ここ1か月は、どっぷりとResearch designにつかっている。
上の記事にも書いたが、私の研究は3つのステージで異なる手法を使う予定になっている。①質的&量的な内容分析 ②サーベイ(質問票)調査 ③ケーススタディ(インタビュー調査)。このため、Research designのChapterでも、研究全体のストラテジーやパラダイムに続いて、ステージごとにData selecton, collection, reduction, analysisの流れで説明していく形をとっている。複数の手法を使うので、全体のストラテジーの妥当性(と矛盾がないこと)を説明することにも気を使うし、一つ一つの手法の正当性を訴えるために、それぞれの手法について書籍を読み込んで咀嚼し、自分の研究への適用を説明するというのに多くの時間をかけている。それでも少しずつ前に進んでおり、現時点で全体パートとステージ3のData analysisの途中までのドラフトを終わらせた。ここまでで6,500ワードと少し。一応、体裁上は博論に組み込む形で書いているけど、実際の調査には着手していないため、最終的な内容はかなり変わるだろうと思う。ただ、PPTでまとめていた時には気が付かなかった細かい点にも、Wordに書き起こすことで直面するので、良い訓練にはなっていると思う。
もともとは休暇前にもらった正指導教官のアドバイスに従い、過去の学生の博論を参考にしながら、自分のReserch designのChapterを書こうと思ったけど、たまたまなのか過去の学生たちは、質的研究法一本、ケーススタディ⇒グランデッドセオリーを使って理論構築する、というパターンに判で押したように統一されていたため(指導教官が誘導したのかどうかは不明だが、自分の得意分野なんだろう)、実際のところあまり参考にならない。3か月半にわたる有給休暇に入っている指導教官は、私が混合研究法を使うことになっていることは全然知らないので、この進め方に少し不安にもなる。副指導教官は定例ミーティングで「これで良いんじゃない。よくできていると思うよ~」と言ってくれるのだけど…。指導教官が得意としていない手法を選んだので、そこについてのアドバイスは今後も望めそうにない。
今週は、Research designの全Chapterのファーストドラフトを書き終える予定にしていたけど、ステージ3のインタビュー調査の章で悩んでしまい、自分がまだ十分に知識を得ていないことに気が付いて、再び大学の図書館に行って何冊か本を借りてきたり、ネットで論文を検索して読み込んだりしていた。社会学系質的調査のケーススタディ/インタビューの分析戦略は、教科書的な本を読むと大体、Grounded theoryかAnalytic inductionが紹介してある。それぞれ複数の文献で勉強してみたけど、どちらも自分の調査にはしっくりこない。いろいろ調べているうちに、Extended case methodというのに出会った。自分が調査した足元のケース(ミクロ)を既存の理論(マクロ)と照らし合わせながら分析して、既存の理論をテストしたり再構築する、というような手法らしい。これが一番合っているかもな、と思えるようになったのが水曜日。ただ、マクロとなる理論もいろんなものがあるので、何に焦点を絞って対照させるのかについては、まだ悩んでいる。一言で言うとOverwhelmed状態。
誰かと研究手法の話をしたいな、と思っても話せる相手がいないので、悶々としている。こんな時、コロナなんてなくて普通に大学に通えていたら、同じオフィス内にいる他の学生を捕まえてチャットできるのにな…と思う。わざわざメールで相談するような内容でもないし。あまりにも話し相手がいないので、まったく関係ない仕事をしている夫に一方的に説明し、自分の頭の中を整理したりしている。
今日から、Day light saving(いわゆるサマータイム)が始まった。日本との時差が今までは1時間だったのが2時間になる。私は基本的に朝型なので、時間が早まることに対しては特に問題に感じることはない。日の出が6時前⇒7時前になって、日没が6時半ごろ⇒7時半になる。一番日が長くなる12月には、日没が8時45分くらいまで遅くなるらしい!9時近くまで明るいというのは少し楽しみ。日の出が早すぎると無駄に早く目が覚めてしまうので、個人的にはDay light savingは良いなと思っている。昨日は気温が28度まで上がったので、半そでを引っ張り出した。日に日に夏に向かっていると感じる今日この頃。