40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。

やっと留学生活らしさが出てきた

2週間ほど前に自分のワークスペースが8階に急遽引っ越しとなった。その引っ越しは今のところ吉と出ている。窓際の景色が良い席というだけでなく、同じ学科の人が何人かいるから。そして、前の部屋と違ってハードワークな人達が多い。私が朝9時過ぎに登校すると、いつも既に3人来ていてパソコンを打ちまくっている。

 

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そして一昨日、やっと研究仲間と言える人に出会えた。彼女は同じ指導教官の元で指導を受けている1年目のPhD学生。スリランカからオーストラリアの永住権を取得して、今はローカル学生という立場で所属している。今年の5月に渡航許可を得て、スリランカから入国(その後、シドニーのホテルで2週間の隔離)。私の副指導教官が彼女の正指導教官、私の正指導教官が彼女の副指導教官という形ではあるが、同じペアに指導を受けているので、当然研究テーマも近い。

 

彼女の存在は指導教官から聞いていて、ずっと会いたいと思っていてやっと会うことができた。私は博士課程を始めて、これまで研究の話ができる人が指導教官以外にいないという状況だった。すべてはコロナによるロックダウンのせい。Zoomだと予定したミーティングしか出ないから、既にある関係の継続か、新しい関係の場合は何か目的を持った場面でしか知り合うことが無い。それが、物理的に同じ部屋にいるということで、何気ないことから一言二言話をして、研究関連の雑談ができるというのが初めての経験。これが一番うれしい。しかも来月には、また同じ指導教官ペアの下でPhDを行うドイツ人の学生もオーストラリアに来るらしい(今はリモートでやっている)。

 

また、昨日は廊下で(!)彼女が誰かと立ち話しているところを呼び止められた。彼女が話していた相手は、私の正指導教官と副指導教官のペアの研究プロジェクト(大きな助成金がとれたらしい)に携わっているリサーチアシスタント。ドバイから来た若い男性。つい最近、この大学でコースワークマスターを修了し、PhDに進みたかったけど採用されず、代わりにフルタイムのリサーチアシスタントとして雇われているとのこと(リサーチアシスタントの方がなりやすいのか?よくわからないが)。

 

その人とも研究についての雑談ができるようになった。リサーチアシスタントなので部屋は違うが同じフロアにいるから、キッチンやラウンジ、廊下で会うこともあるだろう。今度、3人でランチしようね~、と約束。そういう物理的な接触から人間関係ができるという経験をしたのはいつぶりだろうか。

 

オンラインは便利だけど、それだけではつまらない。対面で人と出会って、英語を使って話をして、やっと留学生活らしさが出てきたなあ、と思った。この2年、何だったんだろうなあ…。一人で黙々と部屋にこもってパソコンに向かう日々。人と話すのはほとんどがZoom越し。直接会うのは家族。異常な生活をしていた。今週になってやっと留学生活っぽくなってきたと思ったとたん、失われた2年が改めてもったいなく感じる。嘆いても仕方がないが。

 

そうこうするうちに、今日になって同じ学科に所属する別の2人とも対面した。二人ともオージーの女性。うち一人は一年以上会っていなかったリサーチマスターの学生。もう一人は今年からPhDを始めた社会人学生(本業は弁護士!)で、これまでZoom越しでしか話をしたことが無い人。ここ数日で一気にたくさんの顔を見ている。画面でしか見たことない人が目の前にいるというのは変な感じもした。ちなみに指導教官2人にはまだ会えていない。最後に会ったのは2020年の2月か3月だから、もう2年近く顔を合わせていないことになる。

 

今日は数か月ぶりにフリーフード配りがあったので、前の部屋で一緒だった中国人のPhD仲間を誘って行ってみたら、同じ学科のスリランカの仲間と今の部屋で隣に座る中国人の女の子もいた。待ち時間に4人でたくさんおしゃべり。こうやってたわいもないことを話すのもいつぶりだろう。留学生活ってこんなイメージだよね、と後になって思った。

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フリーフードのデザートはアイスクリーム。バニラとパッションフルーツのダブルにした。食事はいつも利用するメキシカンのBurritoだった。

そして、今日は学部のEnd of Year Celebrationsの案内もきた。オーストラリアらしくBBQパーティ。学内の場所を使って再来週に開催される。こんなイベントも私にとっては初めて。そこでひょっとして指導教官に会えるかも??これまでも学部の飲み会やお茶飲み会はZoomで開催されていたが、オンラインだと出る気もせずいつも欠席していた。実際に人に会えるのなら行きたいと思う。何ならBBQの準備や調理、片付けのボランティアも募集していたから、それもやってみようかな、と思うくらいだ。やっと思い描いていた海外生活、留学生活がやってきたような気がして嬉しい。

 

おまけ

昨日は1か月ほど前に注文していたチャリティーのTシャツが届いた。ロックダウン中にメンタルヘルス疾患になる人が多く、アーティストがTシャツを作って利益の一部をメンタルヘルスの支援団体に寄付するという物。デザインも気に入ったし、思い出になる一品。

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メルボルンのアイコン、Flinders Street駅に草が生えている。なんとなく原発事故後の福島を思い出させる絵。理由は違うが、人がいなくなったゴーストタウンというところは共通

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背面にはロックダウンのシリーズ1から6までの日付。メルボルンでこれ着て歩いていたら絶対話しかけられる自信がある!