40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

アデレードに旅行<Day2:クナワラ>

4月5日(月)Day2:クナワラ、Naracoorte泊

朝6時半ごろ起床して朝食にトーストを食べる。持参した米を備え付けの炊飯器で炊いて昼食用のおにぎりをせっせと作る(でも作ったそばから朝食を食べたはずの子供と夫に1つずつ食べられてしまう)。8時半ごろに宿を出発して、グレートオーシャンロードの残りの景勝地London Bridgeに。宿から車で10分くらいで着いてしまった。朝いちなので、昨日の12使徒と比べてガラガラ。一番乗りだったが、すぐに別のファミリーが到着。15分くらい滞在したけど結局3組しかいなかった。

 

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手前の岩の一部が崩れ落ちたせいで、London Bridgeの体をなさなくなってしまったらしい。観に来ていたオージーのファミリーのお母さんが「London Bridge is falling down」の歌を子供に歌っていた

この場所の後は海沿いはしばらくさようなら。走る道はGreat Ocean Roadと名前がついたままだが、内陸の方に向かっていく。この日は一気に北上する予定。ひたすら北に向かって走る。途中でトイレ休憩。店が1件しかないような小さな町に停まった。

 

郵便局とコンビニが一緒になったいかにも田舎なお店に入って、子供たちのためにアイス、大人のためにコーヒーを購入した。とても人の良さそうな夫婦がやっていた。「アデレードに向かう途中なんです」といったような会話をしていたら、次男がレジの前にあるおもちゃ付きのチョコエッグを欲しがってしまった。アイスを買うことにしていたので、「今日はチョコエッグは買わないからね」と日本語で諭していたら、夫婦のどちらともなく「これもしよかったらとっていっても良いよ」と子供に言う。「いいえ、大丈夫です」と私が断ったら、If you are ok, we can give them.と言ってきてびっくり。Give?1つ2.5ドルで売っている商品のチョコエッグ2つを通りがかりの人にくれるって…。その後、Happy Easter!と言われた。めちゃくちゃいい人達でハッピーな気分になった。 

 

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子供たちにチョコエッグをくれたお店 https://www.portfairyaustralia.com.au/attractions/yambuk-general-store/

そうこうするうちに、Victoria州とSouth Australia州の州境をまたいだ。今回も入州の許可を取ったが、1月の旅行と異なり検問はなかった。でも時差が30分ある。Daylight saving終了の分と合わせると、この2日間に1時間半を稼いだことになる。偶然ランチタイムに前回1月の旅行で訪れたMount Gambierを通ったので、Sinkholeの公園に車を停めておにぎりをほおばった。でもまさかここにもう一度来るとは思わなかった。 

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もう来ることないだろうな、と思った場所に3か月後に来た。少し懐かしい

その後も車をひたすら飛ばしてもうすぐ宿泊地であるNaracoorteに到着するという一歩手前に有名なワイン生産地であるCoonawarraがある。家族を説得して1か所だけワイナリーに行った。下調べしておらずよくわからないので、とりあえず有名どころのWynnsに。

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どこもかしこもブドウ畑のCoonawarra。秋だからちょうど収穫の季節

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カウンターでテイスティング

最近、テイスティングが有料化されているワイナリーもあるらしいが、ここは無料だった。フルでテイスティングすると9種類だけど、私は家族を外に待たせていることもあるので、飲んでみたいと思った4種類に絞って駆け足でテイスティング

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Wynnsのテイスティングリスト。Rieslingから始まり、だんだん重たいワインになっていくが、最後は赤じゃなくてRieslingで終わっている。おそらく甘いデザートワイン?最後のは飲んでいないから不明

ワイナリーでしか買えない少しお得なボトル(Cellar Door Exclusive)を買おうと思ったけど、結局Wynnsで最も有名なCabernet sauvignonの代表商品が美味しいように思ったので、これを買うことにした。1本45ドルだったけど、会員になって6本買うと180ドルらしい(1本あたり30ドル)ということで大人買い!この後お世話になるアデレードの友人にもプレゼントできてちょうどよい。

www.wynns.com.au

昔、20代の頃にアデレードに留学していた際にも何度かワイナリー巡りに連れて行ってもらった(South Australiaはワインの生産地で有名)。でも私はお金がないから、数件回ってたくさんのワインをテイスティングしても、自分用に20ドルのボトルを1本買うのが精いっぱい。箱買いする人(この先アデレードで会う友人の旦那さん)が羨ましかったけど、やっと自分もそうなれたのでうれしく思った。こういう時、年を取るのも悪くないなと思う。ちなみに今回買ったワインは、今から2040年まで楽しめるらしい。上手に保管しておいたら、2030年に長男が20歳になった時に飲むこともできる。6本入りの重たい箱を持って部屋を出ようとしたら、隣でテイスティングしていたご機嫌なオージーのおじさんが、「大丈夫?僕が持ってあげようか?…僕のトランクまで!」と冗談を言ってきた。もちろん「ありがとう。でも結構です」と丁重にお断りした。

 

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石灰岩と赤土の地層が展示してあった。ワイン用ブドウ栽培に適した土地なんだろう

その後、1時間弱で宿泊地であるNaracoorteのホリデーパークに到着。この日はBig 4という子供の遊び場が多い宿泊所を予約していたので、ちゃんと遊ぶ時間を確保。前回のMount GambierでもBig 4に泊まったけど、その時よりも1グレード上のユニットを予約。ホテルのようにきれいで大満足。4人で泊って250ドルくらい(ホリデー中だから少し高い)。

 

www.big4.com.au

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泊ったユニットの外観(東京で住んでいたアパートよりも広いかも?)

 

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キッチンもきれい(でもガスコンロの火力が弱かったのがマイナスポイント)

 

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ホテルのような寝室(2ベッドルームのうちの1室)

子供たちはミニ機関車、ゴーカート、トランポリン(ジャンピングピロー)など施設を十分に楽しんでいた。ゴーカートを乗り回しているときに友達(8歳と3歳の兄弟)ができて、その後2時間以上その友達と遊んでいた。フレンドリーで元気でやんちゃな兄弟だった。その子たちの両親はテント泊。少し話をしたら、ドイツ人の夫婦でメルボルンに住んでいるとのこと。仕事の関係で日本にも何度も行ったことがあるということで親近感がわいた。子供たちは完全なオージーイングリッシュを話しているのに、親と話すときはドイツ語。バイリンガルがゴロゴロしているオーストラリア(2か国語どころか3か国語を操る子供も少なくない)。次の日の朝も遊ぶ約束をしてバイバイした。

 

こういう思いっきり遊べる宿泊所に来ると、ほぼ100%が子連れ(&犬連れ)。必ずジャンピングピローがあって、力を持て余したボーイズが飛び跳ねてエネルギーを発散している。私も自分の子供がおとなしい女子だったら、こういう場所じゃなくて、おしゃれなホテルを選んでいたかもしれないな、と思ったりもする。

 

私が子守をしている間に夫がスーパーに買い出しに行って、夜はパスタを自炊。田舎で外食すると同じものばかりで飽きるから、面倒だけど仕方がない。この日も9時ごろに就寝。翌日はついに今回の旅の目的地であるアデレードに到着する。