40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、11月に博士号取得。現在は東京にある外資系企業で勤務。

キャンプ、中学校見学、秋休みスタート

久しぶりに子供関連のことをまとめて。今週から小学校の秋休み(スクールホリデー)がスタート。Term 1の最終週である先週はイベント目白押しだった。

 

小学校のキャンプ

息子たちが通っている小学校では、3年生から6年生の4学年は毎年2泊3日のキャンプに出掛ける。キャンプといってもテントに泊るのではなく、団体用の宿舎に泊る。2020年はコロナでキャンセル、2021年はコロナで延期になった?が何とか行くことができた。なので今年は2回目。初めて行く昨年は寝袋を買ったりと準備にバタバタしたが、今年はすべて手持ちのものだけで対応できたので良かった。

 

長男も相当学校に慣れているせいか、今年はCamp idolという出し物に出るとのこと。友達2人(日本人とオーストラリア人のハーフの子)と3人で「お笑い」をする。企画者は長男。スクリプトを書いて友達に配り、3人で練習をしていた。ちなみに全部日本語。いくらバイリンガルスクールといっても、日本語のお笑い(コント)は分からない人もいるのでは?と思ったが、本人がやりたいのに止める理由もない。

 

結果、賞はもらえなかったが、オーディエンスからはうけたようで大満足だったようだ。審査する先生が日本語がわからなかったせいで賞がもらえなかったと言い張り、自己肯定感高めな長男。たまたま知り合いのお母さんがボランティアでキャンプに同行していた関係で動画を手に入れた。正直、大人の視点からは何が面白いのか一切分からないが、男子を中心に一定の笑い声は入っていたので、たしかに「うけた」というのも間違いではなさそう。小学生男子の笑いのツボは全く分からない。それにしてもオーストラリアの小学校のキャンプで、転校生である日本人(オーストラリアにとっては外国人)の長男が友達を誘って、現地の子供たちの前で日本語でお笑いを披露するとは…。この人、どこでもやっていけるわ、と改めて思った。

 

中学校見学

キャンプから戻ってきた翌日は、近所のSecondary school(中学校+高校)のオープンデーに。オープンデー自体何かわからず、とりあえず観に行こうという感じで長男と2人で参加してきた。時間は6時15分から。気合い入れすぎて6時についてしまったが、会場は開いていて、ホールのようなところで学生たちが音楽を披露していた。6時15分が近づくにつれて待合のホールは満員に。普段バイリンガルスクールに通っているため、小学校では日本人の保護者(オーストラリア人と結婚している日本人の女性が圧倒的に多い)が沢山いるが、このセカンダリーは私たちにとって完全にアウェイな環境だった。おそらくこれが平均的なオーストラリアの学校なんだろうな、と。当たり前だが高速英語が飛び交う世界(たまにギリシャ語も)。自分たちがマイノリティであることを改めて思い出す。

 

時間になったらシアターに入場。舞台があって客席がある施設。面白いのは大人(先生)が説明するのではなく、子供たちが説明をしていた。まずYear 7(中学1年生)の男女2人が登壇。学校についての紹介、自分が7年生としてどのような生活を送っていて何を感じているのかを堂々とスピーチ。笑いも取って完璧。しっかりしているなあ。

 

次に学生代表のような子たちが2人。おそらく高校生。ほぼ大人。話す内容も立派で感心する。最後におまけのように出てきたのが教頭先生。特進コースの審査や手続きの説明。確かにこれは子供では説明しにくい内容だろう。うちには関係ないのでぼーっとして聞いていた。20分程度、シアターでの全体説明が終わった後は、学校の中を自由に動き回って良い時間。「シアターの裏でスナックを配っているって言っていたから行きたい」と長男。そんなこと言っていた?長男のリスニング力はひょっとして私よりも上になっているのかも。

 

