久々に研究の話。今朝、6時頃に目が覚めてメールチェックしたら、見慣れない名前の人からメールが来ていた。開いてみたら、12月に投稿したジャーナルからの返事。年末年始挟んで1か月半で返ってきたから、レスポンスは早い。受信した時間は日付が月曜日に変わった深夜2時。ということは、欧州では日曜の午後に返事を発信してくれたことになる。研究者は週末も働いているのか…。
結果はMajor revisionでした。メール本文を読むとドキドキした。書かれている内容はテンプレートなのかどうか分からないが、こんな感じ。
Reviewer A ’s opinions and Reviewer B’s opinion were that revisions will be required before further considering this paper to be published, and the I am in broad agreement with the Reviewer A and Reviewer B’s opinions. I would therefore ask you to revise the paper, along the lines suggested by the two reviewers, and resubmit it in due course.
前回のトップジャーナル(あくまで私の分野で)からの厳しいコメント、ANZ学会でのいじわるなフィードバックが頭をよぎって、レビュアーのコメントを見るのが怖かった。でも実際に読んでみたら、そんなに大変そうじゃない。これでMajor revisionなんだ、とホッとした。と言ってももちろんアクセプトされたわけではないから、油断はできないが。
Reviewer Aからは3つの指摘。どれもテクニカルな内容で3点目は実際に記載していることをReviewerが見落としているだけなので、おそらく対応は不要。しかも最後に書いてくれた一文が嬉しい。私の論文、今まで良いこと言われてきていないから。
Nevertheless, the paper is a good paper, and I recommend publication.
Reviewer Bからは4点の指摘。Aと比べて内容に踏み込んだ指摘があるが、前回のように理論的貢献が乏しいとかいうダメ出しではなく、もう少し説明を追加した方が良い、というようなアドバイスであったり、Practical implicationsを立たせた方が良いと言ったような、前回とは真逆のコメントもあったりした。やっぱりジャーナルのフォーカスによってもコメントは異なるんだなあという学び。ジャーナルからはMajor revisionという判定だけど、レビュアーBからはsome minor issuesと言われている。直して出せばきっと大丈夫だと信じたい。
At the current stage, it provides interesting insights even if, after reading it accurately, I believe there are some minor issues which, if properly addressed, could enhance the contribution of the study.
最初に挑んだジャーナルは直近5年のIFが8、今回のジャーナルはまだ歴史が浅いせいか、毎年IFがぐんぐん上がっていて、2021年は8、2022年はついに9に到達。IFだけが指標ではないことは重々承知の上だが、IFだけ見たら最初に挑んだジャーナルと遜色ない。IFが高いということは多くの人に読まれて、引用されているということでもあるから。最初のジャーナルは研究者から一目置かれている。ここに掲載されれれば、おお~ってなる。でも理論的側面が強いこと、倫理哲学的な貢献ができないと掲載されないことは前回知ったので、私が次にチャレンジするかどうかは分からない。4か月かけてリジェクトされる経験をもう一度したくない。
今回のジャーナルはもう少し実務者よりのようだ。実務者あがりのPhD学生の私にとっては合っていたのかなと思う。まだアクセプトされていないのに、すっかりアクセプトされた気分になっている私。我ながら楽観的な性格だなと思う。来週の指導教官とのミーティングで修正をレビューしてもらう予定。
長かった子供の夏休みもやっと今日で終わる。明日から少しずつ自分の研究時間を取り戻して、夫が帰国した後の来週は集中して取り組んでいこう。
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追記:メールで成り行き報告したところ、早速正指導教官と副指導教官から返事があった。
正指導教官
I think these comments are fairly minor so not too hard to address.
副指導教官
it is rare to receive such minor feedback - this is a testament to your hard work.
やっぱり今回のフィードバックはminorで、対応しやすい部類に入るようだ。ジャーナル、エディター、レビュアーとのマッチングが良かったのだろう。百戦錬磨の指導教官たちにとっても、このレベルのフィードバックはレアとのこと。ジャーナルに論文が掲載されるって難しいことなんだなあと(運も大きそうだ…)。まだ掲載されていないのに掲載された気になってしまっている。気を引き締めていかなきゃ。