40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

指導教官とのミーティング、調査スコープ拡大検討

昨日は隔週に予定している指導教官との定例ミーティング。副指導教官は小学生の子供の体調不良により急遽欠席。冒頭、正指導教官からそのことを聞いたので「最近寒くなって、子供は風邪をひきやすいですね」と一般論を言ってみたら、「でも彼女(副指導教官のこと)の子供は他の子供よりもよく風邪をひいたりインフルにかかったりする」という返事。大変だな。。子供によって病気をもらいやすいかどうかはすごく個人差がある(特に乳幼児の頃は)。

 

私も会社で働いていた時、同じ時期に出産して復職した総合職の女性の同僚(であり友人)が部署にいた。お互い1歳から子供を保育園に預けて働いていたけど、私の子供はあまり休まず、その同僚の子供は保育園でよく風邪をもらってきて、そのたびに同僚は保育園から電話がかかってきて早退したり、休んだりしていた。ある時、周りの人から「〇〇さん(私の名前)はあまり休まないのに、××さん(同僚)はよく休むね」と何気なく言われて、気になったことがある。言った方は何気ない一言だけど、それをもし休んでいる本人が聞いてしまうと、申し訳なさに拍車がかかり自分を責めてしまうような状態になる。もうその同僚の子供も10歳で、そんなに頻繁に風邪をひくことは無くなったけど、子供が小さいうちはそういうことがずっと続くような気がして、仕事を辞めてしまう人もいる。そんなことを突然思いだした。オーストラリアではその辺、どうなんだろう。

 

研究の話に戻る。先週は土曜日の時間も少し使って、ようやくこれまでのインタビューの文字起こしが完了した。大変だった英語インタビューの文字起こしも終了し、昨日の朝、一から聞き直しして最終チェックした後に、確認のためにインタビューを受けてくれた元同僚(中南米出身で米国支社で働いている)に送付。驚くべきことに、今朝起きたら夜のうちに確認結果が返ってきた。会社で一緒にプロジェクトをやっているときには、なかなか対応してくれなくて1か月くらい放置されることもあったので、今回も正直返事は来ないかな、とも思っていた。それが良い方に裏切られた。日本がGW中だから今週はあまり忙しくないのか、それともこのプロジェクトに個人的に協力したい気持ちがあるのか、よくわからないが、とにかくありがたい。しかも細かいところをいくつか訂正してくれていたので助かった。

 

今回改めて英語でのインタビューの文字起こしをやってみて、英語面での勉強になると思った。いわゆるディクテーションみたいな感じ?文法や単語の知識がないと文字起こしができないということに改めて気が付いた。今後も英語力向上のために、出来るだけ英語のインタビューも自分で文字起こしをしてみよう。

 

英語インタビューに関しての進捗。イギリスの会社から相変わらず音沙汰がないので、前回のミーティングでは指導教官から日本の企業をもう少し増やせるか?と聞かれていた。それに対する私の回答は、日本企業を増やすのではなく、欧州の企業を増やしたい、というもの。自分でも困難な道を選んだと思っているが、これ以上日本企業のバリエーションを増やすよりも、他の地域の情報を得る方が重要だと思った。今回のミーティングではそのことを伝えて、対象企業の範囲を拡げるためのロジックについて相談。一応合意に至った。これからはドイツやフランス、オランダに本社がある大企業にもアプローチをかける。もちろん多少時間はかかるが、メールを送ること自体はタダ。返事があったらラッキーくらいの気持ちで、やらない手はない。

 

ただ、インタビューのための倫理申請は日本・オーストラリア・イギリスの3か国で行っているので、今回のスコープ拡大に際して出し直しが必要なのかどうかについても相談した。そうしたら、指導教官がその場で倫理委員会にメールしてくれた。数時間後に返事があって、承認済みの申請を修正する形で再申請すればよいとのこと。申請システム上で倫理員会がロック解除してくれたので、今日修正を行う予定。

 

ミーティング中に、今週はがっつりインタビューデータのコーディングを行うことを宣言したら、来週の月曜日に一緒にコードをレビューする?と提案してくれた。ありがたい。通常2週間に1回のコンサルテーションをしてもらっているけど、追加で時間を作ってくれるということに何か得した気分。しかも私はそのミーティングがマイルストンになって、自分を動かすことができる。正直、昨日はあまり先生にシェアすることもないので、ミーティングをスキップしようかな、と思ったりもしたが、やっぱり定例ミーティングはやっておいた方が良い。

 

ちなみにNVivoは日本語対応しているので、今回私は1つのプロジェクト内に日本語と英語の2つの言語でコーディングすることができる(予定)。同じPhD部屋にいるUAEからの留学生で、テーマは違うけどGrounded theoryを採用している人がいる。その人と先日雑談をしていたら、NVivoはアラビア語対応をしていないので、英語に翻訳した部分だけをNVivoに取り込んで分析している、みたいなことを言っていた。ちょっと不便らしい。

 

研究の進捗はこんな感じ。日本企業のデータがたまってきたので分析を開始できるのが楽しみ。それをやりつつ、次の種まきとして欧州企業にアプローチしていく。

 

食料配給も続いている。

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先週木曜日のフリーランチはイタリアンだった

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今日はフリーブレックファスト(持ち帰りスナック詰め合わせ)

 

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