40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

インタビュー三昧、配給三昧

久しぶりに研究のことを記録。先々週の日曜日にアデレード旅行から戻り、この2週間はインタビュー三昧。計7回、総勢11名へのインタビューを行った。インタビューをしては録音データを文字起こしする、ということの繰り返し。また、インタビューとインタビューの間に次のインタビューを行う会社についての調査をして、その情報をもとに用意していたベースとなる質問を調整したりするなどの作業も含め、久しぶりにやることに追われていた。仕事をしていた時のようで少し懐かしい。

 

11名のうち10名は日本語でのインタビュー。1名は英語。英語のインタビューは、働いていた会社の米国支社の同僚ということで少しだけ気が楽。でもやはり日本語のインタビューのようにはスムーズにいかない。録音はZoomの機能と、バックアップのためにICレコーダーと両方で。Zoomで直接録音する方が音声が聞き取りやすいので、こちらを聞きながらほぼすべて(あー、えーなどを除く形で)文字に起こしていく。1時間のインタビューを文字起こしするのに大体3時間半から4時間くらいかかる。すべて文字起こしした後に、もう一度聞き直すのでさらにプラス1時間。つまり1時間のインタビューを文字起こしするのに5時間必要となる。

 

ただしこれは日本語の場合。英語のインタビューを文字起こししてみたが、これは倍どころではなく、日本語の3倍から5倍くらい時間がかかるような気がする。。頭もものすごく疲れるので、1日少しずつしか進めない。何度聞いても分からない単語があったりもする。その同僚はスペイン語が母国語で英語は第2言語なので、スペイン語の訛りが少しあるせいで余計難しく感じるのかもしれない。今年の後半にオーストラリアの企業にもインタビューを行える予定だけど、それまでに自分の英語力を上げておきたい。

 

インタビューとは関係ない雑談をしていた時にびっくりしたのは、アメリカでのワクチン接種の速さ。同僚はアメリカの南東部の州にいる30代の健康な女性だが、既にファイザーのワクチンを2回接種済みとのこと。周りの人もほとんど接種が終わっているらしい。そんな中でも1年以上ずっとWork from homeが続いていて、その間会社に行ったのは荷物を取りに行ったときだけらしいが、さすがにもうすぐ出社ができるようになるのでは、という話だった。

 

話はそれたが、文字に起こした文書はインタビューを受けてもらった人に送付して、確認してもらう。たまに微修正が入る。確認後の文字起こし原稿をNVivoに取り込んでコーディングをする。コーディングはまだ旅行前にインタビューした2件しかできていない。これからしばらくこの作業を進めていくことになる。5月に2件のインタビューを予定しているが、その後はしばらく予定がない。LinkedInを通じてイギリスの会社の担当者にメッセージを送ってみたら、1件だけ返信があったが、その後進展なし。

 

研究の合間に最近楽しみなのは、大学で毎週何かしらの配給があること。毎週火曜日は留学生向けに朝食の配給、木曜日は大学院生向けにグッズや食料の配給、その他にもよくわからないけどランダムに色々な配給があって、この2週間はインタビューだけでなく、配給三昧だった。

 

先週は各国の学生団体がブースを出して、ランチタイムにその国の料理を配布。ちなみに日本のブースではおにぎりを配っていた。このイベントは3日間連続してやっていて、初日はユダヤ教の団体からファラフェルのサンドをもらい、2日目はスリランカとインドのブースでスパイシーな料理をもらった。

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自分のデスクがある7階から下を見たら、テントが出て何やらやっていたので行ってみた

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スリランカとインドのブースでもらったランチ。サモサが大きすぎてお腹がいっぱいに

毎週木曜日には大学院生に向けてミステリートリートがある。以前、イースターチョコレートをもらったが、先週はグッズだった。湯呑のようなマグカップともこもこ靴下、ホットチョコレートとクッキーのセットだった。マグカップはちょうど欲しかったので、もらってすぐに洗って使った。靴下は家に持ち帰ったら、長男が欲しいといったので譲った。すぐ要らないと言うと思ったら、毎晩寝る前にベッドの上で本を読むときに履いていて返してもらえそうにない。とても暖かそうなので自分で履きたかったんだけど。

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先週の木曜日の大学院生向けミステリートリート

今週も配給を楽しんでいる。昨日は留学生向けにフリーブレックファスト。昼には大学院生向けに無料スーパーが出た。

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朝食とはいえ量は少な目だが、私が好きなメキシカンのチェーン店からのケータリングだったので嬉しい

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大学院生向けの無料Pop-upスーパー。すべて無料で配っていた

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自分が必要なものをいただいてきた。これだけもらっても2日も持たない

明日の大学院生向けフリーランチと来週のHDR向けフリードリンク(アルコールとスナック)には、同じ部屋のPhD学生を誘ってみた。最近の各団体の大盤振舞いは、昨年の予算が余っているからなのだろうか?とにかく毎週何かしら配給があって、それを楽しみながら日々を送っている自分がいる。配給をもらいにいくと、誰かと少し言葉を交わす機会にもなる。研究は地味で味気がない作業なので、こういうイベントが思いのほか嬉しい。