40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

休職に対する周りの反応

先週金曜日に私の休職が会社内でオープンになった。それまでは直属の上司を含む一部の関係者と人事部にしか知らされておらず、他の人に話してはいけないことになっていたが、晴れて人事から公表の承認が下りて、部内外に知らされることになった。金曜日は午後休をもらっていたので半日しか出社しなかったが、その中でも色々な反応があった。

 

・どれくらいの期間行くのか?

・家族はどうするのか?

この2つの質問が最も聞かれた。

 

期間についての質問に対しては「3年間」と答えると、大体「へえ~…」といった反応。確かに長いとも短いとも言えない期間なので、聞いたほうも反応しづらそう。

 

家族については、「もちろん夫と子供と一緒に行きます。もしかして私が一人で行くと思いましたか?」と逆質問してみると、私なら一人で行く可能性もあると思った、という人が何人もいた…!自分の中では家族を置いて一人で行くという可能性は0%なのに、会社の中ではそんな風に見られているのか、と興味深い。続いて、子供関連のコメントや質問がある場合も。「現地校に通うの?」「子どもは英語ペラペラになるね」など。あとは、夫がフリーランスの仕事をしていることは知られているので「旦那さんは世界中どこでも仕事ができるからよいね」などといったコメント。

 

次に女性から多かったコメントが「かっこいい!」というもの。これも意外だった。40代で留学するって、かっこいいことなのか~、と。この反応は主に年下の女性(独身、既婚問わず)が示した。中にはどうして私がそういう選択をしたのか、知りたそうにしていた人もいるので、聞かれたら答える。「いつから準備していたの?」と聞いてきた人もいた。1年以上前から準備していたことを伝えると、結構驚かれた。客観的に見ると、会社の中でいつの間にか、子持ち女性管理職のロールモデル的に扱われるような風潮が出てきた中で、ここにきてロールモデルにあるまじき?無鉄砲に見える行動をとったことが女性陣の関心を呼んだのかもしれない。

 

意外と少なかったのは、何の勉強をしに行くのか、と聞いてくれる人。私が会社の人に一番話したいのはこのことだったんだけど…今の仕事の中で湧いてきた疑問、多くの組織が直面している課題を解いてこようと思っているのに、個人的なことの方が関心を持たれるようだ。この質問をしてくれたのは、仕事で何年かお世話になっている上司的な人とアメリカにいる同僚と別のアメリカ人。他に、私が自分から話したくて、押し売り的に話した人もいるけど…

 (後日追記)その後、仕事で関係があった何人かは研究内容に興味を持ってくれ、紹介したところポジティブな意見をくれた。

 

あとは、いつまで出社するのか、奨学金がもらえるのか、などの質問もあった。また、メルボルンに関するコメントで「新婚旅行で行ったことがあるが良いところだ」「F1を見に行けるのがうらやましい」「バイリンガールがプチ移住していた」など。。「遊びに行きたい」と言ってくれる人もいた。

 

これまで何か月か秘密にしていたことをオープンにできるようになったので、コミュニケーションがしやすくなる。社内だけでなく社外の人にも少しずつ伝えていって、スムーズに引き継ぎをしていかないと… 壮行会を企画してくれる人もいるし、いよいよ現実的になってきた。なるべく迷惑をかけないように、年内いっぱいはきちんと仕事をして、「立つ鳥跡を濁さず」状態でオーストラリアに行きたい。