40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、11月に博士号取得。現在は東京にある外資系企業で勤務。

Chicagoへの一人旅 中編

Chicagoへの一人旅の続き。

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Day2 シカゴ到着2日目は、学会の初日。まだメラトニンを手に入れていない時だったので、あまり良い睡眠は得られず、朝はぼーっとして過ごした。前日にスーパーで買ったバナナをかじる。午前中はとにかく身体を休めて過ごし、夕方外出。元指導教官とシカゴ観光。ボートに乗ってシカゴ川を下り、ミシガン湖まで出る1時間半のツアーに参加。ボートは観光客でいっぱい。言葉を聞いていると9割方、アメリカ人だろう。シカゴは外国人観光客より、国内の観光客が多いイメージ。

ボートから街を見る

早口でまくし立てるMCのアメリカ人女性。時々、元指導教官が「何言っているか分かる?」と聞いてくる笑。正直半分くらいしか聞き取れない、と言ったら、「私もあまりよく分からない」と言われた。早口すぎることと、アメリカンイングリッシュなことと、固有名詞がたくさん出てくることが要因?ぼーっと景色を見ながら、指導教官とおしゃべりして過ごした。

 

ミシガン湖はまるで海のようだった。大きすぎて潮の満ち引きのようなものもあるらしい。この日は少し曇っていたせいもあり、湖に出たころには寒かった。アメリカ人もジャケットを羽織るくらい。水に囲まれた街がシドニーを思い出させる。シカゴに来てオーストラリアが懐かしくなる私。

 

ボートツアーが終わったのが17時くらい。外はまだ十分明るい。指導教官は分科会のOpening partyに行くと言っていたけど、私は全体のOpening partyに顔出してみることに。昔、AoMのOpeningと言えば、フロリダのディズニーを貸し切ったり、ボストンの博物館を貸し切ったり、と随分楽しそうなイベントだったことを指導教官から聞いたが、今回はホテルのレセプションホール。指導教官は「Boring」と一言。

 

私は誰も知り合いがいないけど、ふらっとレセプションホールに。飲み物は1杯だけチケットをもらっていた。あとはビュッフェ方式。何百人も人がいたので、ちょっと疲れた。ワインを1杯飲んで、少しだけ食事をもらって、たまたま側にいたスウェーデン出身でイタリアの大学で博士号をしていて、半年前に3か月間、メルボルン大学に訪問していたという学生と雑談。「メルボルンに住むのはとても楽しかった」と言ったら、「メルボルンも良かったけど、ぼくは東京の方が好き」と言われた。日本もなかなかの人気。Opening partyは楽しいまではいかなかったが、シカゴに行ったら聴きたいと思っていたジャズの生演奏が聴けたので満足。

シカゴの有名なDeep dish pizza

Jazzを聴いている人はあまりいなかったけど、私は前の方で聴き入った

夜はKids向けのメラトニンを2粒(2㎎)飲んで(グミなので正確には食べて)就寝。

 

Day 3 おかげで5時間くらいは続けて眠れた気がする。朝3時くらいに一度起き、2時間くらい覚醒したままだったけど、その後、二度寝できた。まだまだ頭がぼーっとしていたけど、力を振り絞って、無料で配布されるスタバコーヒーと軽食のために、ロビーエリアまで下りた。

無料の軽食はスコーンやマフィンやフルーツなど+コーヒー

ロビーではベトナム人で、フランスの大学で博士号をしている女性が話しかけてくれた。ベトナムでは化学系の会社を経営していて、取引先の一つは私の前職の会社とのことで、日本人のことをよく知っている。世界は狭い。それにしても遠隔操作でベトナムの会社を経営し、フランスで子供3人を育てながら、博士課程で研究しているって…すごい人はたくさんいる。この日の朝は確か日本人研究者の方からも声をかけられた。東京の私大に勤めている方で、私の日本語の論文を読んだことがあるとのことで、認識してくれていた。嬉しいサプライズ。

 

勢いで外出した。観光名所のミレニアルパークまで徒歩で20分くらい。天気がめちゃくちゃよくて、でも暑くなくて最高だった。

シカゴトリビューンのビル

ミレニアルパークのオブジェ

面白い歩道橋から街を眺める

学会はシカゴのダウンタウンの5つか6つのホテルで行われているが、帰り道にそういえば聞きたいセッションがあったなあと、ふらっと自分が宿泊しているところとは別のホテルに。スピーカーの1人である、ペンシルベニア大学の若手の有名な研究者(同い年くらいかな?)に勇気を振り絞って話しかけてみた。こっちは失うものないからね。学会はどんどん自分からアクションを起こす場だなあとも。

 

このセッションでは、途中退席予定なので後ろの方に1人で座っていたら、「こっちに一緒に座らない?」と声をかけてくれた人がいた。話してみるとオージーだった笑。「私、一人でいる人を見ると気になっちゃうの」と言っていたので「あなたはとても親切で、とてもオージーですね」と返したら笑っていた。ほっこり。話しかけてくれた人はクイーンズランド大学だったけど、一緒にいた人はメルボルン大学。ここでもオーストラリアとのつながりができてうれしい。

 

ほぼ昼ご飯を食べずに午後は自分が泊っているホテルのセッションに参加。今の仕事とつながりがあるテーマなので、そのための情報収集。そうこうするうちに夕方に。稼働は半分くらいだったけど、まあまあいい感じの1日だった。夕食は2日前のチキンを部屋で食べて終了。メラトニングミ3粒食べて就寝。

 

Day 4 朝起きたらスッキリ!時差ボケがなおった。この日はセッションをいくつもはしごしながら、合間に翌日に控える自分の発表の流れを少し変えて練習したりした。これでもか、とたくさんのセッションに参加して、たくさんインプットできたので満足。私の論文をリジェクトしたエディターに話しかけたのもこの日だった。

学会会場のホテルがChicago Riverの両岸に点在しているので、1日に何度も川を渡った

シカゴのダウンタウンはまあまあ安全で、夜7時~8時ごろまでは一人で歩いていても危険を感じない。夕方、CVSという大手ドラッグストアで子供たちのお土産を購入。お土産屋よりもセンスが良く、また値段も半額くらい、しっかりしたTシャツをゲットできて大満足。1枚9ドルだったかな。私は1ドル90円台の時に両替したドルの現金を今回使い切るつもりで持ってきているので、1,000円以下で買えたことになる!

お土産に買ったシカゴのTシャツ。シカゴは西海岸LAまで続くRoute 66の出発点でもある

夕食はホテルの近くのPanda Expressでテイクアウト。これも10ドルちょっとくらい?チャーハンとおかず1品だけど、量が日本の倍近くあるので高くはない。フォーチューンクッキーのおまけつき。

欧米で食べる中華も結構好き

おかげさまで日々私の世界は拡がっている

長くなったので3部作にすることにした。