シアターの裏に回ってみたら、調理室があった。そこで女の子たちがせっせとクッキーを焼いていて、そのクッキーを来場者に配っていた。なるほど。科目はFood scienceというらしい。焼き立てクッキーをいただいた後、次にどこを周りたいか長男と相談。オープンデーは全体説明の後、各教室にて専門科目の説明や体験ができるようになっていた。全部で10種類以上ある。小さな大学みたいな雰囲気。サイエンスの部屋で実験を体験したり、アートの部屋でペインティングのアクティビティをしたり。外国語は日本語とギリシャ語の2か国語があるようだった。この辺りはおそらくメルボルンで一番ギリシャ人が多い地域で校長先生も教頭先生もギリシャ移民(苗字が特徴的なのでわかる)。私の今の大家さんも前の大家さんもギリシャ人だし、家の通りにもギリシャ人が多い。日本語はオーストラリアの学校で教わる外国語の中でメジャーなので、不思議ではない。

 

日本語の部屋にはけん玉、そろばん、折り紙が置いてあった。けん玉と折り紙が得意な長男。折り紙でドラゴンを折って、日本人のアシスタント教員の若い女性に「すごーい」と言われて満足そう。けん玉も技を見せびらかして満足した模様。他にはデザインの部屋(アートとは別でグラフィックデザインや建築など)、Humanities(社会科)の部屋、TVスタジオ、STEM(理科)などを見学。すぐに帰りたいというと思いきや、もっと回りたいとのこと。でも時間は7時半を回っていて夕食もまだ食べられていなかったから、名残惜しそうな長男だったけど引き上げた。中学校にTerm 1だけ通う案について、オープンデーに行く前は「そんなことしなくていい」と言っていた長男だが、オープンデーに行って、楽しそうに思えたのか「行ってみたい」と気持ちが変わっていた。工作をしたり、物語を作ったり、絵を描いたりするのが好きな長男にとっては、日本の中学校よりもこういう学校の方が楽しいだろうな、と思った。日本だと工業高校とかが合うのかな?

 

見学したセカンダリーについて、私の印象は、小学校と違って日本語は使えないし、全体の雰囲気もいよいよローカルなオーストラリアの学校という感じがして、保護者として緊張した。でも長男は全然そんなことなさそう。今通っている小学校はバイリンガルスクールとはいえ、担任はバリバリオージーイングリッシュを話すオーストラリア人の先生(50代の男性)だし、日本のバックグラウンドがない友達も増えてきて、長男は私よりもオーストラリアに馴染んでいるのかもしれない。昨年の10月にロックダウンが終わってから数か月、学校に通うことができているおかげなのかも。コロナさえなければ1年目がこんな感じなんだろうなあ、とまた思ってしまったが。でもまだ残り3タームあるから、どれだけ長男の英語力が伸びるのか楽しみだ。

 

秋休みスタート

せっかくいい感じで学校生活が送れていたのに秋休みが始まってしまった。年に4回も休みがあるのは多い。すぐスクホリになる。スクホリが嫌な点は、学校がない分、子供たちをホリデーケアなどに預けるのでお金がかかること(以前の記事に書いたが、1日当たり2人で約200ドルかかる)。毎日ホリデーケアに預けるとお金がかかりすぎるので、週に1日ずつくらいは夫と交代で子守デーを作るため、研究時間が削られる。金を払うか、時間を払うか。

 

今回のスクホリは旅行のプランが遅くなって、結局南オーストラリア州の海辺の街に行くことに決まった。アデレードの友人家族と落ち合う予定。ロブスターの養殖が有名な場所らしい。何の規制もなく国内旅行ができるようになったことは嬉しい。飛行機はまだまだ混乱中のようなので、車移動にしておいて正解。

 

おまけ:週末ビーチ

もうすでにダウンジャケットが必要なほど寒いメルボルンだけど、先週末は奇跡的に夏日となった。本格的な冬が来る前の最後の温かい週末だろうということでビーチに繰り出した。家から車で30分くらい先、いつも行くビーチよりも少し南(田舎)に下ったところにある。サンデーマーケットで出店が出ていたり、桟橋の下で魚を捕まえたり、と予想以上に楽しい時間を過ごすことができた。

 

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ビーチで過ごすには申し分ない天気

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結構波があって怖いのに桟橋から海に飛び込んでいる元気なオージーもいた

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釣りをする人たちの側で泳いでいる人がいることにびっくり