40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

2022年冬の旅行① Canberra~Blue mountains

子供たちの学校の冬休みの最初の一週間、メルボルンからシドニーまで、キャンベラを経由して往復2,000kmのロードトリップをした。2回にまとめて記録。

 

Day 1:メルボルン~州境まで移動

日曜日の朝、自宅を出発。この日の走行距離は400km未満と比較的短い。宿泊するのはメルボルンがあるVictoria州とシドニーがあるNSW州の間にある町。Victoria側はWodongaという町、Murray riverを挟んでNSW側にAlburyという町。ちなみにこのAlburyという町の発音が難しくて、オージーに説明してもいつも伝わらない。

 

ひたすらドライブするだけの日。宿泊はいつも泊るHoliday parkのフランチャイズであるBig 4。2ベッドルーム、リビングルーム、フルキッチンとバスルーム付。夕方に到着して子供たちは早速、敷地内のJumping pillowではねてエネルギーを放出。Alburyの町にある大きなローカルスーパーHarris Farm Marketにて夕食調達。レストランにおろしているような美味しそうなピザ、高級サラダの他、フルーツや地元のワインも購入。東京で言うと成城石井みたいな高級スーパー。農業で潤っている町なんだろうと予想。

 

ピザを買ってきたのは良いものの、部屋のキッチンのガスオーブンが着火しないというトラブル。いつもはLong lighter(チャッカマン)を持ち歩いているが、シドニー旅行だからとサバイバル系の持ち物はあまり持ってこなかったのが失敗。宿泊所の目の前にAldiがあったのでLong lighterを買おうと思ったが、売っていなかった。この日は結局ピザをあきらめて、電子レンジで調理できるパスタをAldiで購入。これはこれで美味しかったので良し。

 

Day2:Canberraに

早々にチェックアウトして、再び車で東に向かう。この日の目的地はCanberra。オーストラリアは本当に広い。走っても走っても同じ風景が続く。この日は曇り時々晴れのような天気。冬の時期は雨が多いせいか、ずっと続く農業地帯の景色が一面グリーンでとてもきれいだった。写真を撮りたいと思う場所がたくさんあったが、時速110kmで飛ばしているので止まることができない。たまにある休憩スペースで車を停めて写真撮影した。

ずーっとこんな道

何か特別なものがあるわけではないけれど、癒されるオーストラリアの田舎の景色

Canberraには夕方に到着。不思議な感じ。ずっと田舎だったのに突如ビルが現れる。町というのはすべて人工的なものだけど、Canberraは特にその色が濃い。計画的に作られているので、どの町とも違って不自然さがある。事前に調べてしていたものの気温が低い。でも天気がとても良くて、夕方なのに青空。あまりにも天気が良いので国会議事堂に行くことにした。閉館時間まで1時間弱あるのでちょうど良い。

 

国会議事堂の前でボール遊び、地面のラインがFour squareにちょうど良い

国会議事堂の中にも入ったが、中は特に面白いところはなく、やっぱり外のスカッとした風景が良かった。我々のような観光客がちらほらいた他、地元の学校の社会見学の子供たちも。職員は見事にびしっとスーツを着ているので、絶対に観光客と間違わない。こんなオーストラリアの田舎でスーツで決めている人たちがたくさんいるのが変。Canberraはすべてが不自然。でも治安も良さそうだし、住んでみると意外と良いのかもしれない(退屈そうだが)。

 

Canberraの宿は旅行者用のアパートにしていた。これが大正解。最新式のフルキッチンにも感動したが、何よりもうれしかったのは乾燥機付き洗濯機が室内に備え付けられていたこと!家で使っている洗濯機よりも数段ハイスペックな洗濯機。調子に乗って2回も洗濯を回した。キッチンはIHだったので前日買ったピザも無事電気オーブンで焼けた。この日も近所のColesでサラダを買って簡単な夕食。

 

Day3:Canberra~Sydneyに

Canberraではもう一か所観光。造幣局(Mint)に行ってみた。まあまあ面白かった。平日なのでコインを作っているところを見ることができたし、社会見学用にルートが整備されていて面白かった。子供たちは3ドルで1ドルコインを作るマシーンに興味津々。1人1つずつ記念にコインを作った。ぴかぴかの1ドルコインが出てきた。

