。

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部屋から見えた大晦日の花火

この後、部屋を消灯して眠りにつくつもりが、外のイベントの音楽がうるさくて結局ほとんど眠れず、気が付いたら12時の花火の爆音で再び目が覚めた。一応、私は12時の花火も部屋から見ることができた。音楽(DJ)は夜中1時頃まで続いてやっと終わった。いつも早寝の私にとってこの時間まで起きていることはかなり辛かったが、まあ年に1回くらいは良いか。翌日の様子は次の記事に。

 

夏休み中の子守と休日出勤

大学の正式な夏休みが12月23日から始まった。夏休みは1月4日に終わる。この期間は大学スタッフ(事務系や教授などのアカデミックスタッフも含め全員)の休み。彼らとワークスケジュールを共にするPhD学生も年に一度の公式な連休がもらえる時期。ちなみに子供たちの小学校はその3日前である20日から夏休み。こちらは長くて1月末まで(げっそり)。

 

なので、夏休みといった時に、自分自身の大学の夏休みと子供の学校の夏休みの2つの種類がある。今日は自分自身の大学の夏休み中の出来事についての記事。

 

23日(木)は、子供たちの学童がかろうじて開いていたので、180ドルという大金をはたいて1日預けた。私は朝から大学に。案の定、シーンとしていて誰もいない。店もすべて閉まっていた。でもIDを使えば建物の中に入ることができ、自分のオフィスにはすでに人が来ていた。この日は私入れて4人が稼働。全員外国人(うち3人は留学生、1人は永住権持ちでローカル扱い)。ここだけ日常だね、と話す。作業内容としては、8月の国際学会に申し込むためのペーパーの仕上げ。

 

24日(金)のクリスマスイブはオフ。家の掃除をしたり食材の買い出しをしたり。この日から英語の小説を読み始めた。以前、自分の前の席に座っていたPhD学生が副業でイラストレーターをやっていて、彼のイラストが掲載されている小説をもらったまま放置していた。英語の小説でも読むか、と重い腰を上げて読み始めたら、結構面白くて今のところ継続できている。オーストラリアの作家で、海外でも売れているくらいのベストセラーらしい。

 

25日(土)のクリスマスデーの様子は前の記事に。

 

26日(日)は、オーストラリア全土、Boxing Dayという祝日。セールがあるらしいので、車で10分ほどの場所にあるアウトレットモールに行って、長男のスニーカーを新調。混んでいたので靴だけ買ってすぐに退散。子供たちが暇すぎるということで、長男の友人の母に声をかけて、友人を遊びに連れてきてもらった。

 

27日(月)から、年明けの学童が始まるまでの平日は、夫と1日交代で子守と作業をすることに。27日は私が子守当番。子供たちに宿題を少しさせた後、自由遊び。その間に私は学会提出論文のドラフトを最終仕上げして、指導教官にメール。予定では、28日(火)の10時までに送れば、その日の夕方にNSW州にある父親宅からフィードバックをくれるという約束をしてくれていた。ドラフトはクリスマス前に送れる状態になっていたが、24日~26日には気を使って送るのをやめておいて、27日に送付。

 

ランチは簡単にパスタを作って食べさせる。その後、暇すぎる子供たちを室内のプレイセンターに連れて行った。私は車の運転ができないので、3人で自転車で4キロ走った。小1の長男はプレイセンターについた時点でクタクタ。機嫌が悪くなってしまった。何とか気分を持ち直し、センターが閉まる3時まで遊べた。子供1人当たり入場料は約10ドル。コロナ前に買った回数券の期限が切れていたけど、念のため出してみたらOKだったので良かった。

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子供たちの奇声と大音量の音楽に囲まれながら、固いプラスチックの椅子に座ってコーヒー片手に小説を読むという、優雅とは言えない時間

次男は疲れすぎてまた4キロの道のりを自転車で帰るのは無理とのことで、夫に頼んで車で迎えに来てもらうことに。私と長男はプレイセンターの後に向かい側にあるショッピングモールで暇つぶし。期限切れの日本の食材が1ドルだったので、リュックに入る分だけ買いこんだ。カルピスのペットボトルやスナック菓子、即席みそ汁(赤だし!)、カップラーメンなど。そんなことをしているうちに、指導教官からメール。朝出したドラフトにフィードバックを返してくれた。先生に休日労働させてしまったが、引き換えに?Co-authorにすることになったので、共同責任なのかな?

