40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。

雨の週末とコロナ第2波

題名だけで気が滅入ってくるが、これが今の状況。

 

まずコロナについて。オーストラリア国内の状況は州によって大きく異なる。連邦制なので州の権限がかなり強く、コロナ関連の対策は、国から大きなガイドラインが出ているものの実際の規制は州単位で敷かれている。Victoria州は残念ながら、第2波に入ってしまった。ニュースを見ると要因は色々とあるようだが、やはり大都市メルボルンを抱えていることと、移民が多いことから、海外から持ち込まれてそれが市中に広がるケースが後を絶たないようだ。現在、入国を許されているのはオーストラリア国民と永住権を保有する住民(移民)のみ。だが、これらの海外からのInputを絶たないとどうにもならない、ということで、先週から2週間、メルボルン空港はすべての国際線旅客機の到着を禁止するという厳しい施策に出た。

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Victoria州の感染状況のグラフ

3月下旬が第1波で今まさに第2波の中にいる

https://www.9news.com.au/national/melbourne-hotspot-postcodes-with-the-highest-rates-of-coronavirus-revealed/a7547c4b-c632-4982-b2a7-648f4a6f94f4

海外からの帰国者は14日間の隔離が必要だが、その帰国者を隔離しているホテルの警備員がコロナに感染し、警備員経由で感染が広がるケースも報道されている。このホテル起因で30名以上の感染者が出た。警備員は下請け、孫請けの会社の人であり、ホテルに寝泊まりしているわけではないため(警備員は隔離されていない)、コロナに感染している帰国者とホテル内で接触した状態で日常生活を送り、自分の居住地の周りで感染を広めてしまう、というパターンのようだ。隔離施設に携わる従業員が適切な訓練を受けていないことについて、制度を設計した州政府と実行しているホテルが批判されていた。ホテルは隔離施設になることで利益を得ている一方で、働く人達に対して十分な対策をしていない、という警備員による告発も報道されている*1

 

第2波に危機感を覚えた州政府は、感染者が多い地域をホットスポットとして特定し、その地域のみにロックダウンを敷く施策を開始した。中でもその地域にある9つの公営住宅の住民は、5日間一歩も外に出られない、という最も厳しいロックダウン施策が昨日から突如始まり、大きなニュースになっている。公営住宅の住民に対して、食料の供給、メンタルヘルスケア、ドラッグとアルコール関連のサポートなどが州政府から提供されるとのこと*2(この報道で初めてメルボルン公営住宅があることを知った)。この公営住宅を含むコロナのホットスポットはすべてCityの北側に集中しており、私が住んでいる南側のエリアは今のところ特に影響はない。ただ、いつ自分のエリアがそうなるかもわからない(昨日時点で私が住んでいる自治体のActive caseは2。一昨日までは0だった)。ちなみにVictoria州では、昨日1日で25,000名以上に対してPCRテストが行われ、100名程度の感染が発覚した(250名に1人の割合)。州はかなり頑張ってテストをしていると思う。仕事としてやっている人たちは大変。近所のクリニックやショッピングセンターの駐車場でも普通にやってるので、少しでも具合が悪ければすぐに受けられるようだ。*3

 

私は冬休み中のお楽しみとして、今週末にCityのシェラトンホテルに家族で1泊するStaycationの計画を立てていたが、この状況なので泣く泣くキャンセルした。調べてみると、帰国者の隔離施設として利用されておりクラスターが発生した前述のホテル(スタンフォードホテル)とシェラトンは比較的近い距離にあり、またCityの別の場所(洋服屋Hugo Boss)でもクラスターが発生したとの報道があった。楽しみにしていたので残念だが、心配しながら行っても心から楽しめないし、自分が感染してCityの南側に持ち込んでしまったら大変なので、仕方がない。

 

冬休み中で子供たちは暇を持て余している。先週の良かったことは、長男が同じクラスの子と遊ぶ約束を取り付けてきて、その子のおうちに遊びに行けたこと。しかも翌日、特定の公園に特定の時間に行きたいというのでおかしいなと思いながら連れて行ったら、その友達が現れた。男子二人で秘密の約束をしていたらしい。私もその友達のお母さん(日本人)と話をすることができて、良い気分転換になった(家族以外と雑談するのは久しぶり)。そして明日はその友達が我が家に遊びに来てくれる予定。やっぱり子供は子供同士で遊ぶのが良い。

 

今週末は冷たい雨。昨日はホテルに行けなかった代わりに、子供たちのエネルギーを健康的に発散させるために近所の室内遊園地に連れて行った。ロックダウン中は閉鎖されていたが、現在は2時間制限で一度に20名まで、完全予約制という形で運営を始めている。朝の9時から11時というスロットを予約したら、20名も埋まっておらず、しかも他のお客さんは1~2歳くらいの乳幼児連ればかりだった(朝が早いせいかもしれない)。2時間制限が終わった後、消毒をして次の回が始まる。子供はいつでも元気。

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雨の日にエネルギーを発散する場所



 

*1:ホテル側の反論も記事になっていた。利益は大して出ておらずCivic dutyとして行っているとのこと(もちろん無償で受け入れているわけではない)。https://www.theage.com.au/politics/victoria/stamford-hotel-blames-government-and-guards-for-outbreak-20200702-p558e6.html

*2:7/5の報道で、住民は2週間分の家賃の猶予、働いている人は$1,500、無職の人は$750の手当てを受け取れるとのこと。

*3:実際に知り合いで風邪の症状が出てPCR検査を受け、結果待ちをしている人もいる。前述の公営住宅の住民約3,000名は全員がPCR検査を受ける予定とのこと。