40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

子供たちを大学に連れて行った

先週木曜日は私が子守当番だったので、秋休み中の子供たち(小学生の息子2人)を自分が通う大学のキャンパスに連れて行った。盛りだくさんな一日だったのでその記録。

 

10時15分

自宅を自転車で出発。大学までの道のりは片道約4km。距離自体は大したことないが、大学が丘の上にあるので緩い上り坂が続く。私にとって毎日の通学がエクササイズになって良いのだが、小2の次男がついてこられるか多少の不安あり。いくつかあるルートの中で一番安全な道を選んで出発。文句を言うと長男に怒られるから頑張ってついてきた次男。意外と大丈夫だった。最近数か月、小学校にも自転車で通学するようになったので、足腰が鍛えられたようだ。オーストラリアに来た時はまだ4歳で自転車に乗れなくて、小さな自転車を買って練習していたのになあ。ずいぶん成長した。

 

10時45分

キャンパスの一番奥にある自転車屋に到着。今回の目的の1つ目は、子供たちの自転車のメンテナンスをしてもらうこと。数日前に私の自転車のメンテナンスをしてもらってとても良かったので、子供たちの自転車も持って行った。キャンパス内に自転車屋があるととても便利。2台とも夕方に調整が終わるとのことなのでばっちり。

 

11時

毎週木曜日の恒例、Free breadの配布。残念ながら今回はほとんどが食パンだった。長男が甘いパンを一つだけ見つけてそれをゲット。あとはいつもの朝食用に食パンを2斤いただいた。ここ1か月くらいパンを買っていない。ありがたや。ちなみにこのパンを配給してくれているのはチェーン店のBakers Delightという店。先日店に入ってみたら、結構良いお値段でびっくり。毎週20ドル分くらいのパンをいただいていることになる。

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毎週木曜日のFree bread

11時10分

パンをもらったらその裏にある大学院生用ラウンジで休憩。ここはラウンジなので特におしゃべりしても問題ない。今回、騒がしいグループが1組いたので助かった。静かな場所に子供を連れていくと気を遣うので、逆にうるさい人たちがいる方が親としては気が楽。昔ゲーセンにあったようなゲーム機が置いてあった。何度もこのラウンジに来たことがあるのに、全然気が付かなかった。どうやってやるのかな、と見ていたら、ラウンジにいる若い男の学生が教えてくれた。ほとんどが日本の昭和~平成のテレビゲーム。400種類以上入っていて迷う。無料でゲームができることを知って長男歓喜

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パックマンドンキーコングドラゴンボールなどのゲームをやっていた

12時

フリーフードの2つ目。Term 1は毎週火曜日と木曜日の昼にフリーフードの配布がある。この日はランチではなくてデザート系だった。子供たちも一緒に並んだら、ちゃんと一人一つずつもらえた。ありがたい!しかも、以前South Melbourne Marketに行ったときに買い物したお店!https://www.southmelbournemarket.com.au/traders/cannoleria

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待てばもらえるフリーフード

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チョコレート、ティラミス、ピスタチオの3種類


12時30分

お菓子とパンだけではお腹が減るので、キャンパス内のフードコートで巻きずしを買ってランチ。寿司屋の列に並んでいたら、通路を挟んで反対側にあるSubwayに次男の同級生がお父さんと一緒に並んでいた。日本人の我々が寿司の列に並び、オージーの友達がSubwayに並んでいるというのが「いかにも」で面白い。

 

ちなみにスクールホリデー中は、キャンパスに子供たちをみることが多い。私のような学生や教職員が自分の子供を連れてきているケースもあるが、単に近所の人が遊びに来ていることも多い。なぜならこの大学は郊外にあって、周りにはほとんど飲食店がなく、近所の人たちにとっては街に行くよりも大学まで来た方が外食しやすいから(大学内には多くの飲食店やカフェがある)。昨年、長男の友達家族にもキャンパス内で出くわしたことがある。

 

大学院生ラウンジで寿司を食べた後はまた無料のゲーム。子供たちがゲームをしている間、私は騒がしい中でも論文を読んだり、プリントアウトしたりして過ごした。そうこうするうちに、Easter egg huntingのイベントあり。大学院生ラウンジ内にチョコレートを隠しに来た係の人。子供たちをみて真っ先にチョコレートをくれた。ありがたい。

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ラウンジ内でプチイースターイベント

14時

フリーフード第3弾。先週1週間はCultural weekで各国の料理がふるまわれるイベントがあった。この日はアジア。少し前に会場に行って物色。ベトナムの生春巻きが一番おいしそうだったのでその列に並んで無事にゲットした。ここでも子供たちにも問題なく配布してもらえて助かった。他にも韓国のお菓子をもらえたりと子供たちにとって嬉しいイベント。大学は無料でお菓子をもらえるところだ、と完全にインプットされた模様。

 

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日本クラブはよくわからない芋のようなものを配っていた

14時30分

満を持して?Manga Libraryに。キャンパス内にあるJapanese studies centreの建物の中にある。HPによると7,000冊以上の日本の漫画と700冊以上の英語の漫画があるらしい。コロナで過去2年間閉じていたけどやっと最近開館した。これは一般公開されていて、誰でも無料で漫画を読むことができる。スクホリになったら子供たちを連れてこようと思っていたのでようやく念願叶った。

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日本風の建物がJapanese Studies Centreの場所

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ドラえもんが喜んでいる

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リュックもおろさず漫画に食いつく小学生男子

15時30分

自転車のメンテナンスが終わったというので、自転車をピックアップしにまたキャンパスの奥まで歩いていく。ワイヤーの交換、ブレーキやギアの調整、タイヤの向きの補正などしてくれて、1台当たり30ドル程度。安い。子供たちも前より良くなったと大満足。これでしばらくまた安心して自転車に乗れる。

 

16時

私は学科のPhD学生たちとのコーヒー会があったので顔出し。長男は漫画が読みたいとのことで、一人で漫画図書館に向かい、私は次男と2人でコーヒー会に。付き合ってくれる次男にはキャンパス内にある自販機でカルピスウォーターを買ってあげた(日本みたい)。ケニアから4日前にメルボルンに着いた学生やら、初めて話すローカルの学生やら。2022年に開始した学生がたくさんいる。2020年に開始した人はほぼ私だけ。2021年は数人。2022年は何人いるのか分からないほど毎月数人入っている。もう何が普通かわからないが、私は同期的な人が一人もいなくてちょっと寂しい。本当ならこんな感じで一緒の時期に始めた学生が何人かいて、仲間になれたんだろうな、と。私はいつの間にか一人だけ3年目の長老になっている。20分程度交流してお暇。

 

16時30分

漫画図書館に長男を迎えに行った。漫画を借りたいというのでメンバーシップフィーを払って漫画を6冊借りた。とりあえずスクホリ中しか行かないだろうということで1か月分の会費のみ支払い。今週また一度行きたいとのこと。

 

たっぷり遊んで帰りは丘を下る楽々ルートで帰宅。一日子守してどっぷりと疲れたが、大学が子供たちがこんなにも楽しめる場所であることが分かって良かった。無料で遊べる娯楽場。日本のゲームと日本の漫画がメルボルンの大学で楽しめるなんて、来る前は全然知らなかった。子供たちには「こんなところに毎日行けていいなあ」と言われたけど、いや、私ゲームもしないし漫画も読んでいないから。そこは誤解されないように。