40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。

日本に帰国したら懐かしくなるであろう生活

今回、期せずして日本で2週間を過ごすことになり、うち10日間はコロナ罹患による一人きりの隔離生活を送ることになり、オーストラリアでの日常生活をあれこれ思い出しては懐かしんでいた。家族と一緒にいないことによるホームシックもあったのだろうが、それ以上に東京都心での生活(メルボルンに来る前の4年間は東京のど真ん中に住んでいた)とあまりにも違うメルボルン郊外での日常生活を懐かしく思っていた。本帰国後に感じる「オーストラリアでの生活、良かったなあ」を疑似的に感じていたのだと思う。

 

帰国まであと7か月残っている。この時間を大切に過ごしたい、と改めて思えたことは、今回の単身一時帰国の土産だと思っている。2年半も暮らしていると、当初感じていた新鮮な気持ちは無くなり、多くのことが日常になるが、一時帰国により改めて新鮮な気持ちを取り戻すことができた。今は冬でメルボルン生活のベストシーズンではないが(というよりも天候的に一年で一番悪い時期だが)、そんな中でもこんな時間の過ごし方をしていたということを改めて思い出したい。

 

気軽にきれいなビーチに行ける

自宅から車で20~30分行くと綺麗なビーチがたくさんある。ビーチにはそれぞれ名前がついているが、まだ全部制覇できていない。一時帰国の前の週末、夫と次男と3人でSandringhamビーチに行った(長男は友達の家に遊びに行っていた)。このビーチに行くのは初めて。似ているようで一つ一つのビーチの雰囲気は風景は違っているので、自分のお気に入りを見つける試みはまだ続く。

冬のSandringhamビーチ

冬のビーチは空いている。じっとしていると寒いけど、それでも天気が良い日はテントを出してのんびりすることができる。子供は砂遊びに夢中になる。オージーが寒中水泳をするのを眺めながら、のんびり何をするわけでもなく過ごす時間自体が最高の贅沢。もう少し暖かくなればランチやスナックを持参して半日ビーチで過ごすこともできる。

砂があれば何時間も遊べる

 

郊外のカフェでゆっくりランチ

日本からメルボルンに返ってきた翌日の土曜日、子供たちを日本語補習校(土曜校)に送り出した後は、夫と2人でゆっくりできる時間。といっても掃除や洗濯、食料の買い出しなどやることはたくさんあるが、昼頃になるとそれらのタスクも終わる。この日は掃除、洗濯、コストコでの給油と食料買い出しの後に、コストコと自宅の間にあるカフェに。以前テイクアウトはしたことがあったが、中で飲食するのは初めて。

メルボルンの冬は天気が悪いので、晴天は嬉しい

気取っていない郊外のカフェが気楽

日本から帰国したばかりだったこともあり、オーストラリアっぽい場所に行きたかった。郊外のカフェなので家族連れが多い。外の席はサッカー教室を終えた子供たちとその親が予約していたようで、にぎやか。リラックスした雰囲気の中でゆっくりカフェ時間を楽しめるのがこの生活の良いところ。

昼からビール

値段は高いが美味しいし量も多い

大学のイベントに家族で参加

子供たちを土曜校からピックアップした後は、私が通う大学で開催されている冬まつりに。地域貢献のイベントらしく、遊園地にあるような乗り物がすべて無料。みんなどこから情報を得たのか知らないが、開場となる4時前から多くの家族が列をなしていた。長男の友達を誘って5人で参加。乗り物は並んでいたので観覧車に一度乗っただけだが十分楽しめた。

普段のキャンパスが遊園地に様変わり

暗くなってきたらフードトラックで夕食を調達。私は昼のカフェランチでお腹がいっぱいだったので、食事の代わりにカクテルを購入。寒いけどライトアップされた大学のグラウンドがきれいだった。私が通う大学はイベントが本当に多い。日本にいた間にも参加したいイベントがたくさんあって悔しい思いをした。

寒いけど楽しい大学の冬まつり

 

シティの有名カフェなどまだ行けていないところがいくつかあるが、おしゃれカフェよりもこういう郊外での日常生活の中でのちょっとした楽しみの方がきっと帰国してから懐かしくなるし、今ならではの貴重な経験である気がしている。これは日本とオーストラリアの時間の流れ方の違いだけでなく、都会の中心部での暮らしと郊外での暮らしの違い、企業でフルタイムで働き毎日時間的にも精神的にも余裕ゼロで生活していた自分の状態と、お気楽な学生状態、自分で自分の時間の使い方を決められる状態という違いも大きいように思う。

 

もちろん博士学生としてやるべきことはあるが、社会人としてのコミットメントの多さと重さ、もらっていた給与に相応する責任と比べると、今ははっきり言ってサバティカル状態。この後、自分がどうなるのか分からないところもあるが、同じようには過ごせないだろうという気はしている。だから、このメルボルン郊外での学生生活は自分の人生の中で長い夏休みのような感覚。だんだん帰国が近づいていることは分かっていたが、今回実際に日本に一時帰国したことで、より帰国後の東京での生活がリアルに想像できて、改めて今の生活のありがたみを感じることができた。