長い長いメルボルンのロックダウン。まだトンネルの途中にいる。今日ふと思ったけど、世界中見渡して、メルボルンよりもコロナの状況がひどい場所は山ほどあるけど、ロックダウンをこんなに長い間している場所は他にないのでは?第1波では3月下旬から6月上旬、第2波では7月上旬から現在進行形。。あまりにも不憫なVictoria州の住民向けに、先日チャールズ皇太子がビデオメッセージを寄せていた。オーストラリアでは、ある年齢層や文化圏にいる人たちは、まだまだイギリスが大好きなので、さぞかし勇気づけられただろう*1。
日によって、こんな中でもできることをやっていこう!とポジティブにとらえられるときもあれば、あぁもういい加減にしてくれ、と本当に嫌になるときもある。第2波が来てしまった原因は、海外から帰国した人たちのホテル隔離の失敗らしい。他のオーストラリアの街は人口も少なく海外からの帰国者が少ないのでコントロールしやすいだろうが、同じように海外からの帰国者が多いシドニー(NSW州)でも感染者を抑えられている。どう考えてもVic州の失態。留学先にメルボルンを選んだのは貧乏くじを引いたような気分になる。州政府は現在、ホテル隔離施策の失敗を検証しているらしいので、今回の教訓を活かして今後は頑張ってほしい。私が一市民としてできることは、州政府が決めた通り、外出時は常時マスクを着用すること、1日1回1時間以内かつ自宅から5km以内での食料品の買い出しとエクササイズのための外出以外の行動はしないこと、学校が決めた通り、毎日子供が与えられた課題を達成できるよう親としてサポートすること。そして、そんな中でも自分が本来やるべき研究なり仕事なり家事なりを可能な限り行うこと。
先々週、ついに大学キャンパス内で感染者が出たというメールがあった。しかし大学職員でも学生でもなく、清掃を外注しているコントラクターの一人。8月上旬にロックダウンがステージ4に引き上げられてから、大学はかなり限られた人しか行くことができないが(具体的にはキャンパスで研究や仕事をするには学部からの許可証が必要)、感染を予防するためにキャンパス内を消毒して回る清掃業者が感染していたとは何とも皮肉(それ以前にはキャンパス内での感染は報告されていない)。その感染してしまった人は図書館の消毒をしていた。もちろんマスクやグローブをきちんと着用した上で消毒作業をしているため、その人から大学内での感染の拡がりは報告されていない。私はステージ4が始まってから図書館に行くことを控えていたが、改めてコロナは身近にあるんだと気づかされた。
ここ1~2週間はこんな感じで過ごしている。後から振り返って、あの時は辛かったなあ、と思い出すような内容になっているかもしれない。毎日、食べることくらいしか楽しみがない。研究の成り行きは別の記事に書こうと思う。