小5の長男はクラスメートから色々な英語表現を仕入れてくる。そのうち最近よく使うのは「Why always meeeee ?!」。家で何かをやってくれとお願いした時や注意したときなど、うっとうしいくらいこの言葉を繰り返してくる。それがだんだん私にもうつってきたのか、今の私の気持ちは「Why always uuuuus...!」といったところ。何でいつもメルボルンだけロックダウンになるの?(注:オーストラリア国内の話)
そう思っていたら、ニュースに同じ記事が載っていた。タイムリー過ぎて「おっ」と思った。実はメルボルンの4回目のロックダウンは昨日で終わりのはずだったけど、1週間延長されることがその前日に発表になった。全然スナップロックダウンじゃないじゃないか!と言いたくなるが、仕方がない。このニュースを受けて、メルボルンにいる多くの人が同じように感じているのだろう。
Why is it always Victoria?
ちなみに記事の中でも比較されているシドニーのロックダウン日数は累積45日、メルボルンは今日で166日だったかな?同じ国、同じくらいの人口規模でなぜこんなに違うのか?というのは素朴な疑問。記事に書かれていることも予想の域を出ないけど、疑問を解消したくてつい読んでしまった。
理由① 公共交通網が発達している
比較対象のシドニーも公共交通の使用率は同程度だが、シドニーに住む人たち(Sydneysiders)は通勤に使うだけなのに対して、メルボルンに住む人たち(Melbournians)はレストランに行ったり、バーに行ったり、アイスクリームを食べに行ったりする時でも公共交通を使うとのこと。メルボルンは確かにシティは無料のトラムで回り放題だし、シティの外の人気スポットもトラムや電車でアクセスしやすい。公共交通機関を使った人の動きがウィルスの拡散に寄与したのかもしれない。
理由② 社会的な集まりが多い
各移民コミュニティの結束の固さも相まって、インドアでの集まり(ソーシャルギャザリング)が多い。シドニーCBDと比べて、メルボルンCBDには20歳から39歳の人口比率が高く、各種集まりが多く開催される。ただし、感染が発生しているのは人が集まるナイトクラブ等ではなくスーパーなどなので、この理由が直接当てはまるかは疑問らしい(じゃあ書かないでほしいけど)。
理由③ 気候
メルボルンは寒い。でもこれはコロナ感染が多いことと関連性が低いかもしれない(じゃあ書かないでほしいけど)。
理由④ 運が悪い
(だんだん適当な理由になってきた。)今回のメルボルンでの感染拡大の発端は、南オーストラリア州(アデレード)で隔離ホテルに滞在していた人。彼はもともと感染していなかったが、隔離ホテル滞在中に感染したと言われている。でもなぜ彼だけ?ホテルに滞在していた他の帰国者は?と疑問は残る。
理由⑤ 追跡システムの失敗
やっとまともそうな理由。でもシドニーと比べてどのあたりが失敗だったのかの考察がないので、具体的な事は分からない。とりあえず追跡システムを強化するために、今日から新たに罰金制度が導入された。
理由⑥ 隔離ホテルの問題
記事には具体的な問題が書かれていないので何とも言えないが、メルボルンのAvaron空港(メインの空港ではなくて2番目に利用者が多い空港)の近くに隔離専門の施設を作るという話が別のニュースで出ていた。
読んでみると大学教授のコメントを紹介している割に全体的に適当な記事だった。結局、複数の要因が影響しているのだろう、ということしかわからない。同じ国の中なので、メルボルンのオージーがいい加減で、シドニーのオージーはきちんとしている、ということもないだろうし、街の規模もほぼ同じ。こうなると、連邦制で州ごとに政策が違うオーストラリアなので、制度設計の面での問題が大きいんじゃないか、と予想するけど、そこは深掘りされていない。誰かきちんとした分析をしてほしい(もうどこかの大学で誰かがし始めているかもしれないけど)*1。
ともかく、今週がもうすぐ終わる。かなり子供のホームラーニングのサポートの負担が大きいが、最低限やるべきことは進めている。明日は日本語補習校のオンラインラーニング…。子供も大人も大変。これだけみっちりと子供についていなければならないとなると、とても大学には行けない。レストランもパブもKmartも美容院も閉まっていても我慢するから、頼むから小学校だけは再開してほしい!と、完全に自分の都合で祈っている。