年末に無事にフランスとモロッコの出張記事を3本アップできたので、最終日にようやく振り返り記事を書くことができる。
2024年の最初に書いていた記事はこちら。
この記事に対するリフレクションとしては、未来志向と言えるかどうかは別として、少なくとも現在にフォーカスして生きていたと言える。そして、全体を通して言えばとても「充実」していた1年だった。ここ10年くらいで一番内容が濃くて、満足度が高かった1年だったようにも思う。簡単にまとめてみる。
海外に3回渡航
目的も場所も大きく異なる3つの海外渡航。盛りだくさんだった。
5月に私の卒業式に出るために家族でメルボルンに。
8月には学会発表するために1人でシカゴに(現地で指導教官と再会)。
11月に出張でフランスとモロッコへ。
外資系企業に転職
2月末に16年間在籍した日系大企業を退職し、フランス企業の日本法人に転職。良いことばかりではないけど、全体を通してみると転職したこと自体は良かった。日系大企業は「良い会社」だけど、男性ばかりの硬直化したトップダウン組織は自分には合わないことが離れてみてよくわかった。外資系と一言で言っても色々だけど、フランス企業の結構いい加減なところは自分の性格に意外と合っている。外資系らしく実力主義な部分もあり、目の前で実質クビになる人を何人も見て、自分もいつクビになっても大丈夫なように、人材としての市場価値を高め続ける必要があると感じることもあった。
あとは、Stand aloneなポジションなので、良くも悪くもチームワークがない。個人事業主的な部分は気楽ではあるが、チームとして成果を出すことや人材育成の面白さ、刺激はない。あと1年もしたらこの仕事に飽きるだろうなという予感もあり、3年もいたら十分だと思っている。前職の企業には感謝しているが、休職して復職したら降格、自分の専門ではない部署に異動、年収も300万円程度ダウンしたのが、転職したことによって専門分野に復活し、年収も元に戻った。
研究のアウトプット
実務者向けのプレゼン/講義を4回、大学生や研究者向けのレクチャーを3回、学会発表を1回実施。会社員としての仕事とは別に、トータル8回も副業としての講義/講演/プレゼンを行った。その中には有償のものもいくつかある。声をかけてもらったら断らずに引き受けていたので、これだけの数になってしまった。週末に準備や講義をして、後半は疲れて体調崩した原因に。
書き物としてのアウトプットは、昨年12月~今年5月まで毎月、Webメディアのためにコラムを執筆した。投稿論文は1年前に投稿したものが7か月かけてリジェクトされ、それを大幅に書き直して昨日、別のジャーナルに投稿した。年内に何とか片づけることができて満足。フルタイムで会社員しながらよく頑張った!夏からダラダラと日本語の論文を1本書いており、ようやく時間ができそうなので、1月に仕上げて投稿出来たらなあと思っている。
12月には友人が准教授を務める関西の私大でゲスト講師をしたが、その時にお世話になっている関西の国立大学の教授(友人の恩師)が目の前で私の講義を聞いてくれた。その後に友人のゼミ生の学生の卒論発表練習に対するフィードバックもさせてもらった。講義の様子および学生へのフィードバックを見ていた国立大学の教授から、私は研究者に向いているから、会社員を辞めて大学の先生になった方が良い、と強く言われた。自分でも向いているのではという気がしていたので、尊敬する研究者からお墨付きをもらったことは嬉しかった。問題はいつそちらにシフトするか。
家族関連
7月に犬が新たな家族のメンバーとなった。自分の人生で犬を飼うなんて想像もしていなかったが、人生何が起こるか分からない。経験してみて、子供にとって犬と一緒に生活することはプラスだと思う。
息子2人は完全に日本の生活に慣れていて、何の不自由もない。日本の学校も良いところとそうでないところがあるけど、総じて公立の小学校と中学校は十分ありがたい存在。来年は長男が中3で受験生。大丈夫かなあ…次男は小5。今流行の?中学受験はしないで、地元の中学に行く。自分自身も保育園から大学院博士課程まで、ずっと公教育のお世話になってきた。それを還元する方法を最近は考えている。社会の中で果たす公教育の役割に対して、個人的に思うところがあって、なるべく自分の子供たちにも公立に行ってほしいし、それが成り立つ社会であってほしいと思っている。
ということで、簡単な振り返りを何とか大晦日に済ませることができた。2025年はもう少しゆったりと過ごしたい。あとは、長男は受験生ではあるが、家族旅行をもっとたくさんできたらなあと思っている。