40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

息を吹き返した大学のキャンパス

今日は11時から指導教官とのzoomミーティングだった。インタビューのリクルーティングについて相談した後、また一年目の審査のプレゼン練習(まだやっている…)。プレゼンはOKが出た。もう自分でも飽きている。指導教官は来週から大学の新学期が始まるので授業の準備で忙しそうだった。昨年はたった1日だけしか対面授業がなく、残りは全部オンラインだった。今年はというと、対面とオンラインのハイブリッド形式で進めるらしい。先週のように突如ロックダウンが来る可能性があるので、ハイブリッドは良い考え。また、外国人の入国が許可されていないため、海外に足止めされている留学生もいるから、オンライン授業は必須だろう。

 

昼食を家で済ませてから登校。私は自分の作業場を自宅からキャンパスに移すにあたって、何十冊も借りている図書館の本を数冊ずつ自宅からキャンパスの自分の机に移動させている。今日もその移動をさせるという目的があった他、今週はO-weekなのでキャンパスがお祭りになるから、その様子を見てみたかった。

 

大学に行ってびっくり。どこからこんな人が来たのだろう、という混み具合。活気がある。そして歩いている人たちが皆若い。若者たちがキャッキャしている。幸せそう。テントがたくさん出ていて、いろいろな団体が活動紹介をしている。その他、各種サンプルの配布やフリーフードの配布があった。食べものが配布されている場所はもれなく長蛇の列。

 

昨年はコロナが拡がり始めたせいで、新学期の開始を2週間後ろ倒しした上、感染が収まりそうもないため、すべての授業のオンライン化が決定、O-weekは準備だけして結局中止になった。昨年オリエンテーションを楽しめず、大学1年目が全部オンラインになった可哀想な2020年入学の学生と、2021年入学の学生がターゲットになっている。もちろん既存の学生も参加できる。20歳前後の若者に交じって、O-weekでにぎわうキャンパスを30分程度徘徊した。

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先週まで静けさに包まれていたキャンパスが一気に賑わった

 

 先週の準備の様子はこちらの記事の写真。

fourty.hatenablog.com

 

先週取り付けていた柵の意味がわかった。各エリアに入るたびに入場登録が必要なシステムが導入されている。何時に誰がどこにいたか、後で追跡できるようになっている。柵で囲われた入り口の係員に登録画面を見せないと入れない。入場前にサニタイザーしたり、入口と出口を分けていたりと、コロナ新規感染ゼロの今でも一通り対策がとられている。

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色々な団体(国別、専攻別、趣味・宗教など)がブースを出していた

今日一番良かったのは、メルボルンの有名カフェSt.Aliのブースが出ていて、無料でコーヒーを提供していたこと。キャンパス内にSt.Ali系列のカフェがあって、その宣伝だろうけど、ありがたくコーヒーをいただいた。私は大抵Flat whiteを飲むけど、St.Aliは豆がおいしいから今日はLong blackにしてみた。そして、そのコーヒーを片手に、音楽の学部が主催している無料ライブを聞いた。

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美味しいコーヒーを飲みながらライブを聞くという至福を大学内で味わった(ちなみに後ろの建物はバーで、週末は生演奏があるらしい)

青空の下で音楽を聴きながら、あぁ、本当はこれが私の留学生活の始まりだったはずなのにな、と思わずにはいられなかった。本来、昨年の今がこういう状態で、今は2回目のO-weekを味わっているはずだったのに、と思うと、昨年1年間の留学生活のほとんどがロックダウンによって過ぎてしまったのはやはり残念で仕方がない。昨年を色で例えると灰色もしくは黒。オンラインで便利なこともたくさんあったけど、やっぱりキャンパスに人がたくさんいて、こうやって生演奏を聴いたり、わいわいしている雰囲気はとても良い。歩いているだけでエネルギーをもらえる。大学はこうじゃなくっちゃ、と思った。

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O-weekでもらったサンプル品など。40代でもちゃんともらえた

 

O-weekの2日目(火曜日)の様子を追記。

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大学院生向けになぜかピンクの綿菓子を配っていたから堂々ともらった。

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何だかよくわからないけど、道化師もいた。完全にお祭り。

あとは無料のBBQ(食パンに肉を挟んだもの)と再びSt.Ali でLong blackをもらって楽しんだ。グッズは水筒やノートなどが配られた。ちゃっかり楽しんでいる。