40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、11月に博士号取得。現在は東京にある外資系企業で勤務。

2か月半ぶりの外食でステーキを食べた

昨夜、2か月半ぶりに外食した。ずっと待ち望んでいたレストランのオープン。ロックダウン規制が段階的に解除される中、Victoria州では6月1日からレストランやカフェの営業が認められ、一度に最大20名までの入店が許される(狭い店は面積の計算でもっと少ない人数)。6月1日は月曜日だったので、この週末を楽しみにしていた。

 

訪れたのは近所にあるパブ兼レストラン。一見ガヤガヤした街のパブだが、エリアの半分がビストロ(レストラン)になっている。ビストロエリアは比較的落ち着いているし、何しろ料理がおいしい。店も最近改装してとてもきれい、スタッフもフレンドリーで言うことなし。この界隈はアジア系の店が圧倒的に多い中、貴重な西洋スタイルの(いわゆるオーストラリア的な)料理を提供している。この店がコロナでつぶれたらどうしよう、と心配していたけど、無事再開した。

 

ホームページを見たら、人数制限があるため予約を推奨していた。20名という限られた客数のうち、オーストラリア人と比較して小食の日本人が4人分を占め、しかもうち2人は子供なので申し訳ない気もしたが、特に子供はご遠慮ください、とは書いていないので予約した。来店してみたら、まだ少し時間が早いせいか、席は10名分くらいしか埋まっていなかった。家族連れやカップルの他、1人で食事しに来ていた人もいた。バーエリア(パブ)はクローズ。たしか、食事を出さない形態のパブはまだ営業できなかったと思う。いつものガヤガヤが聞こえてこなくて少し寂しいが、落ち着いた雰囲気で悪くなかった。

 

給仕してくれた人は50代?くらいの金髪でエネルギッシュな感じの女性。前回もフレンドリーな人だったけど、今回の人もかなり陽気。この店はちゃんとキッズメニューもあるので、子供の食事もそれぞれ注文することができる。その女性は、長男と次男に対して「これからきみたちに任務を与えます!食事が終わったらアイスクリームを食べることができるけど(子供セットについているもの)、私はいつもそのことを忘れてしまいます。きみたちは食事を全部食べたら、ちゃんと私にそのことを伝えてください!」と話しかけてくれた。長男がチーズバーガーを注文したら「このチーズバーガーは最高。ちゃんとしたお肉、野菜を使って、シェフが作っているから、とっても美味しいわよ!(そこらのジャンクフードとは違うからね!のニュアンス)」。次男はミートボール&スパゲッティを頼んだら「うん、間違いないわ!」みたいな。とにかくフレンドリーで、楽しそうに働いている。

 

満を持して私と夫はステーキを注文!一般的なオーストラリア人のように、何品もたくさん食べられないし夫はアルコールを飲まないので、少しでも単価が高めの品を注文したいな、という気持ちがあった。そして、2か月半の自宅軟禁生活お疲れ様という、祝祭的な意味も込めて。量が多いので絶対残すだろう、と思ったけど、プロが作る料理がおいしすぎて、完食してしまった。久しぶりに苦しくなるほどたくさん食べた。

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350gのランプステーキを完食

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キッズメニューに本格的なチーズバーガー

 

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定番のキッズメニュー、ミートボールが手作りでおいしい


店員の女性に「私たちは近くに住んでいて、このお店が再開するのを楽しみにしていました」と伝えたら、「ランチもやっているし、テイクアウトもやっているので、また是非利用してね」ということだった。ランチがずいぶんお得な値段だったが「地域の皆さんに私たちのお店が再開したことを知ってもらいたいから、特別価格で提供しているのよ」とのこと。今度はランチにも行ってみようかな。結局、土曜日の夜にもかかわらず、お店は20人ギリギリまで埋まっておらず、少し心配になった。コロナのせいで仕事が減ったりなくなったりして、経済的に厳しい人が増えているせいかもしれない。

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キッズメニューは塗り絵付きだが、色鉛筆を毎回消毒する負担を考慮し、1人1本しか色鉛筆を貸し出していなかった(塗り絵にならないので、持ち帰ってきた)

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メニューにお店からのメッセージ(メニューが使い捨て方式になっていた)


食事が終わって会計のとき、レジのエリアにあるショーケースに並んでいるケーキをなんとなく見ていたら、その店員の女性が「お店は明日休みで、このまま残ると捨ててしまうことになるから、何か1つ無料で差し上げるわ。どれがいい?」と聞いてくれた。そのお店はケーキもホームメードでどれもおいしそうだったけど、あえてシンプルなベイクドチーズケーキを選んだ。Tシャツを着たいかにもオージーなマネージャーらしき人が会計のところに立っていたが、その人に向かって「このラブリーな家族にケーキを1切差し上げることにしたので、Takeawayの容器に入れてください」と言った。マネージャーは一瞬「??」となっていた。その店員の女性の独断だったようだ…なんかすごいな。ありがたくいただいた。でもお店はたくさんケーキを作ってお客さんを待っているのに切ないな…

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久しぶりの外食は大満足だった。普通にできたことができなくなって、そしてまたできるようになった今、一つ一つがありがたく感じる。つぶれてほしくないお店は他にもあるので、来週はそこに行ってみよう。