40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。

どの理論を使えば良いのか悩み中

先週、Stage 1の最初のData collectionを終わらせた。世界大企業500社に関する公開情報を基にしたデータの収集。地味な作業ではあるが、これまで自分が社会人として取り組んできた仕事にも関連しており、今回一つずつ自分で情報を整理していくのはとても良いインプットになった。特に最近数年は管理職になったせいもあり、こういった調べものは部下にお願いしたり(自分でやった方が早くても人材育成のために後輩にお願いする)、データが大量の場合はお金を払って社外のコンサル会社にお願いして、データ収集から分析までやってもらっていた(自分の課の予算が1年でウン千万あったが、企画と報告をきちんとやれば、比較的自由に使わせてもらえてありがたかった)。とりあえずこの作業に取り掛かっている間は、1日20社、1週間で100社という目標で黙々と作業していたが、先週終わってしまったので、今週からは全体の調査のフレームワークの構築と分析方法を具体的に進めていくことにしている。

 

再び以前読んだ論文を読み返したり、新たに探した論文を読みながら、理論的フレームワークを検討している。この理論的フレームワークというのが、私のプロジェクト全体で今とても弱い部分となっていることは自分で分かっている。Resesarch designを書いていても思ったし、先月の学部のシンポジウムでの発表資料を作るときにも感じた。データ収集や分析はアカデミアと実務の世界でやっていることはあまり変わらない。アカデミアに特にユニークなのは、理論なんだと感じている。PhDを始めたころにこんな記事を書いている。

 

fourty.hatenablog.com

 

この時と今の自分、変わらないことと変わったことがある。変わらないことは、研究は世の中に貢献するためにしか存在しえないという考え方(趣味としての研究は除く)。大前提として、職業としての研究には報酬が発生するため、価値を生み出していなければいけない。ただ、どのような形で世の中に貢献しているか、見えるようにするのは結構難しいところもあるし、証明できるかと問われればできない場合もある。個人的には証明までする必要はないが、自分がどのように貢献していると考えているかについて、自分で最低限説明できるようにしておく必要はあると考えている。仕事の時も注意していたが、自分目線のアウトプットではなく相手目線でアウトカムやインパクトを言えるようにならないといけない。

 

変わった部分は、理論の捉え方。2月の記事では、学者が理論をこねくり回して、実務者にはその恩恵があまりないような気がしていた。そういう世界も実際に存在していたり、そういう学者もひょっとしているかもしれないが、この数か月でZoomを通じていろんな学会や研究会に参加して、学者の人たちの話を聞くことで、考え方が少し変わってきた。世の中で起きていることについて、知識だけではなく、理論があればより幅広い見方、深い見方ができるようになる。それには実務をしているだけでは気が付かないポイントも含まれる。

 

それで今自分の研究テーマに立ち戻ってみて、悩んでいるのは、このテーマをどういった理論から論じていけばよいのか、ということ。関連する理論はたくさんあり、当然ながら一長一短で目的によって使い分ける必要がある。自分としては理論は世の中で起きている物事を見るレンズだと今は捉えているが、どのレンズを使って自分のテーマを見ていけば、より深い気づきや発見が得られるのか、整理しきれていない。

 

今週はこのことについて悩みぬく予定。来週の火曜日に3か月半ぶりに、正指導教官が長期休暇から復帰する。今、正指導教官に相談したくてたまらない。あとは、いろんな人の意見を聞くために、その次の週にオーストラリア&ニュージーランドの学会のPhDワークショップなるものに申し込んでみた。自分のプロジェクトを説明すると、関連する分野の先生からアドバイスがもらえるらしい。どうなるかわからないけど、とりあえず失うものは特にないし、Zoomだから恥かいてもいいか、どうせ知らない人ばかりだし、と思いつつ。英語のことを除けばずいぶん気楽に参加できる。

 

おまけ・・・

今日は長男が初めてサッカー教室に。日本人のコーチが日本語で教えてくれるサッカー教室が近くにあることを先週、家に遊びに来た長男のクラスメートから聞いて、さっそく申し込んだ。コロナの規制が緩和されて、数か月ぶりの教室らしい。こんなに広くてきれいな芝生でサッカーができるオーストラリアの子供たちは幸せだな。

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