 

28日(火)は夫が子守当番。私は朝から大学に。23日に行ったときと比べて、さらに大学キャンパス内が死んでいるように見えた。その予想は当たって?エレベーターの電気すらつかない。かろうじて稼働はしている。真っ暗な中、9フロア分上昇。閉所恐怖症の人には無理であろう時間。一応、携帯のライトをつけて足元は見えるようにしておいた。

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真っ暗すぎるエレベーター

エレベーターを出たら、オフィスに向かう通路の防火扉がいつもは開けっ放しの状態なのに閉まっていた。押しても引いても開かないが、横にあるIDをかざす機械に学生証をスキャンしたら扉が開いて一安心。

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第2の関門は防火ドア

休日出勤感満載。独身の頃はよく会社に休日出勤していたなあ、と思い出す。今日は一人なのかな、と思っていたら、次々と同じ部屋の人が来て、この日は3人だった。隣の席の中国人留学生はPhDの仕上げの時期。クリスマスの日も来ていたと言っていた。

 

私はこの日は指導教官からもらったフィードバックをひたすら反映させていく仕事。全体的にはOKだが、ディスカッションパートが弱いということと、リサーチエイムとリサーチクエスチョンをもっと全体的にクリアに書いた方が良いとのこと。この作業を進めていた。ディスカッションパートは書き始めると面白いが、キリがない。この研究を通じて得られた知見ははっきりしているが、それをどこまで深掘り、もしくは横に拡げて、既にある理論と対比させていくかが難しい。書こうと思えば色々な視点いくらでも書ける気がする。もっと絞って議論しないといけないんだろうな、ということと、学術論文になるものなので最も大きな理論的貢献を目立たせた構成にする必要があるんだろうな、思いながら進めていた。有益なフィードバックをもらえるのが本当にありがたい。4時半ごろまで作業して帰宅。

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ランチはサクッと前日1ドルで購入した賞味期限切れのカップラーメン。大学で一人ラーメンをすすっていると、まるで20代の学生の頃に戻った気分

29日(水)の今日は、また私が子守当番。やっと地元の図書館が開いたので、午前中は図書館に連れて行って、午後は先日とは別の長男の友達がうちに遊びに来る予定。学童に預けたら1日当たり160ドル~200ドルかかるので、その分の価値を自分の研究時間を犠牲にして生み出していると思えば、ただ子守に時間がとられると思うよりも少しマシ。図書館にPCを持ち込んで、子供たちが本を読んでいる間に少しでも修正作業を進めたい。

 

社会人として会社で働いていた時は常に120%の力で稼働し、疲弊しきっていたので、年末年始の休暇に入ると、スイッチが切れたように仕事モードオフだった。比べて、私のPhD生活は仕事をしていた時よりもハードではないので、精神的、身体的余裕がある状態で年末年始休暇に入れる。そうすると、自然と継続的に論文に向き合いたい気持ちになって、これはこれで悪くないな、という感じ。作業をぷつんと切ってしまうと、次に脳を再起動するまで時間がかかりそうで、その無駄を避けたいと思ってしまう。まあ、まだまだ余裕がある状態ということ。

クリスマス 2021の記録

去年の夏休み、クリスマス周辺、何をしていたか全然思い出せないので、記録のために今年のクリスマスのことを簡単に記事に(前回、クリスマスキャロルのことを記事にしたので、それ以外のことを)。

 

fourty.hatenablog.com

 

オーストラリアのクリスマスは夏なので、海辺でサンタの帽子をかぶってパーティみたいな絵が浮かぶが、メルボルンの夏は意外と寒くて、朝からガスストーブをつけたり、特に午前中はセーターを着たり、ダウンを羽織って外出することもある。半そでの出番があまりなくて、一年中ダウンジャケットが手放せないメルボルン。今年のクリスマス周辺は天気が良く、気温も15度から20度くらいと過ごしやすい気候だった。海に入るほど暑くはない。

 

