40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、11月に博士号取得。現在は東京にある外資系企業で勤務。

IELTSを受験する 第3回目 目標スコア達成

第2回目の結果を再採点に出すと同時に申し込んだ第3回。再採点してもスコアが変わらなかったことは前回の記事に書いた通り。第3回を最後の試験にしたいと思い挑んだ。 

  

fourty.hatenablog.com

 

第3回もJSAFからの申し込みにしたが、試験日が2週間後に迫っていたためか、いつもの四谷三丁目の会場がFullになっていた。このため、次に自宅から近い高田馬場東京富士大学)を選んだ。時期は2019年3月下旬。

 

第3回で絶対にクリアしないといけないのは、Writingのスコア。2週間で6.0を6.5に上げないといけない。また、Speakingも前回6.5が取れたが、落ちてはいけないので、準備をしておく必要がある。Writingを対策するために2冊の本を購入。1冊目は、会社の近くの本屋でたまたま目についたので買ってみた本。とにかく設問が多く掲載してあるので、数を練習したい人には良いと思う。2冊目は本屋さんで気になっていたが、一つ一つ日本語でノウハウを解説してあり、設問数は少なめであったため買うのを躊躇したが、やはり1冊目だけだとどうしてよいかわからなかったこともあり、後日ネットで購入。

 

 

 

結局、2冊目の本「IELTSライティング完全対策」のほうが重宝した。こちらを読み込んだうえで、1冊目で練習をするのが良いと思うが、問題なのは1冊目の本の回答例が2冊目の本で推奨している流れとは違うこと。どちらを信じるか、だと思うが、私は2冊目の本のほうがわかりやすく、的を得ていると思ったため、1冊目の回答例は横目で見る程度にした。

 

2週間でWritingスコアを6.0から6.5にアップさせるためにしたことは次の通り。Task1については型を理解して、キーとなるフレーズを大体かけるようにしておくこと、Task 2については、どんな設問に対してどんな回答をしていけばよいのか、流れをまずつかむことにした。実際に書く練習をできたのはTask 1、2ともに3~4問ずつ。時間が限られていたため練習は少ないが、何となく求められている型がわかってきた。Task1について、グラフ以外のパターンもきちんと回答の流れを頭に入れた。Task2については、設問に応じて求めらていることが微妙に違うことを意識するようにした。

 

Speakingについては、パート2のお題に怖気づかないように、どんなことが聞かれそうなのかを把握して、日本語でよいので回答を考えておくことにした。たくさん練習する時間がないので、まずは聞かれそうな設問をネットで探して、それぞれに対してどんなネタで答えるのかを一通りノートに書きだした。

 

試験当日の待ち時間も含めてやったのは上記のみ。当日は会場の東京富士大学まで地下鉄で移動。東京富士大学といえば、鉄腕ダッシュの新宿ダッシュのロケが行われている建物。IELTSを受験したビルは、まさに屋上に新宿ダッシュのベース基地がある場所だった(建物の形や位置から判断)。自分がその下でIELTSを受けるというのが不思議な感じがした。四谷三丁目の会場と比べて、大学の建物だから大きく、またIELTSの試験自体もいくつかの教室で実施されていた。前の2回と会場が違うので、緊張しないように、と思ったが、偶然、四谷三丁目の試験官と同じ人が当たり、何かついているような気がした。

 

いつものとおり、Listening、Reading、Writingと一気に試験は進む。問題のWriting。Task1はなんとまた図。今回は手順を表す図ではなく、右と左に同じ個所で時代が違う絵が描かれており、何がどう変化したのかを記すというお題。対策本でこのパターンも紹介されていたため、落ち着いて答えることができた。最後のほうが少しぐずぐずしてしまい、パーフェクトではないが、仕方がない。そしてTask2。お題は忘れてしまったが、設問で聞かれていることを注意深く読んで、求められている回答をするように注意した。

 

そして午前の部は終了。Speakingまでは2時間程度時間があったため、昼食を食べて駅のカフェで時間をつぶすことにした。この時間でSpeakingのパート2のお題を再復習、100程度のテーマに対して自分が何を答えるのかを一言で書きだした。これが非常に功を奏した。パート2がとにかく苦手な自分にとっては安心材料を作っておくようなもの。

 

Speakingの時間になった。午前の会場よりも一つ上の、最上階の教室を使ってSpeakingのテストは行われていた。5~6つの部屋を同時に使っているが、受験者は廊下のソファに並んで待ち、先生が呼びに来るスタイル。一緒に待っている受験者は20前後の若者。試験官はフレンドリーそうな人もいれば、怖そうな人もいる。あの人にあたりたくないな~、と思った人が私の名前を呼んで、ぎょっとした。

 

しかし、前の2回と異なり、今度の試験官は年上。若造よりもベテランのほうが良い、と自分に言い聞かせて、怖気づかないように気を付けた。いざ、試験が始まり、お決まりのパート1。こちらは特に練習をしていないが、短めに要点を答えるようにした。先生はイギリス訛りで相変わらずにこりともしない。緊張感が漂う。そして苦手なパート2。カードを見て、練習してきたテーマのうちの一つが書かれていたため安堵した。内容は「あなたにとって重要なEquipmentは何か?なぜそれは重要か?それが壊れたときにどうしたか?」といったような設問。

 

自分は携帯電話について答えることにしており、このテーマのポイントは「壊れたとき」ということなので、2人目の出産時に携帯が動作しなくなったことを伝えることにした。そして1分間が過ぎる。自分で話したいことが頭の中にあったので、言葉は比較的順調に出てきた。

 

「それは3年ほど前の出来事でした。私は次男を出産するために夫が運転する車で病院に向かっていました。病院について、夫と長男が家に帰った時、自分の携帯電話が動作しないことに気が付きました。これでは無事出産できたかどうか、夫に連絡することができません。そうして私は非常に焦りました。」というような話をし始めたところ、怖い先生の顔が少し笑った。こちらの話に食いついてきたのが分かった。

 

「携帯電話はこのようなときに非常に重要なEquipmentです。ただ使えなければどうしようもありません。私はその後無事出産をし、携帯電話が壊れていることを病院に伝えて、病院から夫に連絡してもらいました。不思議なことに次の日になると、携帯電話は普通に使えるようになっていました。」というので終わり。これは作り話ではなく、本当に私の身に起こったこと。

 

自分が話したいことがあれば、言葉は比較的すらすら出てきたが、お題をカバーできているかが少し心配になった。いずれにしてもその後のTask3もEquipmentについてのDiscussion。先生は私が話したことについて2つくらい追加で質問した後に、携帯電話以外で日々使うEquipmentでほかに重要と思うものがあるか、何がなくなったら一番困るか、壊れたときは修理するほうが良いか、それとも新しく買ったほうが良いか、日本はEquipmentの製造に強い国だと思うか、それはなぜか、など、矢継ぎ早に質問された。幸い具体的な質問であったため、答えやすいものが多かった。

 

このようにして、私の3回目のIELTSは終了。そして待ちに待ったスコア。(カッコ内は前回との比較)

Listening 7.0(0)

Reading 8.0(0)

Writing 6.5(+0.5)

Speaking 7.0(+0.5)

Overall 7.0

 

苦手だったWritingとSpeakingが0.5ずつ上がった!これで目標スコアをクリア。こうして、約半年、3回にわたるIELTSの受験は終了した。