40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、11月に博士号取得。現在は東京にある外資系企業で勤務。

転職して良かったこと

3月1日に、16年在籍した大企業から外資系の日本法人に転職してから、2週間ほどが経った。前の仕事と比べて、良くも悪くも中小企業というかベンチャー企業。色々なことがオーガナイズされていないし、人の入れ替わりも激しいが、その分、小回りが利くし、無駄な仕事が無いように思う(例えば社内向けの膨大な資料作りとか、てにをはの際限ない確認とか)。

 

2週間たった時点では、転職して良かったなあと思えている自分がいる。そのことについて簡単に書いてみる。

 

社風が自由

前職が管理型だったのに対して、今の会社は裁量型。前職も労働形態上は裁量労働だったが、管理職でも裁量なんてものはほとんどなく、ちょっとしたことでも役員やCEOにお伺いを立てる必要があった。このため仕事が遅々として進まない上、膨大な資料作成や修正業務が発生していた。

 

またまじめな日本人が多い職場だったので、定時までいることや残業することが暗黙の了解としてあったが、今の会社は外国人も多いし、日本人でも外資系を渡り歩いている人たちが多いせいか、労働時間は管理しているものの、早く帰ろうが遅く来ようが、仕事をしていれば問題ない。良くも悪くも他人の働き方に関心がないのかも。

 

作っている商品が身近

前職は自動車関連だったが、今の仕事は食品。どちらもメーカーでそのこと自体は私の関心に合っているが、食品メーカーに入ってみて、思いのほか面白い。毎日、会社の製品はオフィスで食べ放題。お気に入りの商品を家族に伝えて、家の近くのスーパーで購入してみたり。先週は工場見学に行かせてもらったが、食品の上流は農業。農学部出身者としてもなんだか近くに感じる。しかもこの会社で作っている商品がおいしい。

 

日本語と英語を使う

社外の人や部内の人と話すときは日本語だが、社内でも役員(外国人)やグローバルチームとの会議では英語を使う。そのバランスが結構良い。私の前任者は日本人ではなかったので、英語の方が得意のようだったが、日本語ネイティブの私は日本にある外資系で働くメリットを感じるし、英語が多少できることで、グローバルチームの人とのコミュニケーションもとれる。社内で英語が飛び交っている環境もなんだか良い。

 

職場の立地が良い

前職は東京駅の近くでガチガチなオフィス街。サラリーマンにもまれていたが、今の職場は23区内でも西の方。おしゃれカフェやランチスポットがたくさんあるし、街を歩いている人たちも色々な人がいる。若い人が多いかな。あと、嬉しい誤算として、通勤時間が長くなると思っていたら、実は15分ほど短縮された。この15分は意外と大きい。

 

良いことづくめかと言うと、きっとそうではないだろう。今のところ、前任者が全然何もしていなかったせいで、ゼロから立ち上げる仕事があったり、他の人に押し付けていた仕事が戻ってきたり。Flexibleなので、今後振り回されることも多いだろう。そういうことも楽しめればなあと思っている。

 

私には自分で考えたことを発言したり、それを仕事として形にしていくことがとても重要なんだと転職してみて分かった。人から言われたことを単にやるだけとか、やろうとしていることに対して、保守的な理由で(これまでやったことがないとか)押さえつけられるのがストレスだったんだということも。今の会社は良くも悪くも一体感がないので、人も辞めていくし、私も今後何かに巻き込まれて理不尽な思いをして辞める可能性もあるが、その分、何が起こるか分からなくて面白そうなところもある。

 

転職の話はここまでとして、久しぶりに大学のこと。やっと卒業式の日程がホームページに公開された。5月14日だった。卒業式自体は3週間くらいにわたって開催されるので、どの日になるかをずっと知りたかった。日本のGW明け。飛行機チケット買うぞ!会社も学校も休んで、1週間だけだけど、メルボルンに行くのが今からとても楽しみ!

 

今日は長男と久しぶりにマックでランチ。桜のラッピングがされたてりたま!