40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

翻訳プロジェクト開始、子供の読書、コストコで買い物

今週もバラエティに富む経験を色々としている。毎日日記ブログをつけたいけど、なかなかうまく時間が見つけられず、書きたい気持ちと忙しさのバランスの中で、どうしても書きたい気持ちが勝ったらまとめて書くことにしている。ということで、ここ数日の出来事を記録。

 

前回のブログにも書いていた翻訳のボランティアプロジェクトが開始した。 fourty.hatenablog.com

 

月曜日の夕方にインダクションのセッションがZoomであって、それから翻訳プロジェクト用に立ち上がったサイト上で訳を進めていく。基本的には機械翻訳された原稿をチェック、修正するという作業。タブで各言語が選べるようになっており、自分が訳すことができる言語の作業をどんどん進めていく。今回は英語含めて全部で16言語の翻訳を行うプロジェクト。大学の言語学部がボランティアを募ったところ、15言語についてはボランティアが見つかった。これって普通のことのようで、改めてすごいと思う。やっぱりオーストラリアは多国籍な国であるとともに、留学生も多いんだろう。ちなみにまだ翻訳者が見つかっていない言語はスワヒリ語

 

月曜日のインダクションの後、早速翻訳作業に入れることになっていたので、私は月~水曜日にちょこちょこ作業していた。どうやら日本語を担当している人は5~6名いるようだ。面白いのは、各言語の進捗度合いがリアルタイムでサイトに見えるようになっていること(インダクション時に参加者からリクエストがあり、事務局が翌日追加した機能)。びっくりしたのは中国語が翌日にほぼ100%になっていたこと。中国語の翻訳者は多いだろうな、と予想はしていたけど、すごい勢い。日本語もまあまあ健闘中。私も最初の3日は頑張ったけど、その後息切れしてサボっていた。どうやら一人すごく頑張っている人がいるみたい(翻訳作業をたくさんしているトップ5名はサイト上に名前がランキングされていて、一人日本人っぽい名前の人がいた)。

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翻訳サイト上で見られる進捗グラフ。今日見たらトルコ語インドネシア語も100%になっていた!

翻訳はWebサイトや色々なメール、告知媒体などの他、動画のキャプションの翻訳も含まれる。今回、Youtube上で翻訳の字幕を付けていく作業も入っており、これを水曜日に初めてやってみた。翻訳自体は難しくなかったが、問題が1つあって苦労した。もともとスペイン語の動画だったが、それを英語にした人が、Youtubeのコマ割りを変えてしまったらしく、話している言葉と字幕がかなりずれている。ちなみにこの翻訳プロジェクトの共通言語は英語だから、他の言語は全て英語と対照させながら訳を作っていく/確認していくことになっている。

 

字幕翻訳をした動画は4人が代わる代わる話をするリレー状の構成になっていたが、途中で何か変だと思って、オリジナルのスペイン語の動画を見てみたら、英語の字幕のタイミングがずれていることに気が付いてしまった。私はスペイン語は全く分からないが、スペイン語を聞きながら英語の字幕を見ていると大きな違和感が。3人目の人が話しているはずのことが2人目の字幕に入ってきており、4人目の人が話しているはずのことが3人目に入ってきている。もしこの作業を単純にやるだけなら、私は英語と日本語を盲目的に対照させればよいけど、もしスペイン語が分かる人が、日本語の字幕付きでこの動画を見たら明らかにおかしいことに気が付くだろう。

 

明らかにずれている字幕を自分の成果物にしたくないので、オリジナルのスペイン語の動画を見直して、コマ割りをやり直し、スペイン語から日本語に機械翻訳して、その日本語を直すという非常に手間な作業をやった。動画は3分弱。本来なら30分くらいで済むはずの仕事に2時間くらい使ってしまった。乗り掛かった舟とはいえ、予定よりも多く時間を使ってしまって少し後悔。

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この年になって初めてYoutubeの編集画面を操作。せっせとコマ割りを直して字幕を付ける作業を頑張った

翻訳するとき、途中に別の言語を挟むと誤訳の可能性も多くなるのだろうと思う。どうせ機械翻訳するならオリジナルからやった方が正確だし、もし英語を共通言語にするならそこのチェックは特に念入りにしないと、英語の作業をした人が間違えたときに残りの14言語もおかしくなってしまう。仕事でもそうだけど、間に人が入れば入るだけ、間違うリスクが高くなる。今回のことは日本語だけの問題ではなく、元となる英語が間違っているせいで他の言語にも間違いがスプレッドする可能性があるため、事務局に状況をメールで伝えた(このメールを作成するにも結構時間がかかった…)。先ほど返事があり、やはり英語が間違っていたから修正したとの報告、臨機応変にオリジナルのスペイン語の動画をもとに日本語字幕を作ったことに対するお礼、間違いの指摘に対するお礼が述べられていた。

