40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

3世代Uluru旅行 前編

前回のつづき。両親の渡豪に合わせてUluru旅行を企画。

 

fourty.hatenablog.com

 

本当は3泊したかったが、両親の滞在期間が短いため、2泊3日の旅程となった。Uluru旅行は、とにかく宿をまず押さえなければならないと聞いていたので、5月に予約。旅行予定期間がスクールホリデー中だったせいか、4か月前でほとんどの宿が埋まっていた。ちなみにAyers Rock Resortにある複数ある宿泊施設のほとんどは1つの会社によって運営されているため、この会社のサイト上で予約する。6人分(2部屋)で空いていたのはDesert Gardensというホテルのみ。1泊1部屋のお値段はなんと850ドル!2泊2部屋になるとこの4倍の値段。どおりでオージーはUluruに行かないはずだ。バリとかタイに行った方がずっと安い。

 

でも私たちはUluruに行くと決めていたので、この値段で予約。ちなみに飛行機はメルボルンからはJetstarとカンタスが飛んでいるが、安い方のJetstarで1人往復400ドル程度。こちらは許容範囲だが、6人分となるとかなりの値段。飛行機代とホテル代で50万円を超えたが、これは私たちのオーストラリア滞在のハイライト旅行でもあるし、ロックダウン中に家族で日本に帰れなかったことから、ここでお金を使っても良いと判断。

 

実は旅行の3週間ほど前に何げなくホテルのサイトを調べてみたら、Sails in the desertという別のホテル(こちらの方が高級)に空室があり、一泊600ドルになっていた。850ドルの方をキャンセルし、600ドルの方を再予約して、数百ドルを浮かすことに成功。高いことに変わりはないが。ホテルの予約は直前にチェックすることが大事。

 

飛行機は9時半ごろにメルボルン発。その日は5時半に全員起床、朝ごはんをしっかりと食べて7時に出発。レンタカーで空港に向かい、一旦返却。8時頃からチェックインと荷物預け。これがトラブル1つ目。空港スタッフの不足のせいなのか分からないが、荷物預けが長蛇の列。結果、1時間ほどかかって搭乗時刻ギリギリになった。私たちだけではなく、周りの乗客も皆焦っていて、Jetstarのスタッフにクレームを言っている人たちもいた。手荷物の保安検査場では、搭乗時刻が迫っていることを伝えて列をスキップさせてもらい、走って搭乗口に。

 

無事飛行機には乗れた。ほぼ満席。Jetstarのチケットのプランで15ドル分の機内食がついたので、両親は朝からワイン。よく飲むなあ…。私は次男の乗り物酔いの対応でほとんど何も飲食できず3時間のフライト。ダウンジャケットを着てメルボルンから飛行機に乗ったが、着いたら夏の気候。ここで最大のトラブル。なんとJetstarが我々の荷物をメルボルンから運んでこなかった。この件は書くと長くなるので、Jetstarとの事後の補償やり取りも含めて別記事に。

飛行機の上からUluruが見られた

荷物について空港のカウンターとやり取りしている間に、レンタカーのスタッフがリゾートに戻ってしまっていた。エアーズロック空港は飛行機の離着陸がない時には人が引き上げるスタイルのよう。レンタカーのオフィスに電話して、空港に来てもらうことに。ここでまた30分の待ち時間…。幸先悪すぎる。この時の気分は最悪だった。Hertzのレンタカーのスタッフはとても感じが良く、ロストバゲージされたことに同情してくれた。

 

落ち込んだ気分のままリゾートへ。すでに真夏の気候のUluru。リゾートのプールで遊ぶ子供たちが羨ましかった。私たちも水着やら浮き輪をスーツケースに詰めていたのに。子供たちが不憫だった。ホテルの計らいで2部屋を隣にしてくれるとのことで、その待ち時間が1時間弱あった。プール横のバーで高いビールとソフトドリンクを購入し、手荷物に入れていたお菓子やパンを食べる。私は荷物のことで頭がいっぱい。これからどうすべきか、必要なものはどこで何が買えるのか、それはJetstarで補償されるのかなどを調べていて全然気が休まることはなかった。

荷物がないせいで水着に着替えられず、恨めしく見ていたプール

ひとまずホテルにチェックインした後、買い出しに行くことに。Jetstarが荷物を無くさなければ、夕方はUluruの散策に行くつもりだったが、それよりも先に必要なものを買いに行かなければならない。リゾートの買い物ゾーンはこじんまりとしていた。小さなスーパーとお土産物屋さんだけ。何とか2枚×6人分のTシャツ(12枚)、大人用のスウェットパンツ4枚、歯ブラシ、スナックを購入。土産物屋で12枚のTシャツと4枚のスウェットパンツを買ったらお店の人に驚かれた。総額600ドル以上…。おかしなアジア人と思われていそうだったので、Jetstarが荷物を無くしたことを説明。ここでも同情してくれた。

リゾート内に咲いていた花に癒される

Jetstarが補償してくれると信じて爆買いしたTシャツたち

大量のTシャツとともにホテルにもどった後は夫と2人でビールの買い出しに。エアーズロックリゾートではアルコールを買うときに身分証明とリゾートでの宿泊証明(ホテルのカードキーなど)を示すことが必要。アボリジニの人たちへのアルコール販売を控えているせいなのだろうか?年齢をチェックするだけなら宿泊証明は見せる必要ないはずなので…。これはリゾートに唯一あるボトルショップだけでなく、レストランにおけるバーカウンターでグラスワインを購入したりする際にも必要だった。

 

ホテルは最高で、バルコニーからエアーズロックが見られた。荷物がないことを忘れたかったけど、気持ちの半分は沈んだまま。でも限られた時間をずっとJetstarへの怒りに費やしても仕方がないので、急遽、Uluruのサンセットを観に行くことに。日没まであと15分というところで、急いでUluruまでドライブ。リゾートからは15分くらい。

夕日に照らされて赤くなるUluru。周りに何もなく静かだった

Sunset時のUluruを見られる場所は既に多くの人が集まっていたが、タイミングとしてはベストだった。急いで家族写真を撮った。Uluruは宿からも飛行機からも見ていたけど、近くから見ると格別。

 

夕食はリゾート内のカフェにて。日没後は非常に混んでいて、料理が出るまで40分かかると言われていたが、他に選択肢がないので待つことに。9時前にホテルに帰宅。コンタクトレンズの液体や眼鏡もスーツケースに入れたままなので、適当な容器に水をはってコンタクトを保存。当たり前だがリゾートのスーパーにはコンタクトレンズの液体は売っていなかったので。ハードレンズだから1日くらいは何とかなる。家族全員、土産物屋で買ったUluruのTシャツを着て就寝。

 

後編につづく。