40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

子供の英語 公文をやめてチャレンジイングリッシュに

久しぶりに子供の英語関連の話。息子2人は現在小5と小1。両親は日本人。日本ではほぼ英語を使ったことなし。2020年に渡豪し、現地の公立バイリンガルスクール(英語と日本語)に在籍するも、2020年3月から始まったロックダウンで、あまり学校に行けておらず自宅学習という状況(現在進行中)。

 

子供の英語学習については色々とネタがたまっていて、書き始めると本1冊くらいかけるんじゃないか、と思うが、今日は最近の変化について記事にしておく。

 

数か月前に始めた公文をやめた(長男)

変化その①は長男の公文。オーストラリアにも公文式が上陸していて、英語、算数、日本語を学ぶことができる。我が家はメルボルンの郊外に住んでいるが、結構そこらじゅうで公文の看板を見る(日本ほどではないが)。とは言っても日本人が公文の先生をしているとは限らない(むしろ少ないかも)。英語カリキュラムは日本の公文(日本人向け)とは異なり、現地仕様(ネイティブ向け、もしくは日本以外の外国に住む子供向け)のカリキュラムとなっている。

https://au.kumonglobal.com/

 

もともと長男が公文を始めることになった経緯としては、昨年1年間の大半がロックダウンで、学校にあまり行けず、英語力が全然伸びなかったこと。その状態で、ロックダウン明けした今年のTerm 1に学校に通い始めて、学年が上がったこともあり、英語のハードルが高くて辛い思いをしていた。担任の先生(英語)の言っていることがほとんど分からず、何するのかわからないため課題を毎回白紙で出していたとのこと(クラスメイトが課題をやっている間、ずっと白い紙を眺めているだけという悲しい状態)。これは何とかしなければ、ということで、子供向けの英会話学校なども探したが、家の近くにはなく、個人チューターをつけようかとも考えたけど、家の近くに公文教室があることを発見。見学に行ったら、中華系(英語のアクセントからなんとなくマレーシアかシンガポールっぽい)の先生がいて、丁寧に説明してくれた。

 

藁にも縋る思いでまずはスタート。それが今年の3月。とりあえず12月まで続けてみようと先生とも合意した。最初は幼児がやるようなテキストから。公文がある日もない日も毎日プリント10枚のペースで自主学習を進めることにした。

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全体のレベルがわかる資料。最初は本当にアルファベットから始めた

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CIIの最後まで到達したらやめるつもりだった

最初は簡単すぎてつまらないようだったが、少しずつ自信がついてきたのか、2~3か月後になると、最近英語が少しわかる気がする、と言うようになった。授業中の課題は相変わらず全然できないが、先生が何を言っているのか少し分かるだけでも精神的に楽になったみたい。でも公文のプリントの内容がだんだん難しくなってきて、自力で解くことが難しくなり、8月頃からはモチベーションが下がって、やりたくなくなった。最初の頃は10枚のプリントを15分くらいで終わらせていたが、7月~8月頃になると10枚のプリントを終わらせるのに45分くらいかかるようになってきたのも負担が大きいようだった。それに加えて、メルボルンは6回目のロックダウンが始まり、公文の教室にも行けず、ひたすらプリントだけをやり続ける日々…(答えの冊子と公文の問題冊子は定期的に各家庭のドアの前においてくれるシステムだった)。

 

9月になって、学校のホームラーニングと公文を両立させることが、精神的にも難しくなってきて、そろそろ潮時かな、と私も思うようになった。内容も英語が不得意な夫が解けないレベルの問題になっている(と言っても私の感覚的には中学英語だが)。そして当初12月までに終わらせようと決めた目標にほぼたどり着いていた。これらの要素を踏まえて、2週間ほど前に公文の先生に退会することを連絡した。約7か月で勉強したプリントはなんと約2,500枚!よく頑張った!

 

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やめる直前に取り組んでいたプリントはこんな感じ

 

代わりにチャレンジイングリッシュに取り組み始めた(長男)

代わりの英語学習をどうするか。これまた色々と調べてみたけど、私が見る限り、英会話の優先順位はそんなに高くない。なぜなら学校が始まれば、嫌でも英語にまみれるし、長男は(自信がないため)自分から英語を話さないから、ネイティブの先生とオンライン英会話をしたとてあまり効率が良くなさそう。それよりも、基礎となる文法の知識や語彙力を増やしてあげたい、日本語で英語の基礎を勉強した方が今の長男にとって吸収しやすいのではないか、と思った。私が暇なら教えても良いのだけど、長男の英語学習講師をするためにオーストラリアに来たわけではないので、やっぱり外注したい。調べるうちに、結局のところチャレンジイングリッシュ(進研ゼミ)にたどり着いた。