昨年も今年も、コロナさえなければ年末年始は日本に一時帰国をしているつもりだったが、帰国できない状況なので、メルボルンで家族4人ひっそりと過ごす夏休みになっている。せっかくオーストラリアにいるから、オーストラリア風のクリスマスの祝い方をしてみようと、近所のスーパーマーケット(Coles)に24日に買い出しに行って食材を物色。ちなみに、オーストラリアのクリスマスデー(25日)は日本の元旦みたいな感じで、すべての商業施設が閉まって、街は静まる。その前日であるクリスマスイブは買い出しをする人たちが多くて、スーパーも混んでいた。

 

オーストラリアのクリスマスの食事はハムやローストポーク、ローストターキー、ローストビーフなどの肉系、エビやロブスターなどのシーフードを食べるらしい。

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スーパーのチラシを見るとこんな食卓のイメージ(Colesカタログから)

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クリスマス用の巨大なハムがゴロゴロ売られていた

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普段はスーパーで見かけない七面鳥も丸ごと売られている

親戚一同集まってわいわいする日なので、大きな肉の塊を含め、シェアする食べ物がメインのよう。とはいえ、うちは(平均的なオージーと比べて)少食な日本人4人の家庭なので、肉の塊をいくつも買っても消費しきれない。控えめに1.2キロほどのローストビーフを購入。もう味はついているので、オーブンで2時間ほど焼くだけ。

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1.2キロの塊が、スーパーのラックでは小さく見えた

オーストラリアの家は、基本的にオーブンがキッチンに備え付けられているので、普段もオーブンに入れるだけ料理がスーパーにたくさん売られているし、クッキーやケーキなども自宅で焼くのはかなり一般的。我が家もメルボルンに来てから、これまであまり使ったことがないオーブンをよく使うようになった。ちなみに今の家はガスオーブンなので、なんとなく電気よりもおいしくできるような気がする。

 

24日のイブは買い出ししたり、庭のアプリコットの実を収穫したりしてのんびりと過ごした。夜中にサンタさんが来て、25日の朝はプレゼント開封。その後、10時前からこの牛肉の塊をオーブンに入れて調理開始。オーブンに入れている間に、野菜なども準備。前日に鶏むね肉をレンジに4分かけるだけの簡単鶏ハムも作っておいたので、合わせて出した。

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多少オーストラリア風のクリスマスランチ。家族4人だけど取り分けスタイルで

ビーフはローストビーフと言うよりも、なんか長時間煮込んだ牛肉と言った感じで、ほろほろとほぐれる柔らかい感じに仕上がった。次男が固い牛肉が嫌いなので、鶏肉も準備したが、結果的に牛肉も食べられたので良かった。2~3切れ食べるだけでお腹がいっぱいになってしまう。1.2キロの牛肉の半分以上がまだ残っている。

 

クリスマスは暇。やることがないから裏庭で本を読んでいたら、赤いゴミ箱の蓋の上にカマキリの赤ちゃん発見!どこから来たのか?そして偶然のクリスマスカラー。観察後、長男がそっと紙の上に乗せて草むらに移動してあげていた。

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クリスマスに遊びに来たカマキリの赤ちゃん

長い夏休みのハイライトのうちの一つが終わった。今回、旅行は3回予定している。うち1回はすでに終了(今度別記事に)。研究の方も年末年始にかけて細々と続けている。明後日に指導教官にカンファレンス用の論文(といっても1万ワードのFull paper)を提出予定。もうすでにファーストドラフトはほぼ出来上がっていて、後はレファレンスの体裁を整えるくらいだが、クリスマス前後に送るのも嫌がられると思って、明日まで待って送付する予定。

 

子供の学童保育が年内は23日で終了してしまったので、年末年始は10日以上子供が家にいる状況。できる範囲で夫と分担しながらお互いの作業時間を確保する。ロックダウン中のような生活だけど、大学スタッフのオフィシャルな休み期間中であり、PhD学生にとってもオフィシャルな休み期間になる(ちなみに、このオフィシャルな休み期間以外に休みたい場合、年間で20日まで有給休暇制度があり、スタッフだけでなく奨学金を受給しているPhD学生にも適用される)。ということで、あまりガリガリやらないで一日数時間程度を確保しながら、トレーニング程度に研究に向かい合っている。

 

