40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

国際学会にアクセプト

先週の土曜日に、世界最大の経営学会Academy of Management (AoM)の今年の年次大会にペーパーがアクセプトされたというメールを受信。博士課程の研究をネタにした最後の学会発表。そして最初の「対面」の国際学会での発表。場所はシカゴ。年明け1月にフルペーパーを出していた。

 

これは実は2年前のリベンジである。私の(フルタイム)博士学生としての最後の年、2022年のAoM@シアトルにアクセプトされ、メルボルンから中継地の東京に飛んだところ、道中でコロナを拾い、東京での学会発表の後に10日間の隔離生活。シアトルの学会発表は最初で最後のはずだったけど、ビデオでの参加となった。もうAoMで発表することはないだろうと思っていたけど、チャンスがもう一度巡ってきた。

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2年前のシアトルのAoMはハイブリッド開催だったが、参加した人からの話だと、実際には半分くらいの人しかシアトルに行かなくて、シアトルにいる人たちもめんどくさがってホテルの部屋から参加する場合も多かったそう。いまいち盛り上がりに欠けたと聞いている。AoMは他の学会と同じように2023年から対面のみの開催に戻った。だから、今年参加すれば、2022年に参加していても経験できていなかったであろう、フルの国際学会を経験できるということ。

 

難点は、2022年と比べて飛行機がバカ高いこと。あとはシアトルは西海岸だから日本から近いけど、シカゴは遠い。直行便で12~13時間…。前職ではトータルで10回程、テネシー州ナッシュビルに出張に行ったが、半分くらいはシカゴで乗り継いだ。だから空港には何回も行ったことがあるが、街に降りたつのは初めて。特にシカゴという街に興味はないが(アメリカ全般にあまり興味がない)、行けば面白いだろう。

 

アクセプトが決まってから、先週末飛行機を調べまくった。結果、JALのプレエコで行くことに。今年のAoMはちょうど日本のお盆の時期と重なっており、それもあって飛行機代が高い。エコノミーでも直行便は35万円程度。日にちをずらしながら色々と調べていたら、プレエコで40万円ちょっとということがわかり、もう40代で体もつらいし、それくらいの贅沢は良いだろうと。コロナ禍でことごとく期限切れしたマイルをeJALポイントに変えていた分が14万円分ほどあったので、結果、持出は30万円程度。

 

それにしても、アメリカは何でも高い。ホテルも学会があっせんしているところで1泊4万円程度(270ドルくらい)。高すぎるだろう、とbooking.comで調べてみても、格下のホテルでもそれより高く、最低でも1泊3万円くらい出さないとまともな場所に泊まれない。結局、学会があっせんしているハイアット・リージェンシーに泊まることになりそう。1週間行くのでホテル代だけで25万円!学会に参加するってお金かかるわ。

 

博士課程時代にもらった研究費の余りが40万円程あるので、それを使い切って自腹で数十万出す感じかな。

 

これから自分がアカデミアに行くかどうかは分からないので、ひょっとして最初で最後の国際学会での対面参加になるかもしれない。もしくは学会への参加を通じて何かが生まれるかもしれない。とにかくお金はこういう時のためにあるので、使うことに躊躇はしないけど。つくづく、働いていてよかった、と思うし、しばらく会社員の仕事はやめられないかもなあ…。今の私が日本でアカデミックポストに就くと、おそらく年収は多くても今の半分、下手したら1/3になる。とてもじゃないが、そこまでしてなりたくはない。

 

共著者の指導教官にメールしたところ、なんと先生も別のカテゴリーに自分のペーパーを出していたらしく、参加するとのこと。あれ、もうセミリタイヤするから、昨年が最後と言っていたのに。方針変わったのかな?とにかく、指導教官とは5月の卒業式だけでなく、8月の学会でも顔を合わせることになりそうで嬉しいし、心強い。

 

今年は5月にメルボルン、8月にシカゴと2回も海外に行く予定ができてしまった。ただまだ新しい会社での試用期間中で年休は取れない笑。個別承認でもらえるらしいが、使い切ってしまう可能性もある。別に欠勤扱いになっても構わないが。前の会社の年休、たんまりと残ったまま辞めちゃってもったいなかったなあ。

 

この週末は長男のメルボルン時代のベストフレンドの1人が遊びに来ていて、家で2泊した。一気にまたメルボルンを近くに感じている。長男は最近メルボルンに戻りたいモードが来ているので、5月の渡豪でそれが加速しそうだな。

 

メルボルンからのお土産たくさん!