 

改めて思ったのは、ボランティアだと仕事の質がバラバラだな、という点。有給の仕事の場合、しゃべっている言葉と字幕があっていないというのはありえないことだが、このプロジェクトでは私が気づくまでスルーされていた。事務局もちゃんとチェックしていないし(マンパワー的にできない)、第三者がチェックする機能もない。玉石混合というか…ちゃんとやっている人とやっていない人(スキルが無い and/or 単にいい加減)が混ざっている。しかもボランティアだと、運営側もそんなにきつく言えないのかもしれない。全部が全部じゃないにしても、今回の翻訳プロジェクトのボランティアは社会人経験がない学部生が多いし、こういうことは仕方ないのかな、とも思う(いわゆるプロボノの域には達していない)。

 

2つ目のテーマ、子供の読書について。今週、子供の小学校で書籍の販売会があった。子供が行きたいというので、火曜日の朝の授業が始まる前に販売会に行ってみた。長男と次男には1冊ずつ本を買ってあげることにしていたが、結構選ぶのが難しい。長男は最近やっと英語の本を読めるようなってきて、1か月くらいかけてNinja Kidという、おそらくこちらでは7~8歳くらいの子供が読む本を7巻全部読み通した。英語初心者の子供(特に男の子)にはおすすめできる本だと思う。

 

販売会においてある本はちょうど良いのが無く(内容が幼すぎるor英語が難しすぎる)、結局、最近ハマっているルービックキューブのガイドブックを買った。微妙だけど、まあ頭の体操になるから良いかと。揉めたのは次男。次男はDog manという英語の漫画の本が欲しいと言ったが(家にすでに5冊くらいある)、Kmartで8ドルで売っている本が販売会だと13ドルする。5ドル余分に払うのがばからしいと思ったので、違う本を勧めたら機嫌を損ねてしまった。今回少しだけ日本語の本も売っていた。昨年のロックダウン中に、私が大学の図書館から借りてきて、次男がとても気に入った「もりのへなそうる」が$15で売っていた。定価1,300円なのに$15とはお得。「これ欲しかった本だよね。買おうよ」と誘導して買った。その後、やっぱり子供が欲しいと思った本を買うべきだったんじゃないか、としばらくモヤモヤした。

ただ、その日に家に帰ってきたら、本人は気にしておらず「もりのへなそうる」を読みたがっていたので良かった。この本は私も持っていて、子供の頃に読んでいた本。ちょっと押しつけがましかったかな、と思いつつ、自分が好きだった本を子供にも読んでほしいというのは親として自然な感情じゃないかな、とも思う。

 

そして、最近のもう一つの話題はコストコ。家から車で10~15分くらいのところにコストコがある。ガソリンが安いと聞いて先々週に初めて会員になった。2週間前の日曜日の朝に行ったらすごく混んでいたので、昨日、平日木曜日の午前中に夫と二人で行ってみた。10時の開店と同時に入ったが、それなりに人がいてびっくり。オーストラリアでもコストコは流行っているようだ。コストコネタは今度別の記事に書くとして。昨日の収穫は、長男の本とオーストラリアポーク。

 

Ninja Kidと同じ作者の本で、次に読みたいと言っていたHot Dogという本が7冊セットで30ドルだった!Kmartだと1冊8ドルなので、7冊買うと56ドルする。これはかなりお得だった。

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コストコは子供のシリーズ本がKmartより安い!

あと食材も色々と買い込んでいるが、良かったのがオーストラリアポークのロース肉。見るからに美味しそうで、値段も安かったので購入。2キロ入っていても、大体3~4回でなくなるので、4人家族で消費すればそんなに多くもない。

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美味しそうなロース肉を手に入れた

昨日はこの肉をとんかつにした。肉の分厚さが3センチ以上あったので、それを半分にしてからフライパンで揚げた。とんかつは6枚揚げて、1枚ずつ夕ご飯に食べたけど、残りの2枚は翌日の子供たちのお弁当&私の好物カツ丼の材料になる。日本にいるときは揚げ物は外食の時に食べて、家ではほとんどやらなかったが、こちらでは気軽にとんかつが食べられないので、自分で作るしかない。初めて作ってみたけど、めちゃくちゃうまくいって大成功。オーストラリアはスーパーの豚肉はあまりおいしくない気がしていたが、コストコのポークは新鮮で良かった。

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夕食の残りのとんかつ

 (追記)その後、土曜日の昼にカツ丼を作った。とんかつの残りでカツ丼を作る流れは良い。またやろう。

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とんかつの残りで作ったカツ丼