40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

渡豪して5か月 振り返り(生活編)

 昨日の研究編に続き、5か月振り返りの生活編の記録。誰が何と言おうと、過去1か月の最大のイベントは小学校の再開だ。Victoria州では、0年生(年長)、1年生、2年生は5月26日(火)から、その他の学年は6月9日(火)からの開始。我が家の子供は年長と小4なので、2週間ずれての登校となる。

 

fourty.hatenablog.com

 

①次男の小学校が再開(長男は自宅学習継続)

まず次男の登校開始。こちらの学校にきて、休み時間はかなりお兄ちゃんに頼っていた次男は、長男がいなくて自分だけ学校に行かなければならないことに不安がっていた。でも頑張って登校。帰ってきて学校どうだったか聞いたら、最初の休み時間、一人でシーソーに乗っていたらしい。切ない…。でも次の休み時間は、日本語が話せるクラスメイトと一緒に遊べたようだ。良かった。でも久しぶりの学校に疲れていた。そうだよね。まだ日本だったら保育園の年長で、お昼寝もあるし、勉強しなくて遊んでいれば良い年齢なんだから… しかも3月で5歳になった次男は、おそらくクラスの中で1番か2番目に若い(Vic州ではその年の4月末までに5歳になる子供は0年生に入学できる)。クラスメイトの中には、本来1年生の年齢である7歳になる子も混じっているので、1つ上どころか2つ上の子供も混じったクラスの中で皆と同じことをやるのは大変だと思う。

 

2週間、次男だけ学校に行って、長男は自宅学習の継続。ケアをする子供が2人から1人に減るとやはり負担も相応に減った。とはいえ、長男のクラスがこの頃から毎日朝10時から30分程度Webexを始めたので、私は側についてフォローしなければならなかった。Webexでは授業をやるのではなく、アクティビティ的な感じで、先生がクイズを出したり、お題について順番に答えたりするもの。長男の英語レベルはまだまだだけど、お題について答えを一緒に考えて、画面を通じて参加した。出たくない、と言ったのは私と激しく喧嘩した1日だけで、あとの日はちゃんと毎日参加して、発言していたのはすごいなと思う。でもやっぱり先生の言っていることは半分も理解できていないようで、私が通訳としてついていなければ、成り立たなかった。英語環境である小学校に行けたのは5か月中、1か月半だけで、あとはずっと日本語環境(自宅)にいたのだから仕方ない。

 

②長男の小学校が再開

そしていよいよ6月9日から長男も登校開始。私は2か月半にわたる長男の家庭教師からやっと解放された(その日の夜にめまいを発症した件は過去の記事に)。初日、帰ってきた長男に、学校どうだったか聞いたら「休み時間、英語の人(英語しか話せない友達)に遊びに誘われた」とのこと。休み時間、学校の敷地内を一人でフラフラしていたら、クラスメイト(インド系の子らしい)から、「チェスやらない?」と声をかけてきた。学校の敷地内の地面にチェス盤の模様が描いてあって、職員室で駒を借りて遊べるらしい。長男はチェスなんて知らないはず、と思っていたけど、日本で少しやったことがあるらしい(学童で?)。あとは将棋と似ているから大体わかる、とのこと。

 

また他に、長男は授業が今までよりも分かった、出された課題も先生にヒントをもらって終えることができた、と嬉しそうにしていた。先生も随分ほめてくれたらしい。2か月半の自宅学習期間、英語の読み書きの課題は担任の先生にお願いをして、特別にレベルを下げた課題(1年生レベル)を出してもらっていた。毎日、その課題に頑張って取り組んだ。私は教師ではないし、親が自分の子供に教えることの弊害についての記事も目にするが、私が教えなければ長男は2か月半ずっと英語をやらないままになってしまい、学校が再開した時に本人が苦労することは目に見えている。なので2人で喧嘩しながら(親子関係悪化のリスクを抱えながらも)頑張って進めてきた。それがここで報われた。私は自分の研究時間を削って、長男の家庭教師をやったことは無駄ではなかったということがわかり、嬉しかった。

 

また、さらに良かったのは、自宅学習期間中、毎日先生とアプリでやり取りしながら、1日も欠かさず与えられた課題を提出したことで、長男はやる気がある生徒だと先生に理解してもらえたこと。正直、Term 1の間は、英語がわからない長男は、授業中ほとんど放置されていた感じだったが(先生も全員を一斉に見ないといけないので仕方がない)、毎日の個別のやり取りを通じて、長男の今の英語レベルやこの期間中の成長、やる気を先生自身が感じてくれて、明らかにTerm1の時と違ったケアをされていると感じる。また、2か月半の自宅学習期間中、毎日課題を提出したのはクラスの中でも数人しかいなかったようだ。長男はその中に含まれている。一方、ほとんどの家庭が学校から与えられた課題を毎日は提出できていなかったということは、改めて、在宅勤務中に子供の勉強を見るというのは至難の業であることを示している。

 

③遊びでの外出が可能になった

過去の記事にも書いたように、公園に行ったり、不要不急の買い物をしたり、外食したりできるようになった。これは本当に嬉しい。あとは州境がオープンになって、他州に旅行に行ければ、さらに楽しみが増える。オーストラリアにはこれまで留学4回(語学留学、交換留学、修士留学、博士留学)、それとは別に旅行を目的に5回(バックパッカー旅行、卒業旅行、新婚旅行、育休中旅行、昨年GW)来ているが、まだまだ行きたい場所が多数あるので、州境の解禁が待ち遠しい。

 

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近所の公園、週末なのに人がほとんどいない(奥に写っているのは自分の子供)