40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。

公園が開放された

まだまだロックダウン中のメルボルン。先日は、ついに第2波のロックダウンの期間がWuhanを超えた、というニュースになっていた。。第1波で約2か月、第2波で約3か月(現在進行中)のロックダウン。メルボルンの人口は500万人超だが、新規感染者が一番多かった8月初は1日当たり700名を超えていたのが、厳しいロックダウンのおかげで下がってきて、昨日発表された新規感染者は21名とだいぶ落ち着いてきた(それでも毎日1万人以上が検査を受けている)。1週間前の月曜日に微妙にロックダウン規制が緩和された。今回緩和された点は主に以下の3点。

 

  1. 夜8時から朝5時の夜間外出禁止令が、夜9時から朝5時に
  2. 野外での活動時間が1日1時間から2時間に(ただし他の世帯との集合は禁止)
  3. 公園(Playground)の開放

 

この小刻みな規制緩和は、メルボルン住民たちにたまったストレスのガス抜きとしか思えず、正直失笑したくなるレベルだけど、2と3の緩和は、特に子供がいる家庭にとって大きなプラス。野外での活動はこれまでエクササイズ(ジョギング、ウォーキング、サイクリングなど)に制限されていたけど、ピクニックをしたり読書をしたりすることも許されるようになったし、何しろPlaygroundが解放されて、子供たちはやっと遊具を使って遊ぶことができるようになった。

 

規制が緩和された月曜日の夕方、さっそく近所の公園に行って子供たちを2時間弱遊ばせた。平日なので夫と1時間ずつ交代制で見張り番。他にも子供が何人か遊びに来ていて、皆とても楽しそうだった。

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やっぱり遊具を使って遊ぶと面白い

 

天気が悪かった木曜日以外は、今週はすべての日の夕方に公園に行った。金曜日には、長男がターム2の最後に仲良くなった同じクラスの友だちと偶然公園で会うことができて、とてもラッキーだった。まだ他の世帯との集合は禁止されているので(つまり自分の同居家族としか遊べない)、公園が開放されても友達と約束して遊ぶことはできないが、偶然会ってしまったらしょうがない。子供たちは大はしゃぎだし、私もその子のお母さん(日本人)と久しぶりに再会し、日本語で雑談をすることができ、気晴らしになった。考えてみると、家族以外の人と対面で話すこと自体が数か月振りという異常な事態。。。

 

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最寄り駅の高架下の公園で卓球もできるようになった(ラケットとボールは持ち込み)

 

昨日土曜日は、自宅から3キロ先くらいの少し大きな公園に行った(相変わらず行動範囲は自宅から半径5Km以内と厳しく制限されている)。その公園は遊具が充実しており、子供が鈴なりになって遊んでいた。皆とても楽しそうだった。

 

見ていると、オーストラリアのキッズたちは、全体的にアクティブ。東京ではやんちゃ系だった長男もこちらではとても落ち着いて見える。例えば、順番を待ってやっと空いた遊具を使っていたら、全然違うところから「どけ」と言わんばかりに力ずくで割込みしてくる子がいる。長男も次男も英語ができないせいもあり、最初はびっくりして譲っていたけど、「ちゃんとNo!とかStop!とか言った方がいいよ」とアドバイスしたら、次からは(何度もそうやって割り込んでくる(笑))、「No!」とか「3 minutes later!」とか言うようになった。日本ではトラブルになりそうだけど、よっぽどの危険行為にならない限りは、大人は離れたところで雑談しているのが普通(ある意味放置)。そんな中、多少の危険やトラブルはありながらも、子供たちは本来持っている生き生きした姿で自由に遊ぶ。

 

そんなPlaygroundで遊ぶ子供たちの姿を見ていたら、こみあげてくるものがあった。割り込みしてくるやんちゃボーイも含めて、こんなに元気な子供たちが、この3か月間、学校に行けず、友達とも会えず、家に閉じ込められていたかと思うと切なくなった。(おそらく)偶然友達と公園で再会したらしき女の子が、帰り際に友達と離れたくなくて号泣していた。久しぶりに友達と遊べてよっぽど楽しかったんだと思う。あまりにも悲しそうに泣いているので、見ている私も感情移入して泣きそうになった。感染を防ぐために仕方がないとはいえ、数か月にわたるロックダウンは経済だけでなく、子供の心にも見えない影を落としている。

 

昨日の公園遊びでは、ほっこりしたシーンにも出くわした。広い公園内を散歩していたら、2年生くらいのアジア系の女の子が、補助輪無しの自転車の練習を1人でしていた。よろよろしながらペダルをこいでいて、ずいぶんおぼつかない感じだな、と思いながらなんとなく見ていたら、前方で立って談笑していた白人オージー男性2人組に突っ込んだ。そのうち1人の右足に自転車が激突。女の子はすかさず「Sorry, sorry, sorry...」と必死に謝っていた(女の子自身は転ばず、自転車が倒れただけ)。

 

ぶつかられた男の人は、とっさに「Are you alright?」女の子のことを心配していた。そして「Sorry, sorry」と繰り返す女の子に対して、「I'm alright! I've got another leg!! Haha」と言っていた。ちょうど横を通り過ぎたときにそのやり取りを目撃して、じーんとしてしまった。結構激しくぶつかられて痛かったはずなのに、自分のことより女の子のことを心配した上に、とっさにジョークっぽくその場を和ませて、女の子の心配を取り除くことができるなんて、素敵な人だな、と。自分だったら子供が思いっきりぶつかってきたとき、「足はもう一本あるから、大丈夫だよ~」なんて言葉、すぐに出てこない。私の中で好きなオーストラリアのイメージはこんな感じと思い出した。子供に対して親切、他人のミスに寛容、会話にクスっとした笑いを挟む、という点。全体的に余裕があるからなのかな(裏返しとして自分のミスにも寛容だけどね)。

 

気になって、その場を通り過ぎた後もチラチラとそのオージーの様子を見ていたけど、女の子がその場からいなくなってから、自分の足をさすったり、ケガしていないかを何回か確認していた。それを見て、さらに好感度が上がった。頑丈そうな白人オージーでも痛いものは痛いんだ。そりゃ半ズボンでむき出しの素肌に、子供が乗っているとはいえ突然自転車ぶつけられたんだからね。

 

公園では私も気分が良くなって、子供のキックスクーターを借りて公園内の坂道を下りてみた。そうしたら、調子に乗ってスピードが出すぎたせいか、バランスを崩して転んでしまった。思いっきり転んだので、子供が心配してくれた。私は痛かったことよりも、自分が転んだことにショックを受けた。長男が軽々乗りこなすので、自分も同じようにできる気分になっていたけど、気を付けないと。年のせいで反射神経が鈍っているようなので、スピードが出る遊びはやめておいた方が良さそうだ。

 

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土曜日に行った公園で散歩。オーストラリアによくあるボードウォークが好きで、見かけると歩きたくなる。