40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

O-week 2023 と カンファレンス手伝い

今週はO-weekだった。半年前のブログに「最後のO-week」と書いていたけど、嘘ついた。博士課程4年目に入った40代の学生(私)も、10代のフレッシュな新入生に交じって、フリーフードを楽しむことができた。もうやり残したことはない。

 

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とはいえ、今回のO-weekは、昨年のこの時期と比べてもさらに人が多くて、BBQは一度ももらわなかった。昨年はローカル学生が全面的にキャンパスに戻ってきた感じだったが、今年はさらにそれにプラスして留学生も100%戻った感じ。まだまだ昨年は甘かったか。とにかくフリーフードの行列がすごすぎて。さすがに博士論文執筆が大詰めのときに、BBQのために30分も並ぶほど暇ではない。あと、今回はSt. Aliのコーヒーもなくて残念。あれはSemester 2のO-weekで出てくるものなのかな?

 

月曜朝、図書館の前に観覧車。昨年はグルグルまわる乗り物だったけど、今年は観覧車にしたらしい。もちろん無料。全力で新入生を歓迎する大学。

大学が遊園地になる

月曜日は私が所属するFaculty of Artsの説明会だったらしく、その辺を歩いている人に誰彼構わずグッズを配っていた。昨年はFacultyごとの説明会なんてなかった気がしたけど、気が付かなかっただけ?今、帰国に向けて物の処分を進めているので、もうノベルティグッズはいらないと思ったけど、エコバッグのデザインがかわいくて、自分のお土産にしたくてもらっちゃった。あとはいつでも嬉しい食材。食べ盛りの家族を養う身としては、食材ほどもらってうれしい物はない。

今年の戦利品

火曜日は体に悪そうなドリンクと、身体に良さそうなアイスをもらった。

美味しくないが、暑い日にはまあよい

これは大学院生のための場所で配っていたアイス

水曜日はオランダのミニパンケーキ。これは10分くらい並んでゲット。大学院生専用のスペースにて。昨年も同じお店が出ていて、美味しいって知っていたから。

味はベリーコンポートを選んだ

木曜日は、指導教官の先生がシティで行うカンファレンスでワークショップをするというので、それのお手伝い。無給。2週間ほど前、「もしよかったらカンファレンスのチケットあるよ。興味ある?」と声がけされて、「どうせ手伝いだろうな」と思ったら、やっぱりそうだった。手伝いお願いします、と言ってしまうと給料が発生するからね。この辺のニュアンスがオーストラリアだなあと。

 

久しぶりにシティまで。会場はRMIT大学だった。街のど真ん中。RMITもO-weekをやっていて、学生が街の歩道まであふれて100人以上並んでいたりして、狭苦しい場所だった。便利で良いけど、落ち着かない。森の中にあるような私の大学のキャンパスの方が好き。

メルボルンの人なら大抵知っているこの建物の裏が会場

ワークショップの様子

お手伝いの内容は、グループディスカッションのファシリテートだった。白人オージーだらけのグループディスカッションをファシリテートする(しかも自分の研究分野とは少しずれていてプロジェクトの内容もよく知らない)のはハードル高いなあ、と思っていたけど、結局参加者が少なめで、一緒にお手伝いにきた博士課程のドイツ人のKがうまいことやってくれた。良かった良かった。自分にできることとして、一応、写真撮影係とメモ係はやった。と言っても、グループティスカッションで、おしゃべりなオージーたちの高速英会話を聞き取って、しっかりとした議事録とるとかほぼ不可能。お金ももらってないし、できる範囲でやって出しただけ。ちゃんとした議事録が欲しかったら、それができる人を雇えばよいだけなので。

ワークショップの後は、RMITの向かい側にある州立図書館のカフェで、指導教官、ドイツ人K、リサーチアシスタントM(メル大博士課程在籍)、私の4人でお茶。

州立図書館は最高の空間だった。こんな古いテーブルでもちゃんと全部の席にコンセントがある。ここで1日過ごしたい

先生とお茶/食事するのは、今回がなんと3回目。1年に1回のペース。顔を合わせたのも10回に満たないから、なんか新鮮。直接会った方がズームよりやっぱり話しやすい気がする。博論のスケジュールについて簡単にすり合わせた後、「オーストラリアを経つ前に挨拶したいので、いつキャンパスにいますか?」と聞いたら、3月末までの間で確実に来るのは1日だけ。信じられない。

 

じゃあ、その日にオフィスのドアをノックして挨拶しますね、と言った。その3時間後くらい、帰宅してメールを確認したら、その日に1対1でランチの予約を入れてくれていた。私のことを避けているわけではなさそうだ(まあそりゃそうか)。先生は来年の6月に退官予定。徐々にフェードアウトしていく中で、ギリギリ指導してもらえてよかった。指導の質には満足しているので。

 

退官後は、今パートタイムでやっているヨガ講師の時間を増やすようだ。笑えるのは、ヨガ講師のボスから、いま大学でヨガ講師をしてくれる人を探しているんだけど、できない?と聞かれた模様。ヨガ講師のボスは指導教官の本職がこの大学の教官だと知らないらしく、思わず笑っちゃったって。大学から去ろうとしているのに、全然去ることができないと。で、その後はもともとの出身地であるNSWのサウスコーストにエネルギーを100%自給自足できる家を建てて、エコな生活を送るのが夢らしい。

 

そんな話も直接会ったからできたのかな、とも思う。コロナが無ければもっとこの先生のことを知ることができたのに、と思うと残念だけど、でも時期をずらしていたら先生のもとで研究を行うことは出来なかったわけなので。人生100%思い通りにいくことなんてなかなかない。

 

O-weekは月~木の4日間で終わりなので、金曜日キャンパスに行ったらひっそり。スタッフもほとんどが金曜日はWork from homeなので休みのようだ。でも終わったと思ったO-weekは終わっていなかった。昨夜、O-weekの一番のイベント、夜のどんちゃん騒ぎ(DJが大音量で音楽をかけて若者が踊りまくる会)があった後なので、それを癒すために、ランチタイムに生絞りジュースが配られていた。至れり尽くせり。もちろん私はどんちゃん騒ぎには参加していないが、ジュースはしっかりもらった。色々なフルーツの組み合わせがあって迷ったけど、オレンジとパッションフルーツに。1杯でお腹がいっぱい。

オーストラリアで買うと1杯8ドルくらいする生絞りジュース

今度こそ最後のO-week。締めは、ヘルシーな生絞りジュース。美味しかった。