前回の続き。
脆弱なエールフランスが3時間遅れでモロッコから飛行機を飛ばして、パリには無事に夜の11時半ごろに到着。上司はフランス人の友達の家に行くとのことで空港で別れて、私は空港に隣接したヒルトンに移動。ついてすぐに寝れば良いのに、次の日にやっと何もなく寝てられるから、バスタブにお湯を張った。温度調節がうまく行かなくて、熱湯風呂を冷ますのに時間がかかり、寝るのが深夜の1時になってしまった。
三日三晩の会議とパーティーから解放されて、朝はゆっくりしようと決めていた。10時ごろまでホテルの部屋でダラダラ。ゆっくりと朝ごはんを食べて、昼前にチェックアウト。荷物はホテルに預けておいた。ホテルの目の前にあるバス停からパリの市街地までバスで行くことにした。リムジンバスのようなバスを想定していたら、普通の路線バス…乗り心地が悪いバスで1時間半ほどかけてオペラ座前まで。広大なシャルルドゴール空港のターミナルをグルグルと回るのに20分以上かけて、なんだかうんざりしたけど、他に方法がないから仕方がない。
雪は止んでいたけど外は真冬の気温。気温は2、3度しかなく、1週間前とは大違い。私は初めてのパリなので、とりあえず凱旋門とエッフェル塔を見る予定にしていた。オペラ座からメトロに乗って凱旋門まで移動。シャンゼリゼ通りは銀座みたい?ショッピングに関心がないから、特に何もしないで凱旋門の周りと下を歩いて終了。わざわざパリでブランド品を買う人の気持ちがわからない。欲しけりゃいつでも銀座で買えるでしょ!と思ってしまう。凱旋門の上に登るのは、人が多いからやめた。
またメトロに乗って、次はエッフェル塔まで。第一印象は茶色い。これも人が多かったので中には入らず、写真を撮って景色を目に焼き付けておいた。とにかくパリは観光客が多い。
1人で食事をとる気にもならず、ランチを食べずにモンマルトルまでメトロで移動。パリの同僚たちが皆口をそろえてモンマルトルをおすすめしてきたので。モンマルトルはごちゃごちゃした街並みが居心地よかった。サンクレール寺院はすごい人だったけど、一人で身軽に丘の上まで登った。寺院はこれまた人が並んでいたので、めんどくさくて中には入らなかった。私、人混みが好きじゃないから、観光地に行っても外から写真撮るだけ。
モンマルトルからまたオペラ座に戻って、デパートでお土産のクッキーや紅茶を買おうと思ったら、オペラ座付近がものすごい人混みで、渋谷のスクランブル交差点以上。なぜかと不思議だったけど、ブラックフライデーセールとクリスマスのイルミネーションが始まっていたからのようだ。みんな買い物好きだな。アメリカの大量生産大量消費みたいな、狂騒的なショッピング風景を見ると興醒め。今後はオペラ地区のデパートには近寄らないようにしよう。
オペラ地区が大混雑していたので、タクシーで空港に行こうと思ったら、乗車拒否された。街のタクシーは空港を嫌がることもあるから要注意。ホテルから手配するのが安全。タクシーで連れて行ってもらえないから、仕方なく帰りもバスで。渋滞のせいでバスも遅れてきて、ちょっと心配した。
空港に着いたらお腹ぺこぺこ。朝ヒルトンで軽く朝ごはん食べたきり、何も食べずに歩いていた。空港でクレープでも食べようかと思ったけど面倒に感じて、結局ラウンジに。会社から1日8,000円まで実費で食事代が出るのに、水とキャンディしか買わなかった私。使わなかったらもらえないから、ちょっともったいなかったかな。
2回目のエールフランスのラウンジ。夜なので夕食メニューになっていた。ビーフストロガノフみたいな、牛肉の煮込み料理を食べたら、ひっくり返るくらい美味しくて、ワインとともにおかわり。JALのカレーがかすんで見える。やっぱりフランス人の食に対する執念はすごい。
ラウンジでワインを3杯飲んで食事もとってしまったから、なんと帰りのフライトではせっかくのビジネスクラスなのに食事は全部スキップしてしまった。少食って損だなぁ。すぐお腹膨れてしまうし、年取ったせいか全然食べられない。
帰りは南回りのフライト。文字通り1週間で世界一周した。帰りのフライトは疲れていたせいで、14時間の半分以上寝ていた。フルフラットシート、本当にありがたい。
たくさん寝て、東京に着いたのは夜。空港から自宅近くまでのバスでもぐっすり。相当疲れていたみたい。家に帰ってもぐっすりで、時差ボケが全くなく済んだ。でも身体は疲れていて、帰国した週は在宅勤務させてもらった。ありがたい。
今までのどの1週間よりも濃い海外出張だった。