40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。

イベントフルな一週間

今週はイベント盛りだくさんな一週間だった。まず大学のO-weekが月曜日から始まった。

fourty.hatenablog.com

 

O-weekのお祭りは月~水の3日間、木曜と金曜もイベントは開催されていた。月曜日に引き続き、火曜日も大学に。2年目の審査レポートを仕上げて、大学のポータルサイトにて提出。昼休みにO-weekをふらふら。大学院生専用のコーナーでオランダのミニパンケーキが配られていたので、ランチを食べていたにもかかわらず、いただいてしまった。

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手作りベリーソースをかけてもらった(ピントが奥にあって失敗写真)

水曜日はO-weekイベントの中で開催される講演会を一つ予約していた。Facebook(現Meta)の初期のころからの従業員で、ザッカーバーグの近くで仕事をしていた人らしい。Facebookのオーストラリア/ニュージーランドの立上から代表を何年も務めていた。テーマが信頼や倫理だったので、面白そうと思って参加。まるでTEDの世界。引き込まれて40分程度の講演があっという間。

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会場の様子

会場は大学内にあるホール。コロナのせいでほとんどのイベントが過去2年間開催されておらず、このようなホールに入るのは初めてだった。入口で「スタッフですか?」と聞かれた。もちろん「No. I'm a student.」と宣言(スタッフだったら参加不可なの?)。基本的に新入生向けのイベントなので、参加者は18歳~20歳くらいの若者が多かった。私の前の席に6~7人、新入生と思しき男の子たちが座って、「僕はジェイソン、サイエンス」「クール。僕はジェイミー、エンジニアリング」などと、自己紹介しあっていたけど、その姿を見て、この子達はむしろ私の子供に近い年齢だな。長男もあと数年でこうなるんだと思って不思議だった。

 

講演者は50代のニューヨーカー。私は年齢的には講演者側。冒頭、事項紹介を絡めて話に入るとき、タイプライターの画面を映し、私が君たちのような大学生だった時はこれを使ってレポートを書いていた。また手書きのレポートも認められていた、と話して、ちょっとざわつく新入生たち。ええ、私が大学生の時も手書きのレポートは認められていましたよ。大学に入ったころにちょうどWindows 95が発売されて、父親が入学式の日に大学生協で25万円くらいするデスクトップのパソコンを買ってくれた。私はそれを使ってタイピングの練習をして、レポートもWordで書いていたけど、大学3年生のころまで手書きで出す人とワープロもしくはパソコンで書いたものを出す人が半々くらいだった。

 

タイプライターからパソコンの時代に、そしてインターネットが出てきて、Facebookの初期の頃の話に。アルゴリズムが無い時代のソーシャルメディアFacebook(インスタやWhatsApp含め)がどんな経緯で急速に成長したのかというのは、改めて当事者の話を聞いてとても興味深かった(My spaceがライバルだった時の話など、10代の子たちは知らないだろう)。君たちにとっては、すごく昔のことに思えるかもしれないが、これらのことは全部私という一人の人間が大人になってから経験したこと、と講演者。テクノロジーの進化と比べて社会の倫理をアップデートするスピードが追いついていないという話は納得感があった。良かれと思って突き進んでいるとき、その活動が及ぼす負の側面に気が回らない時があるというのは、自分の研究の分析の参考にもなり、思わぬ収穫だった。

 

この日はたまたま通りかかったブースにて、しっかりとしたランチを無料で配っていた。また講演会の会場の前にあるジャズクラブの前でジャズを演奏していたので、生ビール購入して優雅な午後を過ごした。

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水曜昼から大学でジャズ聴きながら生ビールを飲む優雅な大学院生

しかも、この日はお祭りの最終日で歩いているだけで色々なフリービーをいただく。RAT(迅速抗原テスト)の配布までしていて、7本入りのボックスのバラマキが行われていたので1箱もらった。数週間前までの品薄が嘘みたい。

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手前の水色の箱がRAT

木曜日はキャシー・フリーマンの講演。水曜日とは別のさらに大きなホールにて。キャシーフリーマンは肩の力が抜けたチャーミングな人だった。一緒に登壇していたAFLの選手の話もかなり驚き。この選手はまだ30代で、つい最近まで第一線でプレーしていたからなのか、キャシーフリーマンよりもこの人の話を聞きに来ている人が多い印象だった。

https://en.wikipedia.org/wiki/Eddie_Betts

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かなり大きなホールの席が半分以上埋まっていた(私は前の方の席を陣取る)

15歳の時にサウスオーストラリアからメルボルンに単身でAFLをプレーするために来た。びっくりしたのは、17歳のころまで読み書きができなかったという話。街にある看板などの意味も分からず、そのことを隠していたとのこと。でもこのままではいけないということで、19歳から21歳の間にAFLでプレーしながら読み書きを習って、今は教育者の側面も持っている。小さい頃の話で、3ベッドルームの家に家族や親せき25人くらいで住んでいた。親密なコミュニティだったと言っていたが、学校に通っていなかったということだろうか。

 

午後は自宅に戻り、今度は日本の大きなカンファレンスにオンラインで参加。このカンファレンスはかれこれ5年くらい前から毎年参加していて、東京にいたころは自分もパネリストとして登壇した経験もあって思い入れがある。流行りのテーマになっているので、イベントの規模も年々大きくなってきた。今回も上司や元同僚の友人がパネラーとして参加することになっていた。

 

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南半球から久しぶりに上司が話している場面を見た

同時に5~6のセッションが開催されているので全て参加することはできないが、ハイブリッド形式であるため、オンラインで後日聞き直せるのが良い。確かコロナが始まった2020年は対面だったが、昨年と今年はハイブリッドだったのでオーストラリアにいながら日本の状況もキャッチアップできるという便利さ。来年は現地にいるのだろうか?

 

金曜日は子供の土曜校のグッズを購入するために午前中にダイソーと無印に。ついでにユニクロで値下げされていたウルトラストレッチジーンズと、ランチに持ち帰り寿司を買ってきて日本まみれの数時間だった。

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最近お気に入りの寿司屋にて握りのセットを購入

午後はまた日本のカンファレンスに。15年くらい前に一緒に働いていた同僚がコンサル所属の専門家として登壇していたので、そのセッションを聞いた。しかも時間が夕方だったので、スマホにイヤホン指して料理しながら日本でやってるセッションをライブで聴くという…。こんな時代が来るなんて。話している人たちも、まさかメルボルンの郊外にある一軒家のキッチンで、夕食のサーモン焼きながら聴いてる人がいるとは思ってないだろう。

 

研究のことはあまり進まなかったが、なんだかんだと充実した一週間だった。こんな時があってもいいよね。リチャージ完了したので、来週はプレゼンの練習と、引き続きオーストラリア企業の分析に取り組む予定。