クリスマスキャロルにお出かけ

土曜日、長男の友達のお母さんに誘われて、メルボルン在住4家族でクリスマスキャロルのイベントに出かけた。最初、クリスマスキャロルに行きませんか?とお誘いされたときは、何のことかわからなかったけど、どうやらオーストラリアでメジャーなクリスマスの催し物らしい。野外の公園にステージを立てて、そこでブラスバンドや歌手がクリスマスソング(クリスマスキャロル)を演奏。それを観客はピクニックをしながら聴いて、歌ったり踊ったり。出店が出て日本の夏祭りのような雰囲気。

 

昨年はコロナのせいでVictoria州はほぼすべてのクリスマスキャロルイベントが中止となったよう(だから今年初耳だった)。今年も多くのイベントが中止だが、数か所で開催が決まっていて、家から車で40分くらいの少し遠い場所まで出かけて行った。誘ってくれた長男の友達のお父さんが生まれ育った場所で、しかも演奏するブラスバンドの代表を10年以上務めていたとのこと。

 

イベント自体は夕方6時から9時の3時間。お誘いしてくれた家族と一緒に場所取りのために5時前に到着。早すぎたみたいでガラガラだった。

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オーストラリア標準では小さめ~中くらいのサイズの公園で開催

前の方だと音が大きすぎるので、真ん中あたりに陣取った。まだこの頃は気温が25度くらいあって日差しも強く暑かった。ゴールドコイン($1か$2)のドネーションでカレンダーやらLEDのキャンドルライトやらをもらったり、無料で子供が参加できるジンジャーブレッドマンのデコレーションなどをして時間をつぶしていた。

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既に焼いてあるクッキーの上にデコレーションをしていく

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次男の力作

フードトラックも来ていたけど、食料は持参。うちは最近発見したニチレイオーストラリアが作っている冷凍から揚げ、枝豆、トマト、コストコのデニッシュ詰め合わせを持参。それぞれの家族が食べ物を持ち寄るスタイル。

 

直射日光に照らされる中、ビールを飲みながらのんびりしているうちに、他の2家族も到着。うち以外は永住者でお母さんが日本人、お父さんがオーストラリア人、シンガポール人などの家族。子供たちは皆バイリンガルだった。4家族でわいわい、子供たちは子供たちだけで遊ぶので楽。周りも7割が子連れの家族、3割がおじいちゃんおばあちゃんの組み合わせだった。

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日も暮れてきてクライマックスに近づいた時間帯(9時ごろまで明るい)

 

メルボルンではまあまあ有名な?ラジオのMCが司会。クリスマスキャロル(歌)のメドレーを演奏する中で、みんな踊ったり歌ったり、お話したり、遊んだりというゆるい、オーストラリアらしいイベント。最後にはサンタも登場して盛り上がった。

 

途中でラジオ中継の取材が来た。長男の友達3人は英語ネイティブなので我先にとインタビューに答えていたけど、長男は気配を消してマイクを向けられないようにしていた。「じゃあ、ママたちにも話を聞いてみましょう!」とマイクがこちらに向けられたので、焦った。ママの一人はメルボルン生まれ育ちのネイティブ英語話者なので、その人がぺらぺらぺらーと回答。その後、私が当てられそうになって、思わず逃げてしまった。「なんでそんなに逃げるの?僕のわきの下が臭いのかな?」とインタビュアーの方はジョークを言っていたけど、音楽が鳴り響いて日本語の会話も聞き取りづらい中、英語でのインタビュー、しかも中継ということでビビってしまった。

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堂々とインタビューに答える長男の友人たち

私が逃げ回るので、もう一人の友達のお母さんが対応してくれた。あとで振り返って、子供の前であの姿は良くなかったな、と反省。普段、英語を間違えてもいいから話そう、と言っているのに、自分が怖気づいている姿を見せてしまった。どんな場面でも堂々とするのって難しい。。

 

そんな思いでもできたイベント。クリスマスキャロルは大抵自治体が主催しているらしいので、来年は自分のすむ自治体のイベントに参加してみたい(今年はキャンセルされた)。自分が住んでいる自治体のクリスマスキャロルはかなり大規模で、最後には花火も揚がるらしい。真夏のオーストラリアのクリスマスキャロルはまさに夏祭り。わいわい大人数で行くのが正解。誘ってくれた友達に感謝。

 

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キャンドルライトを振り回しながら甚平を着て盆踊り状態の次男