今日は3月に1度目のロックダウンが始まって以来、8ヶ月ぶりにシティに出かけた。用事は、来週で期限が切れてしまう次男のパスポート更新。前回は0歳の時に作ったパスポート。写真の顔が赤ちゃんすぎて、もはやIDの役割を果たさないくらい5年間で成長した。今回使う証明写真は、昨日近所の郵便局で撮影。ネットで調べたら、オーストラリアでは郵便局で証明写真を撮ってもらえることが分かった。郵便局に写真室があるのかな、と思ったけど違った。写真を撮りにきた旨を伝えると、カウンターにいた郵便局員のオージーのおばちゃんが壁にあるスイッチを押した。すると突然売り場の天井から白いスクリーンが下りてきてびっくり。そのおばちゃんがちょっと良さそうなデジカメを持ってきて写真を撮ってくれた。売り場で撮影するという省スペースなビジネスモデル。証明写真6枚+電子データで20ドル弱。
今週からメルボルンは移動制限(距離及び理由)が解けたが、テレワークが可能な人はテレワークを継続する、という原則があるためか、街は思ったよりも閑散としていた。平日の午前中という時間帯とはいえ、おそらく普段の半分以下の人出だったと思う。総領事館が入っているオフィスビルも閑散としていて、1Fにあるカフェもクローズ。なんかさみしい感じだった。肝心のパスポートの申請はとてもスムーズで5分くらいで終了してしまった。総領事館はコロナ対策で、月水金の午前中しか窓口が開いていないので、本人が来る必要がある受取は、小学校の夏休みが始まった12月下旬でも良いということ。
すべての手続きが終わった時点でまだ朝の10時半くらいだった。滅多に来ないシティなので、おしゃれカフェでランチしようと考えていたが、早く終わりすぎて時間が微妙。このまま帰ろうかな、とも思ったけど、平日1人でシティに来る機会もあまりなさそうなので、やっぱりカフェに行くことに。総領事館から歩いて5分ちょっとのところにあるHigher Groundというカフェに行ってみた。普段は行列ができるような人気カフェらしいが、観光客も皆無だしオフィスもクローズしているため、かなり空いていた。
一人だからカウンター席に案内された。Flat whiteとガイドブックで紹介されていたインスタ映えするリコッタパンケーキを頼んだ(インスタはやっていないけど)。フードは全部おいしそうだけど値段が高い。パンケーキで24ドルだったかな。でも出された量を見たら納得。一人で食べきれないくらい大きなパンケーキだった。
写真だと小さく見えるけど、カレー皿ぐらいの皿に、パンケーキ粉を流し込んで、オーブンでそのまま焼いて、その上から各種木の実やフルーツ、花をちりばめたという代物。見掛け倒しかもしれないと疑ってかかったが、良い意味で裏切られ美味しかった。メルボルンの人気店は味も良さそうだ。見栄えだけだったらリピーターは来ない。最初の3口くらいは、なにこれ、今まで食べたパンケーキの中で一番おいしい、と感動に浸った。でも次第におなかが膨れてきて、4分の1ぐらいでお腹いっぱいになってしまった。売り上げには貢献できたけど、出された食べ物を半分以上残すのは心が痛むな、と思っていたら、ちょうど店員のお兄さんが話しかけてきた。「これはとても美味しいですが、大きすぎますね」と言ってみた。お兄さんも「これは僕も半分くらいしか食べられない。良かったら持ち帰りますか?」と聞いてくれた。
え、こんなおしゃれカフェで食べ残しを持ち帰らせてくれるなんて!また良い意味で裏切られた。残ったパンケーキをテイクアウト用の紙のボックスに入れて持たせてくれた。家まで持ってきたら少し崩れたけど、冷蔵庫に入れて明日の朝に食べる予定。
パンケーキのカロリーが気になったので、カフェの後、一駅分歩くことにした。メルボルンのアイコニック的なFlinders Street Station。やっぱり人が少ない。街は少しだけクリスマスのデコレーションになっていた。トラムの電線に飾りをひっかけているところもあった。メルボルンは3月下旬からほぼずっとロックダウンなので(6月に1か月くらいだけロックダウンが緩和されたが多くの人は自粛を続けていた)、なんか時間の感覚がおかしくなる。
駅まで歩いている途中にダイソーがあったので立ち寄ってみた。日本にいるときよりもダイソーに行っている自分。どんだけダイソー好きなんだと思いながら、自分の勘は正しかった。今一番欲しかった卵焼き用のフライパンが売っていた。とてもうれしい。日本で300円のものが5.8ドル。お買い得。他に水筒を洗うスポンジ、メラミンスポンジ、洗濯ネットなど、ザ・日本の100均的なものを買って帰宅。次男のパジャマのゴムの替えを買うのを忘れたことに気が付いた。シティまで出かけて、おしゃれなカフェでおしゃれなパンケーキを食べたのに、最後は結局100均で締めてしまった。これが現実。