全豪オープン開催中のメルボルン。1週間前の月曜日、Day1(本戦初日)を観戦した。昨年は大坂なおみ選手の3回戦を観戦。今年は行かなくても良いかな、と思っていたけど、ひょんなことからチケットが手に入り、行くことに。
きっかけはその数日前の金曜日。社会学部のPhD仲間のWhatsAppグループに、所属する大学が留学生向けにチケットを無料で配布しているとの情報が。リンクをチェックしてみたら、Day1~Day3の3日間、一日50枚ずつ配っているみたい。コロナに翻弄された過去2年、メルボルンに住んでいる留学生や一時帰国で海外に足止めされていてやっと入国できた留学生にメルボルンを知ってもらおう、という趣旨らしい(予算余ってる?)。
私は先週、2年目の審査のレポート作成のためにがっつり作業したい予定だったので、めちゃくちゃ迷ったけど、結局申し込んだ。そして月曜日に全豪オープンに参加するために、土日の早朝や隙間時間にその分の埋め合わせの作業。一人でふらっと行ってくるつもりだったが、日曜の夜に予定変更。子供たちが行く予定のホリデーケア(学童保育)がStaff shortage(おそらくコロナ陽性、もしくは陽性者との濃厚接触による)で緊急クローズすることに。
どうせ私は1日遊びに行くつもりだから、子供2人も連れていくことにした。ダメ元で大学の取りまとめ係の人に聞いてみたら、何とも優しいことに、子連れで参加しても良いとのこと。全豪オープンの会場は最寄り駅から電車で一本。アクセスが良い。
当日朝11時にメインゲート集合。留学生っぽい人の塊に近づいていったら、係の人の方から私の名前を呼んでくれた(子連れで来ている人なんて珍しいから)。Grand Passを3枚と昼食用に使えるバウチャー60ドル分をいただいた。ありがたい。学校のイベントとはいえ、結局ゲートでチケットを受け取ったらあとは自由行動。お金をプラスして有名選手の試合を観に行った人もいたようだが、私たちは日本人男子シングルの西岡選手の試合を観戦することにした。
観戦していたのは数十人程度。半分くらいが日本人風だった。子供の土曜日の日本語補習校の人もいたようだ(私は知らない人)。試合は結構良いシーンもたくさんあったけど、残念ながら負けてしまった。それ以上に、西岡選手が試合中に怒りによってラケットを2本破壊し、それをコート脇のゴミ箱に投げ捨てていたシーンが子供たちには衝撃的だったようだ。特に次男は家に帰っても、翌日もテニスの試合のことではなく、ラケットの破壊のことを何度も口にしていた。相当印象に残ったみたい。
テニスの試合を観ていて思うのは、特に男子は2時間以上の長時間だし、チームスポーツではないので、体力面だけでなく精神面もかなり追いつめられるんだろうなということ。素人の私が試合を観ているだけでもそれは十分に伝わってくる。コートの上で極限の状態になっているんだろうと想像する。ただ傍観者の視点で言えるのは、ラケットを破壊して、それをゴミ箱に投げ捨てる行為を見るのは、当然ながら気持ちが良いものではない。観客との席も近いため、それを見てメルボルン在住の日本人一同、シーンとなった。ラケットを破壊したことは日本のニュースにも上がっていたけど、その後、へし折ったラケットを2回ともゴミ箱に投げ捨てたことまでは書かれていなかった。
昨年の全豪オープンはかなり規模を縮小して開催していたようで、今年こんなに大きなイベントなんだ、と会場を歩いていてびっくり。とはいえ、ナダルや大坂なおみ選手の試合もDay1にあったが、メインスタジアムの観客席は3割も埋まっていないくらい空いていた。これがフルで人が入ったら、行きたくないくらい混んでいるイベントなのかも。
せっかくなので、会場のほぼ端から端まで歩いた。
ちなみに今大会は野外の会場であってもマスク着用義務がある。テレビを視ていてマスクを外している人が多いのは気になるが、私が西岡選手の試合を観ていた時は、観客席が小さいせいか、係員の人の目が行き届くため、マスクを外したりずらしたりしている人はその都度注意を受けていた。
昨年はなかったこととして、子供たちが遊べるエリアが復活した模様。長男はもっとテニスを観戦したいようだったが(Grand Passだと自由席であれば何試合も観戦可能)、次男が飽きてしまったので、子供エリアに向かうことに。この頃から天気が晴れてしまい、暑くなってきた。
追加料金なしで、クライミングやジップライン、遊園地にあるような遊具を好きなだけ遊ぶことができるので、子連れにはお得なイベント。ちなみに子供の入場料はたったの5ドル。
すっかり楽しんだ長男は、また行きたいと言い始めた。私もたくさん楽しんで、テニス観戦に火がついてしまった。Day 7の今日と準々決勝がある今週水曜日(オーストラリアデーで祝日)のチケットを購入。今日は長男と夫の2人で、水曜日は長男と私の2人で観戦。3回も行くことになるとは思わなかったが、メルボルンでの生活も終わりが見えてきたので「あのときああしとけばよかったー」と後で思わないように、やりたいことは全部やるスタンスでいく。
外出の予定が入る分、私自身も早起きして子供たちが起きる前に2~3時間ワークしたりと、メリハリがついて良い感じ。とはいえ、先週もケーススタディ、2年目の審査のレポート、指導教官とのミーティングなど、盛りだくさん。色々な出来事や学びがあった。次の記事ではPhD関連のことを書く(自分に対する予告)。