40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

クラフトビール、ピクニック、マーケット

週末は天気も良く、盛りだくさんな週末だった。

 

土曜日は、子供たちを土曜校(日本語補習校)に送り出した後、オンライン英会話、その後、家じゅうの掃除。終わったらコストコに食材買い出しと給油。いったん帰宅し、ランチは夫と二人で近所にできたブリューワリー(ビール醸造所)まで自転車で。自転車道を10分程度走るだけで到着。快晴でサイクリングが気持ちよすぎる。ブリューワリーは工場地帯の中にあって、本当にこんなところにあるの?と不安になったころに現れた。その名もKAIJU。

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オーナーは日本好き?KAIJUという名のビアホール

ビール10種類くらいを生で飲むことができる上、オーストラリア風(アメリカ風)ではないピザを食べることもできる貴重な場所。工場の建物をリノベーションして、天井が高いため開放的。先月オープンしたばかりのようだった。おしゃれレストラン不毛地帯に住んでいるので、この店ができたのは本当に嬉しい。

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もともと工場だった場所を改装した開放的な店内

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久しぶりに美味しいピザを食べられた!

夕方、子供たちの土曜校の後は4家族で近所の公園に集合してピクニック。完全帰国するファミリーがいて、帰国前の集まりに呼んでもらえた。そのファミリーは日本人夫婦で、旦那さんの方が私が所属している大学の准教授を長年されていて、同時に日本にある超付くほど優秀/有名な国立大学でも教授をされていて、日豪半々で行き来しながら生活するつもりだったが、コロナのこともあり今回、オーストラリアを完全撤収するようだった。両方の大学でアカデミックポストがあり、指導している学生たちがいて、どちらかを選べる立場というのが本当にすごい。ちなみに年齢はほぼ私と同じ。夫婦は永住権を取得しているが、子供2人はこちらで生まれていて市民権を持っているから、子供たちがオーストラリアの高校や大学に戻りたかったら戻れるとのこと。すごい人達がいるもんだなあ。会話の中で日本とオーストラリアの大学制度の違いなども教えてもらい参考になる(日本の大学はこの先大丈夫なのか?と心配になる話も)。

 

一つ不思議だったことをぶつけてみた。私みたいな学生に対して、オーストラリアの大学が授業料を免除して3年間で何百万円もの生活費を支給してくれるのは何故?という疑問。最近、自分はどのようにしてこの恩恵を還元できるのか考えているが、大学に対して還元するために微力ながら論文や学会発表を通じて大学の名前の露出に貢献したりするくらいしかないのではないか、と悩んでいたところ。授業料も含めると1千万円以上の恩恵を受けているが、相手方に一体何のメリットがあるのかよくわからなかった。一つ誤解が解けたのは、私は大学からお金をもらっていると思っていたが、それは9割方、州の税金から出ているとのこと。でもそうすると還元の仕方がますますよくわからなくなる。私はVictoria州に何の貢献もしていない。「オーストラリアを好きになって、それを周りに言えばいいんじゃないですか?」との回答。本当にそんなんで良いのだろうか?

 

その先生はとある分野(理系)で最先端の研究をしていて(研究者なら当たり前かもしれないが)、その分野は私が働いていた会社とも深いつながりがあり、何名か実際に就職していることも分かった。こちらで子供を通じて出会った友人が仲介してくれたので感謝。海外に来ると日本ではなかなか出会わない種類の日本人にも簡単に出会えるので面白い。

 

公園では一足早いイースター。オーストラリア流?地面にイースターエッグのチョコレートをばらまいて子供たちが拾う。地面に食品を直接置く、というスタイルに昨年は面食らったが、今年は2回目だから驚かない。暑くて少し溶けたチョコレートを子供たちが一斉に集めていた。

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ブッシュの中でチョコレート探し

その後はサプライズで3月のお誕生日の子供たちのお祝い。次男もお祝いしてもらえた。なんだか色々ありがたいなあ。プレゼントまでいただいてしまった(オーストラリア版?人生ゲームとキャンプ用チェア)。天気も良くて外にいるのが楽しい季節。

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合同バースデーパーティ

日曜日の朝はきれいな月が見られた。もう完全に日が昇っているのに月がくっきりと見えた。土曜日の朝も同じように見えた。朝の月は不思議。

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青空に浮かぶ月

日曜日は昼前にDandenong marketにランチがてら買い物に。前回も行ってお気に入りのスリランカ屋台飯にした。こういうエスニック系は長男は好きじゃないと思ったけど、ここのが美味しいせいか、それとも味覚が変わったのか、当初夫とシェアするつもりで買った全部乗せを長男と2人でシェアすることに。

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2人で食べきれない量、これで15ドルは安い

その後は格安の野菜と夕食用の鯛の切り身を購入。Dandenong marketは値段がスーパーの半額以下は当たり前。場合によっては3分の1や4分の1の値段で買えることも。

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野菜のたたき売りをしているおじさんから大根2本を3ドルで購入

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マーケットの魚屋ではスーパーには売っていない魚が買えるから良い

メルボルンにはSouth Melbourne MarketやらPrahran MarketなどCityに近くておしゃれなマーケットもあるが(両方好きだけど)、このDandenong marketは部屋着でも行ける気軽さ、圧倒的な値段の安さとどこの国だかわからないディープな雰囲気が癖になる。

 

fourty.hatenablog.com

 

夕方になり、長男が暇だから映画でも観に行きたいと言い始める。調べたら、なんと車で10分くらいの近所の映画館で(日本で流行っているらしい?)呪術廻戦を上映していることが分かった。1日4回の上映のうち、2回は日本語音声/英語字幕らしい。この回を狙って行った。私はこういう映画は観たくないので、夫と長男の2人で。RACVの特典を使ったら、一人8.8ドルで映画を見られたのでお得だった(普通だと大人料金が20ドル以上する)。

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長男はこちらで鬼滅の刃も観に行っているので、なんだかんだメルボルンで日本の映画を観ている方だと思う。昨年劇場版コナンを見逃した時は悔しそうだったが。こまめにチェックしていないとすぐに上映作品が変わってしまうので、今回たまたま呪術廻戦がやっていてラッキーだった。

 

何か特別なことをしたわけではないが、週末らしい週末を過ごすことができて満足。