40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

Mount Gambierへ旅行<後編>

10日ほど前に出かけたMount Gambier旅行の後編。この旅行記ブログを書き上げないと、日常のブログにたどり着けないので急いで仕上げる。 前回は2泊3日の旅行の2日目のことについて書いた。

fourty.hatenablog.com

 

最終日の3日目。天気は曇り。また長時間のドライブで自宅に戻らないといけないので曇りはちょうどよい。オーストラリアに来て曇りが好きになった(晴れだと日差しが強すぎて辛いので)。ただ残念なのは、Mount Gambierで一番有名な景勝地であるBlue lakeが曇っているときれいに見えないこと。Blue lakeは文字通り青い湖。例年夏になると特に青くなるということで、この湖を見るために旅行する人もいるようだ。

 

今回泊まったキャンプ場はこのBlue lakeのすぐ隣なので、晴れていた2日目にふらっと散歩にでも行けばよかったのだが、子供がいると思いのほか身動きがとりにくく、結局3日目になってしまった。子連れ旅行はこれまで散々しているけど、大体子供がしたいことと大人がしたいことは一致しないので、それぞれのしたいことを半分ずつくらいすることになり、いわゆる観光地や景勝地はあまり多く巡ることができない(子供が希望するのはプール、遊具、ゲームの3つ…)。

 

晴れていた2日目に車で走っているときに窓から撮ったBlue lakeはこんな感じ。写真だとあまり分からないけど、普通の湖よりも確かに「青い!」と思った。とてもきれいだった。

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車窓から撮影したBlue lake

なぜBlue lakeは青いのか。前回の記事にも書いたが、この辺りは石灰岩の地層が多く、カルシウムが関係しているようだ。詳しくは以下のFact sheetに書いてある(結構専門的な内容が書かれている)。夏だけ青く見えるのは光の関係らしい。そして湖の深さは70m以上ある。

https://www.naturalresources.sa.gov.au/files/sharedassets/south_east/water/blue-lake-comprehensive-guide-fact.pdf

 

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湖ができた過程の説明

曇っていたし朝なのであまりBlueではなかったけど、ちょうど展望台にいたときに一瞬だけ晴れた。湖の周りを一周歩けるみたいなのでそうしたかったけど、今回は断念。

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朝のBlue lake

大人に付き合ってBlue lakeを鑑賞した子供たちのリクエストは公園遊び。ということで、Mount Gambierの街中の公園に。遊具が充実した公園を見つけて、そこで1時間以上遊んでいた。知らない間に地元の?男の子たちも混ざってみんなで鬼ごっこをしていた。

 

私は通り掛けに目をつけていた公園の近くのおしゃれなカフェまで友人と歩いて行って、Flat whiteをテイクアウト(ちなみにオーストラリアではTake awayと言う)。こんなに田舎町なのにおしゃれなカフェがある。うちの近所よりもよっぽど洗練されている。店内には日本のカリタのコーヒー器具(ドリッパーやペーパーなど)が置いてあった。最近オーストラリアのカフェでカリタの製品をよく目にする。ドリップコーヒーが流行っているのかな。 www.bricksmortarcoffee.com.au

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店内の様子(キッズフレンドリーな模様)

子供たちは公園で散々遊び、大人たちはコーヒーを飲みながらおしゃべりをして、昼前に解散。次は4月のスクールホリデー(秋休み)に会えるといいね、と話した。ここからまた6時間以上かけて帰ることになる。

 

Mount Gambierの街を出て30分ほどでSA州とVic州の州境に。SA州側は右手に相変わらず大きなテントが立てられていて、検問をしていた(行きに通った場所)。Vic州側に入ってしばらくしたら検問があるかな、と思っていたけど、結局検問はなかった。許可証は取っていたけど実際はチェックしないようだ。許可というよりもどちらかといえば登録に近いのかも。もしSA側でコロナが発生した場合に、遡って州境を超えた人をシステムで簡単に特定するための仕組みなんだろうと思う。でもSA州だけでなくVic州だってコロナ市中感染ゼロで推移しているのに、SA州側だけ検問があるなんて、Vic州はリスクが高い場所として扱われているんだな、とも思った(自らのコミュニティの安全を確保することが一番大事なのは誰にとっても当たり前なのだけど、Vic州民であることがなんとなく悲しい気もした)。

 

帰り道、途中の街でトイレに寄ったりしていたら、ナビがリセットされてしまい、なぜか正真正銘の農道を案内された。ところどころ無舗装の一本道。両側はひたすら農地で休憩所すらない。本物の農道を通って思ったのは、行きに来た道は全然農道ではなくちゃんとした道路(舗装されていて片側1車線ずつあり、センターラインも引かれている)だったということ。帰り道に通ったのは1本道の農道なので、対向車(家畜を乗せたトラックや何を載せているかわからない大型トラック)が来たら、お互い外側の車輪を道路からはみ出させて土の上を走らせることになる。そのような運転の仕方に全く慣れていないので、かなり慎重に走ることになった。慣れている対向車のトラックは、100キロ以上出して土埃を上げながらすれ違う。正直すれ違う度にひやひやした。4時間くらいずっとそんな感じで、本当に疲れた(運転していたのは夫だけど)。

 

結局自宅についたのは夜の8時すぎ。メルボルンのシティが見えてきたときにはほっとした。帰るのに8時間くらいかかってしまった。幸いまだ日が長いので8時でも明るい。とはいえ、さすがにくたびれた。オーストラリアでのドライブの際には、Google mapのナビに単純に従うのは良くない。大きな道を選ばないと最短距離を進んでもかえって時間がかかる。これも旅行の教訓。年を取ったせいか、翌日は抜け殻のように放心状態で全然作業ができず、完全に復活するまで3日程度かかってしまった。それでも久しぶりに友人に会えたし、こちらに来て初めての遠出をすることができたのは良かった。このままコロナの封じ込めが続き*1、また自由に国内旅行ができることを祈っている。

*1:本日時点でVic州は21日間連続ゼロ!心配されていた全豪オープンがらみのコロナ感染はホテルで閉じ込めできていて、市中には今のところ拡がっていないので良かった。早く全豪オープンが終わってほしいと思いつつ、海外からの観客が来られないせいか、決勝戦のチケットまで売れ残っているので、またとないこの機会に見に行ってみても良いかな、と思ったりもする。