40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、11月に博士号取得。現在は東京にある外資系企業で勤務。

指導教官とのミーティング、小学校の冬休み

今日は6週間ぶりに指導教官とのミーティング(Zoom)があった。ミーティングは2週間に一度、1時間で設定してもらっているけど、前回は自分の体調不良によりキャンセル、その前はライティングに没頭していて特にミーティングをする必要性を感じなかったのでキャンセルした。ということで、久しぶりだった。今日は副指導教官も参加して3人での会議。

 

ミーティングでは、先週フィードバックをもらったドラフトに対する話をする予定だったけど、それに加えて、今取り掛かっているセクションの生煮えアウトラインも共有してコメントをもらうことにした。久しぶりの英会話に疲れた。。指導教官と1対1だと問題ないけど、副指導教官も入るとネイティブと非ネイティブの割合が2対1になり、会話のスピードが速くなって一気に聞き取りづらくなる。しかも私は英語で話すのが久しぶり過ぎていつも以上にヘンテコ英会話になってしまった。最近、読み書きは英語でしているけど、聞いたり話したりは90%以上日本語(ほぼ家族との会話)。何なら日本にいるのかな、というくらい。思考的にも英語的にも疲れたので、研究に取り掛かるまでのクールダウンとしてブログ記事を書く。

 

ミーティングの内容は大体以下のような感じだった。

①先週フィードバックをもらったドラフト

まずは細かく見てくれたことに対するお礼を伝えた。1点だけ先生のコメントに疑問があったので、それについて話した。私もフローがいまいちだな、と思っていた箇所を指摘されたので、当初の意図と今後の改訂の方向性を話した。まあ、それで良いのでは、みたいなあっさりとした反応だった。どうせこれからどんどん形が変わるものなので、今固める必要はないが、もしそうなら、こんなに細かく(日本語でいう「てにをは」レベルまで)見てくれるのはなぜだろう?私に対する英語指導が目的?ふと疑問に思った。

 

②今取り掛かっているセクションのアウトライン

まだ十分な文献を読み込めておらず、アイデアも生煮えだったが、とりあえず共有してみた。指導教官、副指導教官の2人から、色々コメントをもらえたので良かった。まだ煮詰めが足りないけど、早めに他人の意見をもらえた方が効率的と思う。定例ミーティングでは、指導教官にその時の進捗を見せればよい。最近は、生煮えのドラフトを見せるのを遠慮したり、こんな状態で見せたら相手に失礼かな、と思わなくても良いような気がしてきた(慣れてきた?開き直りか)。

①のセクションで色々頑張り過ぎて疲れたので、このセクションは小さくまとめようと思っていたが、指導教官たちから、批判的な議論も調べて含めるように、とか、この流れは注意した方が良い(You have to be careful)、なぜなら他にもこのような点がある、といったコメントをもらった。もう少し広めに文献調査した方がよさそうだ…先生たちはさすがだね。こちらが楽しようとしても通用しない。最終的には削るかもしれないけど、現段階では前のセクションみたいに広く文献調査した方が良い、と言われてしまった。

 

③Literature Review全体

今取り掛かっているところが終われば、Literature Reviewのテーマを一通りカバーしたことになる。なので、今日はそれも踏まえて、3つのテーマをどのようにつなげていくか、という話も少しした。自分の中でぼんやり見えてきたリンク(キーとなる概念)やなんとなく浮かんできた仮説も共有してみた。色々コメントをもらえた。仮説は演繹的にはそうかもしれないけど、帰納的には云々、みたいなことを言われた。

そういえば、会社で働いているときに、演繹的、帰納的という言葉が好きな上司や同僚がいて、会話の中でよく使われていた。仕事しているときは「どっちがどっちでしたっけ?」と聞いて、呆れられながらも教えてもらっていたけど、さすがに今は聞きにくい。覚えが悪くていつもどっちがどっちかわからなくなり、さらに英語になるとますます混乱する。言葉を聞くだけで思考停止になるので、以下のサイトをお気に入りに入れてわからなくなったときに参照している(ちなみに指導教官の博論は右のAbductive approachを採用しており、私のテーマも似ているのでそうなる可能性もある)。

f:id:aruimk:20200629134044p:plain

いつもお世話になっている図 Source:https://note.com/nagii/n/n0efc9cd8b608

仮説やキーコンセプトはまだ煮詰めなくてもよいみたい。それよりも、1つ目と2つ目のチャプターで論じたことと、3つ目のチャプターの内容を照らし合わせると何が見えてくるか、整理してみたら、というアドバイスを受けた。3つのチャプターを合計するとおそらく2万ワードくらいになるけど、それを最終的には1.5万ワードくらいにまとめることになるから、今やっているところが終わったら一度全体像の整理をする必要があるとのこと。

 

④今後のスケジュール

2月からPhDを始めて7月末で6か月になるから一度振り返りをして、来年2月に予定されているAnnual review(最初の関門)に向けた計画を立てましょう、と言われた。とりあえず今取り掛かっているチャプターを7月17日(金)までに終わらせて、その後の2週間でそのチャプターの修正と前2つのチャプターの直しそびれている部分の修正を行う。そして8月に3つのチャプターを1つの塊として整理する作業に従事する。9月と10月で来年のリサーチの計画と設計、その後Ethicsを行う、というのはどうですか?と聞いてみたら、副指導教官からEthicsはリサーチの計画や設計と合わせてやった方が効率的、というアドバイスあり。Annual reviewの話も出てきて、ああ、もう1年目の終わりが見えてしまった、とちょっと寂しい気持ちになった。指導教官はもともと9月と10月の2か月間、長期休暇を取ってスペインに旅行する予定になっていたけど、このご時世なので国内旅行にするらしい。その間は副指導教官がアドバイスくれるとのこと。

 

さらっと書くつもりだったけど長くなってしまった。

日常生活関連で一言。今週から子供の小学校が冬休みに…(涙)。残念ながら、この先2週間は稼働を落としながらの研究生活になる。もうこうなったら、お金を払って学童保育に行かせよう!と思ったら、この休み中、小学校の工事があるので学童も休み(必要な人は他の学童に行ける)。オーストラリアに来て初めての学童で、知らない子ばかりの場所に行って、学童に対するイメージが悪くなってもいけないので、今回は泣く泣くパス。春休みには絶対に学童を利用するぞ、と心に誓って登録だけ済ませた。