40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

最後のO-week、友人の帰国

今週も色々なことがあった。まずは前半の話。大学は来週からセメスター2(後期)の開始で今週はO-weekだった。昨年、一昨年のこの時期は完全にロックダウン中だったので、当然のことながらO-weekもなかった。今年はメルボルンに来て初めて経験するセメスター2のO-week。そしておそらく私の博士留学最後のO-weekになるだろう。O-weekはもともとは新入学生のためのイベント。だから「最後のO-week」という言葉は変なんだけど、それが気に入っている。同じPhD部屋にいるオージーの学生(男性)に「今回が私にとって最後のO-weekになる」と言ったら、笑ってくれた。ちなみにローカルのPhD学生は、学部生時代に散々楽しんだためなのかどうか知らないが、全然O-weekに興味を示さない。

 

O-weekにはもちろん在校生も参加しても良い。新入学生であった2020年にO-weekが開催されなかった私は、その時の悔しさや留学生活を全く楽しめなかった恨みを解消するために意地になって参加。でも蓋を開いてみたら、後期のO-weekは前期のO-weekの10分の1ほどの規模。メルボルンの冬は寒くて雨なので、野外に大きなテントが一つ建てられていて、その中に4つほど、大学のブースがあっただけ。あとは体育館の中でプレイセンターのような遊具が多数設置されていたり(小学生の息子たちにちょうど良さそう…)、著名人の講演が数回開催される程度。

 

前期のO-weekの様子はこちら。

fourty.hatenablog.com

 

月曜日、昼前にテントに行ってみた。いつも恩恵を受けている大学院生のアソシエーションでグッズ入りのバッグとランチバウチャー(13~14ドル程度)をもらった。新入生ではない、と伝えたら、新入生向けのくじは引かせてもらえなかったが、ランチバウチャーをもらえたのでありがたい。バウチャーは学内のカフェ3店舗で使えた。一緒に行った中国からのPhD留学生とランチ。私はチキンタツタ風にスイートチリソースで味付けしてあるサンドイッチ+ソフトドリンク。友人はスープとパン。写真では分からないが、食べきるのが大変なくらいのボリュームだった。

9.9ドルもするRollだが、美味しかった

2日目の火曜日。スカッと晴れた青空。晴れた日は寒い。朝の気温はマイナス3度まで下がっていて、そのせいか、毎朝自宅のエアコンのタイマーをセットしているが、室外機が冷えすぎたせいか機能していなかった。寒い寒いと言いながらガスストーブをつけて暖を取っていた。前庭には霜。霜は先日キャンベラで見た。メルボルンで冬を過ごすのは3回目だが、霜を見たのは初めてかも。

前庭の芝生が霜で白くなっていた(朝9時前でまだこの状態)

天気が良いせいか、この日は学生が多かった。St. Aliのコーヒースタンドが出ていたけど、長蛇の列なので諦めた。ドーナツ屋のキッチンカーも出ていて、なぜかこちらは全然人が並んでいなかったので(有料だと思われていた?)、並ばずにゲット。この日はランチバウチャーはなく、外でBBQを配っていたが、ドーナツにBBQはジャンク過ぎるだろうとBBQはもらわなかった。

出来立てのドーナツも無料で(奥でBBQ)

コーヒーは一番の人気

3日目の水曜日。この日も晴天で冷え込み、霜が降りていた。今日こそは絶対にSt. Aliのコーヒーをゲットしたい!とやる気に満ちて大学へ。10時ちょうどにテントに行ったら、既に列が。並んでいるオージー風の女の子に「Is this a queue for coffee?」と聞いてみたら「Yes, everyone has the same idea!」とのこと。寒い冬の朝にはコーヒーが飲みたくなる。無料コーヒーと言っても、ミルクは3種類(通常、豆乳、アーモンドミルク)から選べるし、カプチーノ、フラットホワイト、ラテ、ロングブラック、モカホットチョコレートなど、普通のカフェのメニューで提供してくれるため、1杯1杯カスタマイズして作るのに時間がかかる。20分ほど待って、無事にフラットホワイトを入手した。St. Aliのコーヒーは美味しい。

半ば意地になってもらったフラットホワイト。St. AliのおかげでI feel good.

外にあるドーナツスタンドは並んでいた。3日目になって、みんなタダでもらえることが分かったんだろう。コーヒーを持ってオフィスに戻ったら、中国人の友人から「今日はランチバウチャーは配っていなかった?」と聞かれた。コーヒーをもらうことで頭がいっぱいだった私は「わからない」と答えたら、彼女は「私、外に行って見てくる」と言って出ていった。ちなみに彼女は2018年にPhDを始めた古参。最近ビザも延長してギリギリ4年間で終了できるかどうか、というところにいる。執筆が佳境を迎えているはずだが、そんなときほど気分転換が欲しいのかもしれない。

 

10分後、「ランチバウチャー配っていたよ!」と嬉しそうに戻ってきた。じゃあ私も、と結局2回目のテント訪問。「新入生ではないですが、ランチバウチャーもらえますか?」と単刀直入に聞いたら少し変な顔をされたけど、Noと言われずもらえた。昼時になり、一緒のPhD部屋にいるドイツ人、スリランカ人、中国人と私の4人でランチバウチャーを握りしめて1日目とは別のカフェに。無事にランチをもらい、カフェが入っているビルでランチを取っていたら、知り合いのオージー修士学生(教育学専攻、息子たちが通う小学校で英語のサポート教員をしてくれている)、彼の友人の修士学生(中国からの学生で、私と同じ専攻であることがわかり意気投合)もランチバウチャーでゲットしたランチを持って合流。6人でわいわいと楽しめた。O-weekらしくてよい。

2つのおかずが選べるランチ+コーヒー

少し長めのランチを終えて1時過ぎに部屋に戻ったら、以前のPhD部屋で友達になったバングラディシュからの留学生から携帯に着信あり。何かと思ったら、今週末に帰国するので会えないかとのこと。もちろん。30分ほど外で話した。彼女は私と同時期にPhDを始めたが、ロックダウン中に半年間休学していたため、この日の朝に2年目の審査を終えたところ。3年目はStudy Awayという仕組みを使ってバングラディシュにいながら博士課程を続けるらしい。すごいのは、バングラディシュに帰ってからも大学からの(正確には州からの)奨学金をもらい続けるようにできたこと。通常の奨学金ルール上はこれができないはずなので、何かと理由をつけて大学と交渉したのだろう。オーストラリアの生活費(奨学金)をバングラディシュに持って帰ったら、十分に余裕がある暮らしができる(それが彼女の目的でもある)。ちなみにPhD学生には大学から一人分の生活費として、月々約20万円が支給されるが、私の場合はそのまま家賃(3ベッドルームの庭付き平家戸建)に消えていく。

 

この日はもう一つイベントがあり、夕方からWine and Cheeseという大学院生向けのパーティ。もちろん参加費は無料。バンドやマジシャンなどのエンターテイメントもあり、飲み放題、食べ放題の充実の企画。昼のメンバーと同じ4人で参加、ウガンダからの留学生もそこに加わり、5人とも出身国が異なる国際色豊かなテーブルとなった。それにしても前期に参加した時よりも人が多くてびっくり。これが普通のキャンパスライフなのか。海外からの留学生もどんどん入ってきている模様。ロックダウンがない世界で学生生活を始める人が羨ましい。。

Wine and Cheeseのイベントの食事(一部)

調子に乗ってスパークリングワインを3杯飲んだ

遊んでばかりの感じだが、来週からの日本とアメリカ出張に向けた準備も進めている。そのことは次の記事に。