40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

最近の出来事、冬のメルボルン

前回のブログから間が空いてしまった。日々色々なことが起きているけど、なんとなくブログを書く気が起きず少しばかり放置。前回記事からのアップデートとしては、メルボルンのコロナ感染者は順調に減ってきて、ここ最近は新規感染がゼロもしくは1人といった感じ。ロックダウンの規制も段階的に緩和されている。新規感染者は感染ルートが特定できていて、予防的に隔離を強いられている人達から発見されているので、その他の何百万人というビクトリア州民は比較的自由に生活することができている。

 

とはいえ、ロックダウンの後遺症なのか、私はなんとなくやる気が起きない日々を過ごしていた。ロックダウン中は子供の学習をみないといけないということ、今回のロックダウンは短いということが分かっていたことから、その間はあえて自分の研究の計画は立てないで成り行き任せにしておいた。このやり方が精神衛生上良くなかったのか、良かったのか、よくわからないが、とにかく研究上はぼちぼちの進捗。そんな中、昨日と一昨日は日本で開催された学会にオンラインで参加(聴講のみ)。学生は2日間の参加費用千円という激安価格だった。

 

上記の学会とは別に、日本にいるときからプライベートで(※業務時間外に)参加している研究会で知り合った大学の先生から、来月講演を依頼された。その先生のゼミ生向けらしい。どういう立場で話せばよいのか質問したところ、現在の研究内容+働いていた企業事例(自分がやっていた業務)を7割、キャリアの話を3割ということだった。トータル1時間の講演で、ありがたいことに謝金もいただける。せっかく声をかけてもらえたから、引き受けることにした。先週はその講演の骨子を組み立てていた。会社で勤めていた時に、企業事例を話してほしいということで大学から呼ばれて学生の前で講義することは何度かあったが、自分の研究内容を学生の前で話すのは初めて。学会の発表じゃないし、テーマ自体についての理解を深めてもらう方が重要な気がするので、今まで作ってきた資料とは少し違うトーンになる。

 

ロックダウン規制の緩和により小学校が再開したので、先週火曜日には2週間ぶりに大学に登校した。隣に座るバングラディシュからの留学生が奨学金を取得できたお祝いに、私から誘ってランチをごちそうしたのだが、その時にいろいろな話を聞いて疲れてしまった。彼女は私と話ができて良かったと言ってくれたが、私は人間の負の側面?のストーリーをたっぷりと浴びて暗い気持ちになった。私は普段、なるべく人の良い面を探してそこに注目するようにしている。コインの裏表じゃないけど、人間の良い面と悪い面は表裏一体と考えている。どうせ表裏一体ならば、なるべく良い面を見るようにしたいと思って、日々生活しているが、たまに避けられないことがある。ちょっとした愚痴や笑い飛ばせるくらいの軽口ならば全然問題ないが、あまりにドロドロした話は聞きたくないと改めて思った。

 

そんなことがあり、また天気も寒くて雨ということで、先週水曜日から金曜日はロックダウンが終わったにも関わらず自宅で作業をしていた。夫婦それぞれ別の部屋で仕事をして、昼食を一緒に食べるという生活。ちなみに夫はコロナ関係なく、日本にいるときもオーストラリアに来てからもWork from homeで、これを10年以上続けている。私は落ち込んだ気分を立て直したくて、木曜日のランチタイムに夫に提案し、隣町の日本食屋までドライブして好物のカツ丼を食べに行った。そうしたら、夫が頼んだ海鮮丼ためちゃくちゃ美味しくて感動。カツ丼がかすんで見えてしまった。。

 

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美味しいお刺身がたくさん載っていた海鮮丼(22ドル)

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好物のカツ丼(11ドル)

週末に向けて天気も良くなった。メルボルンの冬が思ったよりも寒いから(今朝は起きたら3度だった)、先週は防寒着を買い足した。車で15分くらいのところにあるアウトレットのアウトドア用品店でダウンジャケットが60%オフになっていた。色も形もすべて好みだったので買い!定価は400ドル近くするが、150ドルで購入。軽くて暖かくて最高。自転車通学の必須アイテム。ちなみにMacpacというニュージーランドのアウトドアブランド。オンラインだと半額のようだけどアウトレットはさらに安く売っていた。

 

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色がきれいで形もおしゃれ、機能的なダウン(HPから)

Macpac Women's Ascend Hooded Down Jacket | Macpac

 

ロックダウン規制の緩和に伴い、大人2人(プラスその子供)まで家に招いて良いことになった。土曜日の夜、長男を通じて知り合ったファミリーが自宅に招待してくれた。オーストラリア人の旦那さんが寒い中、庭のバーベキュー設備を使ってお肉をたくさん焼いてくれた。私はアデレード旅行の途中で買った赤ワインを持参した。たくさんの食事でおもてなししてくれて楽しかった。

 

昨日、日曜日の午後は長男が別の友達を家に招いた。私は学会への参加が終わり次第、急いでケーキを焼いた(オンラインでの参加は便利すぎる)。子供たちは公園で遊んだ後、家でゲーム。やっぱり子供は友達と遊ぶのが一番楽しい。大人も楽。ロックダウンになると学校にも行けず、友達とも遊べないのが辛い。今はほぼ日常生活が戻ってきたので、私もちゃんと計画を立てて研究を進めるつもり。

 

といっても来週から子供の小学校は冬休み…。小学校がホリデーでも私も夫も休むわけにはいかないから、学童に申し込んだ。1人1日預けると80ドル~100ドルくらい(アクティビティによって異なる)、2人だと当然2倍なので1日200ドル弱…。私が大学からもらっている(なけなしの?)Stipendなんて軽く吹き飛んでしまう。とりあえず4日間学童、4日間サッカーのホリデープログラム(こちらは良心的な価格設定でトータル300ドルくらいかな)に申し込んだ。控えめにしても冬休みの子供預け費用だけで10万円くらい使ってしまう…。学校に無料で通わせてもらえてるので、休みの時に支払うくらいは仕方ないと思っているけど、やっぱり高い(ちなみに高いのは私たちが外国人だからであって、現地の人は補助制度が適用される)。でも冬休みに入る前にロックダウン規制が緩和されて本当によかった。このまま収まってくれることを祈る。

 

寒い寒いと言っているが、冬は悪いことばかりでもない。今住んでいる家を借りたいと思った理由の一つは、庭にいろいろな植物が植えられていること。この家で迎える初めての冬。花が咲いたり、葉っぱが落ちたり、季節を楽しんでいる。東京の都心に住む前は、多摩地区に中古の一軒家を買って住んでいた。その家を買った最大の理由は、家の裏が保存林だったこと(窓から見える景色が軽井沢みたいだねとよく言われた)。今、庭の木々の変化を見て、その時のことを思い出し、ちょっと懐かしいような気持ちになっている。

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庭の椿の花がきれいに咲いていて、冬を感じさせる

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椿の花は花ごと、ぼとっと下に落ちる

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落葉樹であるアプリコットの木は、葉が落ちてすっきりした。春に新芽が出て、初夏に実がなるのが今から楽しみ