 

結局のところ、と言ったのは、我が家では長男は2年生から、次男は年長からベネッセのチャレンジをやっている。チャレンジイングリッシュは普通のプログラムに付帯してくるが、ほとんど活用しておらず、宝の持ち腐れ状態?になっていた。それを掘り起こして活用してみよう、という試み。チャレンジイングリッシュはパソコンやタブレットにアプリをインストールして、自主学習を進められるので、子供たちにとってとっつきやすい。

 

これが今のところうまく行っている。確か昨年オーストラリアに来たばかりの時に、チャレンジイングリッシュのレベルチェックをして、当時レベル3からのスタートだった。今はレベル4になっている。レベル4というのは、中学先取りレベルらしい。でも数か月ぶりにやってみたら、「簡単すぎるー、早くレベル8に行きたい!」とのこと(ずいぶん自信満々…)。簡単に感じるということは成長したということなので、それはそれで嬉しい。でも順番にしか進めないので、一つずつクリアするしかない。英語は簡単な問題を量をこなすことも大事だと思うので、これはこれで良いと思っている。

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チャレンジイングリッシュのレベルイメージ(ベネッセのホームページから) https://www.benesse.co.jp/episode/01004.html

一日4レッスンずつ取り組もうね、と約束したが、レベルが簡単なのか、10レッスンずつくらいやっている。ちなみにチャレンジイングリッシュはレベル12(英検準1級相当)までカバーしている。結構ハイレベルなところまで進められるのも良いなと思ったポイント。

 

小1からチャレンジイングリッシュを開始(次男)

長男がチャレンジイングリッシュを再開させて、小1の次男もやってみたいというのでついでにやってみることに(小1でもチャレンジ1年生をやっていれば、無料でできる)。先週レベルチェックテストを受けたら、まさかのレベル4からのスタート(長男と同じ)。

 

バイリンガルスクールだし、ロックダウンが長くて日本語を話してばかりだから全然英語が上達していないと思っていたが、このように具体的なレベルがわかると嬉しい。なんだかんだ、子供たちも頑張ってるんだな、とか、自分の研究時間を削って子供たちのホームラーニングのサポートをしていたのも無駄ではないんだと、自分自身が報われる気がした。もちろんロックダウンではない時に学校で吸収している分もあるけど。

 

おまけ:今の日本の小学校英語

ちなみに、昭和~平成世代にはびっくりだが、今の日本の小学校の英語学習は侮れない。オーストラリアにいても日本の教科書が支給されるが(土曜日の日本語補習校経由で)、内容を見てびっくり。私の時代だと中学1年生から2年生くらいで習っていたことを小学校で習うことになっている。そうすると当然中学校はもっと高いレベルからスタートすることになる(長男は帰国したら中1の予定)。

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懐かしのニューホライズンの教科書も小学生からスタート(これは5年生の教科書)

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普通に勉強しないといけない内容

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小学校で覚えているべき単語のリスト(一部)

 

こちらで通っているのがバイリンガルスクールということもあり、長男次男の周りの子供たちは、2~3か国語を話せる子供がたくさん*1。いつまでたっても英語が上達しない(ようにみえる)2人の息子を見てやきもきすることもあったが、きっと日本に戻ったら英語ができる方に分類されるのだろう。3年くらいの短期の?滞在なら、ベースとなる日本の学習(漢字や計算)を日本の学年に合わせてしっかりとフォローアップしながら、プラスアルファで英語が得意になっていれば、万々歳なのではないか、と最近思うようになっている。オーストラリアに来る前に想像していた「子供が英語ペラペラになったらいいな~」というのは、かなり幻想になってしまったが。親の都合で連れてきているので、無理強いしたくないが、せっかくだから頭が柔らかい今のうちに英語を吸収してほしいという望みは今でも持っている。

 

おまけ2

今日は長男11歳の誕生日だった。昨年に続いて、2年連続ロックダウン中のバースデー。悲しい。規制が緩和されたら公園でバースデーパーティーをしようと計画しているところ…。

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Breadtopのマンゴーケーキでプチお祝い

 

*1:英語がベースでプラス日本語、中国語、韓国語、ギリシャ語など。ちなみに土曜日に補習校があるのは日本語だけではなくて、中国語やギリシャ語の補習校もあって、そういうところに通っている子もいる。また両親が日本人と中華系オーストラリア人?で3か国語話したり、両親が韓国人で家では韓国語、学校では英語と日本語(韓国語と日本語は似ているから吸収が早い!)のパターンなど。英語しか話せないのは、もはや恥ずかしいことなのでは?と思わされる環境。