40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

ロックダウン中の必需品調達、静かな環境を取り戻した

今週月曜日から3か月半ぶりにメルボルンの小学校が再開。待ちに待ったこの日。毎日の弁当作りは手間になるけど、引き換えに子供に邪魔されない時間を日中に確保できることを思えばよし。弁当用の卵焼きを作ったら、感覚が鈍っていてうまく巻けなかった。久しぶり過ぎて手際が悪い。卵焼き用の小さくて四角いフライパンが欲しい。子供たちは、久しぶりの学校で少し緊張気味。長男が騒いでいるのでどうしたのかと思ったら、制服のズボンが小さすぎる!と。確かにぴちっとしていた。この3か月半に服のサイズが合わなくなるって…子供の成長はすごい。

 

仕方ないので、とりあえず制服ではない普段用の紺色の半ズボンを履いていった。でもなるべく制服のズボンの方が良いので、急いで制服屋のサイトでオンライン注文。オーストラリアのデリバリーについては最初から期待していないが(というか日本の宅配システムが異常なほどに洗練されているだけと思うようにしている)、ロックダウン中のビクトリア州では食料品店と薬局以外の店が閉まっているだけでなく、自宅から5km以内しか移動できないという制限がかかっているため、多くの人がオンラインで必要なものを購入し、配達業がさらに忙しくなっている。こんな時のデリバリーは忘れたころにサプライズで届くくらいでよい、と思えるものしか頼めない。デリバリーが遅くて不正確という点はオージーも理解しているせいか、大体どの店にもClick & Collectというサービスがある。オンラインで注文して、店まで自分で商品を取りに行くというスタイル。工程の間に入る人間が少ない方がミスが少なくなるので良い。

 

残念ながら制服屋は月曜日が休みのため、翌日火曜日に履いていくズボンを別の店で調達する必要がある。そこでKmartのオンラインサイトで紺色の半ズボンを注文した。手数料を無料にするために、同じデザインで色違いのズボンと紺色の靴下(学校用)も注文。ここでも、Click & Collectを選んで発注。数時間後に準備ができたから取りに来てよいですよ、というメッセージあり。ここまでは順調。しかし安心はできない。以下にある通り、Some but not all itemsなので、すべてがそろったわけではないのだ。。店に在庫がない場合は、無料で後日別の店舗から宅配してもらえるシステムを取っている。注文時にその店舗で欠品しているかどうかがわからないというのがポイント。

 

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注文した商品のうち、何が受け取れるかわからない賭けのようなKmartのシステム

 

午後、2キロ先にあるKmartに受け取りに行った。もともとの目的である制服の代わりになる紺色のズボンが欠品していないことを祈りつつ、袋に包まれた商品を開けたら、紺色のズボンだけが入っていなかった。。やっぱり。皆同じようなこと考えているんだろう。3か月半ぶりの学校⇒制服がサイズアウトしていた⇒制服屋は月曜日が休み⇒とりあえずKmartで注文、という流れ。じゃないと、出たばかりの夏服シリーズで、紺色の半ズボンだけ無くなっているはずはない。まあ半分くらい想定内だったので、紺色のズボンは気長に待つしかない。2週間くらいで届けば御の字かな(在庫がどこにもない場合は返金してもらえる)。

 

そうこうするうちに、制服屋からも準備ができたので取りに来てよいですよ、というSMSが。制服の上の半そでポロシャツ2枚と半ズボン2枚で合わせて100ドル超。高いけどお下がりを次男が着ると思えばまだよいか。でもここで終わらなかった。長男が学校から帰ってきて、帽子を無くしたみたい、と。紫外線が強いオーストラリアの小学校では、帽子も制服のうちで、帽子をかぶらないと外で活動(昼休み中の外遊びや体育の授業)できないことになっている。はあ…?また制服屋でClick & Collectで注文。同じ日に2回注文入れてしまった。

 

久しぶりの学校で私はバタバタしたけど、子供が学校に行った後の9時から帰ってくるまでの15時過ぎまで、恐ろしいほどの静寂が訪れた。子供がいないとこんなに静かなんだ、誰にも邪魔されずに作業に集中できるという環境が久しぶり過ぎて、逆に落ち着かないくらいだった。夫も自宅で仕事しているが、それぞれの作業部屋があるので干渉しあわずに済む。たまに会話するくらいでちょうど良い。昨日は夫も「びっくりするぐらい仕事に集中できる」と言っていた。これが本来あるべき状態なのに、違和感を感じるというのは、人間の慣れってすごいなと思う。大学はしばらく行けないが、とにかく日中に静かな環境を手に入れたので大きな一歩。

 

先ほど、Reseach designのドラフト(最終的に8,000ワード超)を副指導教官に送って一息。副指導教官には私と同様、小学校に通う2人の子供がいるので、メールの冒頭に「家が静かすぎてびっくりします。」と書いて送ってみたら、返信で、I know it is a little spooky how quiet things are ;-).と返ってきた。Spookyってどういう意味?と思って調べたら「幽霊がでそうな、不気味な」ということらしい。やっぱり同じように感じてるんだと面白かった。