観光地となっているRoyal Australian Mint

コインだけでなく、オリンピックのメダルも作ったそう(懐かしのシドニーオリンピック

Canberra~Sydneyに向かうにつれて天気が悪くなっていった。しかもSydneyの近辺の道路は東京のようにかなり複雑で、高速で走りながら車線変更を次々にしないといけない。夫は首都高での運転に慣れているが、首都高と同じもしくはそれ以上、緊張感がある運転だったとのこと。無事Sydneyに到着。

 

Sydneyは3泊の予定。3泊ともメルボルンに住むシドニー好きの友人お勧め、チャイナタウン近くのお手頃ホテル。ホテルなのにシングルベッドが4台あること、駐車場が格安な事、それでいてまあまあアクセスも良いというホテル。チェックイン後、特典としてワインを1本もらった。

 

ホテルで食事が作れないので、歩いて夕食に。シドニーに来たら日本食を食べると決めていたけど、Google mapで見ると選択肢が多すぎてびっくり。子供たちがラーメンが良いというので、歩いて10分くらいのところにあるラーメン屋に。ここは豊洲あたりのショッピングセンターでは?というような雰囲気。ラーメン屋でジャズがかかっていることも含めて、日本としか思えない。シドニー日本食文化、すごい…。

豊洲のショッピングモールにありそうなラーメン屋@シドニー

私はラーメンの気分ではなかったので、一人、唐揚げ、サラダ、ライス、ビールという組み合わせ。唐揚げは若干脂っこい気がしたが、久々の日本食なので嬉しかった。普段、メルボルンの郊外(田舎)に住んでいるので、街にいること自体特別感。雨は降っていたけど楽しいシドニーの夕食だった。そしてシドニーの冬はメルボルンよりもだいぶ暖かくて、それも嬉しかった。

勝手に唐揚げ定食。ビールはもちろんアサヒスーパードライ

ラーメンもちゃんと日本だった

Day4:Blue mountains

天気予報とにらめっこして、一番天気が良さそうなこの日にBlue mountainsに日帰りで行くことにした。もう車は乗りたくなかったが仕方がない。朝ホテルを車で出発して1時間半ドライブ。Blue mountainsは20年前に旅行できたことがあって感動した場所。家族も連れていきたいと思っていた。

 

平日の午前中にもかかわらず、さすがに人気の観光地。結構混んでいた。子供たちは散策だけだとつまらないと言いそうだったので、ゴンドラやトロッコに乗れるチケットを買った。20年前に来た時、ガタガタのおんぼろトロッコが急斜面を急スピードで下るスリルを味わった。まるで遊園地のアトラクションのような記憶が残っていたので、子供たちも楽しめるのではと想像。

最大傾度52度のケーブルカー、体感傾度は直滑降

私がトロッコに乗ったのは1999年だが、2013年にリニューアルしていて、車体がずいぶん安全な仕様になっていた。スピードも昔より少し遅いような?それでも十分怖かった。キャーキャー言いながら乗れたので満足。もともとは石炭を運んでいたトロッコ。トロッコで下った後はRainforestを少しだけ散策。空気がとても良かった。帰りはケーブルカーで。

 

This is the Blue Mountainsの景色、20年越しに見られて満足

Blue mountainsのエリアにある小さな町Leuraにてランチ。ふらっと入ったカフェがおしゃれすぎてびっくり。ここはSydneyの街中か?と思うくらい、オシャレでテキパキ働く洗練されたスタッフたち、きれいな盛り付けの美味しいカフェフード。単なる田舎のカフェではない。

Leuraという町のSparrowsというカフェ

パンプキンサラダがとても美味しかった

来た道を戻ってホテルまで。夕食はこの日も日本食の探索。ホテルから歩いていけるチャイナタウンの近くにある居酒屋に行ってみた。前日のラーメン屋を上回る日本式の店だった。新宿の雑居ビルにありそうな居酒屋。客はほとんどがオージー、でも彼らの酔っぱらい具合は日本の居酒屋風。平日のせいか職場の集まりっぽい団体が2組いた。居酒屋のオーナーらしき人も働いている人たちも皆日本人。日本語のメニューを見て、日本語で注文して…。キッズもWelcomeな雰囲気だったので良かった。シドニー日本食文化はすごい(2回目)。値段も高すぎず、頑張ってほしいお店。

 

雑居ビルの中にある居酒屋「だるま」

メニュー見ても日本しか感じない

タコのから揚げ、山芋の明太チーズなどなど

 

パート②に続く。