40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、11月に博士号取得。現在は東京にある外資系企業で勤務。

フランス〜モロッコ出張 前編

久しぶりのブログ。書きたいネタはたくさん溜まっている。相変わらず色々しすぎて忙しく、今は京都のホテルから携帯で投稿。昨日は会社から休みをもらって、20年来の友人が所属する関西にある私大でゲスト講師としてレクチャーし、今日は土曜日だけど群馬県で仕事があるので、家に帰らずに東海道新幹線で東京駅まで移動し、長野新幹線に乗り継ぎ、その後はタクシーで1時間以上かけて山奥まで移動という弾丸スケジュール。先週はこれまた土曜日に東京の私大で大学院生向けにレクチャー。

 

そんな中、11月にフランスとモロッコに出張に行ってきた。今年3回目の海外。その様子を3回にまとめて記事にする。

 

私は今、パリに本社があるフランス企業の日本法人で働いている。自由、平等、博愛の精神が反映されているのかいないのか、今の会社は役職に関わらず、8時間以上のフライトの場合はビジネスクラスを使える。前に働いていた日本企業の場合、部長にならないと、どれだけ飛行時間が長くてもエコノミーだったので雲泥の差。今回、羽田から初めてのエールフランス、初めてのビジネスクラスの出張。

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飛行機はロシアの上を飛べないから、行きは北回り航路でアラスカ、グリーンランドアイスランドの上を通り15時間かけて行った。途中で目が覚めて外を見たら、見事に氷の上!

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私は機内食はほとんど食べない派だけど、エールフランスビジネスクラス機内食は美味しくてびっくりした。それだけでもうすでにフランスが好きに。特にバターがめちゃくちゃ美味しくて、感動してしまった。使い捨てプラに厳しい態度のフランス。アメニティの歯ブラシが竹だったのには笑ってしまう。

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シャルル・ド・ゴール空港に到着。空港ではNext please!!!と怒鳴られずに、マダ〜ム、ムッシュウって言う。入国審査で待つ間に空港の人がお水を配り始めたりと、アメリカやオーストラリアより、なんか優しい?第一印象がとても良い!

 

私は18年ほど前、国連職員になりたくて、そのためには英語だけじゃダメだと、働きながら飯田橋日仏学院に通ってフランス語を学んでいた。特にフランスに興味があったわけではない。でも結局、その道には進まなかったのでフランス語を使う機会もなく、自分がフランス語を学んでいたことすら忘れていたけど、急にパリの空港で変な縁を感じた。スティーブ・ジョブズが言ってた、点と点は振り返った時に繋がるってやつ。

 

パリには日曜日の朝に到着。会社がオペラ座のすぐ近くにあるので、ホテルもその近くに。日本のビジネスホテルと同じくらい狭い部屋で、一泊4万円。この狭さが、オーストラリアやアメリカと違って、日本と近いと思ってしまう。今回、上司(日本人女性)と2人での出張。ホテルで休んだら、上司がパリ散策をするというので、私もついていった。日本で夜中の時間に外を歩き回ることは、時差ボケ対策にもなる。そして上司はパリに詳しい。

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初めて歩くパリの街。景色が素敵で一気に好きになった。私はもともと古いものが好きなので、建物が全部100年以上前からある街なんて夢みたい。パリが観光客を魅了する理由を一瞬にして知ったし、なんで今まで興味を持たなかったのか不思議なくらい。

 

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メトロにも乗った。これもかなり歴史があるようだ。ちなみにスリに気をつける必要があることは色々な人から言われたが、滞在中危ない目には一度もあわずに済んだ。もちろん日本にいる無警戒な自分とは違って海外モードを発動し、常に周りの様子を確認しながら荷物に意識を向けていたけど。シカゴの電車と比べたら、安心感があった。所詮とられても財布。アメリカでは命を取られないように気をつけなきゃいけないからね。

 

昼ごはんは寒かったのでフォー。フレンチじゃないんかい!美味しかったけど、メルボルンで散々ベトナム人がやっているベトナム料理を食べてきたので、感動するまではいかなかった。メルボルンベトナム料理のレベルの高さを逆に知ることにもなった。値段もパリと比べたら半分くらいだし。

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驚いたのは日本料理店の多さとラーメン店の人気。でもラーメンよりもさらに上をいくのが、なんとおにぎり屋さん。権兵衛がパリに進出していて、どこよりも行列ができていた。寒空の下、ひとつ500円くらいするおにぎりに並ぶパリジャン。そりゃこの人たちが日本に旅行したら感動するわ。
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フランス人がおにぎりに並ぶ間、日本人の私は誰も並んでいないフランスのクッキー屋さんに。試食させてもらったらめちゃくちゃ美味しかったのでお土産に買った。とても可愛い缶に入ったクッキー。お菓子が美味しかったり、お土産用の缶や箱がおしゃれなのも日本に通じる文化。アメリカやオーストラリアしか知らない自分にとって、フランスは日本との共通点がたくさんあるように思えた。
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今回笑えたのは、もう何ヶ月も前に終わったオリンピックの装飾をずっとそのままにしてること。なんなら空港でも「オリンピック関係者はこちら」みたいな立て看板が残っていたりして。まるで今もオリンピックをやっているんじゃないかと錯覚するほど、街中オリンピック笑。
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秋のパリは日没が早い。でも日が暮れて昼よりも魅力的なパリの街にすっかり虜になってしまった。暗くなると道に落ちているゴミなども見えなくなって、オレンジ色のライトがそこら中について、100年以上前の建物に囲まれていると、この景色は何十年も変わっていないんだろうなぁと思う。入れ替わっているのは人間だけ。
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セーヌ川沿いを歩き、遠くにライトアップされたエッフェル塔をみつけた。手前の橋はポンヌフ。そういえば、大学生の頃にフランス映画にハマって、ビデオを借りて結構たくさん観た。ポンヌフの恋人って映画もあったなぁと思い出す。フランス映画のあのやたらとゆっくり流れる時間や突然脈絡もなく起きる悲劇が結構好きだった。パリの街を歩きながら、フランス人が求めるのは効率化とは対極のものなんじゃないか、とフランス映画のことを思い出しながら考えたりもしていた。

 

この点はフランス企業で働くようになって仕事面でも思い当たる節がたくさんあり、仕事に効率を求めている自分は知らない間にアメリカナイズされていたのかも?という気にもなった。オーストラリアにもその片鱗はあって(人々はルーズだけど、仕事面では合理性を重視する面もある)、アメリカというよりアングロサクソンの文化とラテンの文化は西洋でも全然違う気がしてきた。

 

フランスに来てたった1日しか経っていないのに、たくさんのことを感じた。海外に関して、最初に肌で感じる印象って結構その後も変わらないことが多いし、これまでフランス企業で働いて自分が感じたことに対して、説明がついたり辻褄が合うような気がするのは面白い。

 

帰りはルーブル美術館の夜景を見てホテルに。ルーブルの中は今回は見れなかったけど、とにかく圧巻な建物だった。続く
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