40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、11月に博士号取得。現在は東京にある外資系企業で勤務。

家庭学習を開始、在宅勤務との両立は‥?

コロナは本当にいろいろな試練を与えてくれる。新たな試練は子供の自宅学習。今日からオーストラリア(Victoria州)の小学校の2学期が始まった。オーストラリアは子供を一人で留守番させることは禁止されているため、保護者がどうしても家にいられない家庭(医療従事者やスーパー、食品加工業などのEssential workers)の子供はOn siteで登校が許可されている。その他は基本自宅で学習する※。

※4/16 追記:これは私が住んでいるVictoria州の独自施策のよう。全国的には小学校は閉じないというニュースを聞いた(シドニーがあるNSW州の知事は、学校は安全だ、と会見で言っていた。感染者はVic州の倍以上の人数だけど…)。

 

友人がオーストラリアの別の州の私立小学校の先生をしていて、毎日学校に通ってオンライン授業をしている、という話を聞いていたので、そういう感じならできそうだな、と思っていた。ところがどっこい、私の子供たちが通っているVic州の公立小学校はオンライン配信はなかった…昨日の夜まで期待していたけど、残念ながら現実は厳しい。

 

小学校がホリデーの間は良かった。今振り返れば、まだ余裕があった。夫婦でシフトを組んで在宅勤務・研究しながら、子供たちは半分学習、半分遊び、でゆるくやっていた。

 

fourty.hatenablog.com

 

しかし、今日からは違う。学校は休校ではない。毎日学校が決めた時間割に沿って、与えられた課題をこなし、1日の終わりにそれらを指定されたアプリ(Seesawというもの)で担任の先生に提出することが求められている。これは、親に家庭教師になれ、と言っているようなもの。もちろん大きな負担になる。教育を家庭で担うのは正直厳しい。これで回るんだったら、そもそもプロの先生はいらないし、学校も不要。在宅勤務と家庭教師の両立なんて、どうやったらできるんだろう。普通に考えて無理。まさか自分の仕事(研究)と子供の学習を天秤にかけるような瞬間が来るとは思わなかった。しびれるなあ。ほんと、コロナは色々な形で私たちを試してくる。どんな形でやっても、絶対どちらも中途半端になる。仕方ない。健康であることがありがたいと思わなくては、と頭の中ではわかっているけど、ため息がでる。

 

学校からの課題は、Webサイト上にあげられていて、そこにあるYoutube動画を見て問題を解いたり、アップされているPDFを家でプリントアウトしてワークするというもの。先生、課題を作ってくれるのはありがたいけど、オンライン配信してほしいな。

 

我が家の状況はこんな感じ。

長男(小4)

  • 英語のリーディング・ライティング:問題文の意味が分からない、リーディングの内容が分からない、もちろん英語での作文ができない
  • 算数:課題の英文が理解できないため、算数の問題に取り組めない
  • 日本語:課題が簡単すぎて時間の無駄(日本の小学校1年生レベル)

 

次男(年長)

  • 長男同様、英語はわからないが、そもそも高度な英語力を必要とする課題ではないので(アルファベットをなぞるなど)内容的には何とかなる
  • 日本語はむしろ、あいうえおの練習などでちょうどよい(少し簡単かも)
  • 問題は、5歳になったばかりなので、隣で見ていないとひとりでは勉強できない

 

はぁ…特に長男のハードルが高い。今朝、担任の先生にアプリのメッセージ機能を通じて「ご存じだと思いますが、長男の英語のスキルはかなり限られているため、与えられた課題は難しすぎます。彼のレベルにあったワークを別途進めてその結果を提出します」と連絡。「それでよいですよ。課題の動画も聞いてみて、内容を絵に描くなど可能な範囲で取り組んでみてください」という返事。まあ、ダメと言えるはずはない。結局、課題のYoutube動画は速度を落として3回くらい見たけど意味が分からない、ということで、学校から言われたワークはしなかった。その代わり、先日購入した1年生用のライティングのワークを1時間程度取り組んだ。私、英語の先生だったっけ?みたいな時間。言語のハードルがさらに厳しい試練を課す。慣れていないことは疲れる。

 

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長男は小学1年生用のライティングのワークブックからスタート

子供二人の年齢が全然違うと、一緒に学習するのは難しいので、長男にべったりくっついている間は、次男はベネッセのアプリなどをやる、次男の相手をしているときは、長男は日本の学校でもらったプリントをやる(まだ残りが何枚かある…)、といった風に進めている。これを私は午後担当なので午後に行い、夫は午前に同じことをする。

 

何とか初日が済んで、子供たちがやった内容をiPhoneで撮影、アプリでそれぞれの担任の先生に送付。そして終了。これ、毎日やるの?しかも数か月??仕事しながら?!先のことは考えないようにしたい。今日も早朝4:30から自分の研究に取り組んだけど、本当に続けられるかなあ。さすがに疲れたので、ブログ書いて気持ちの整理。新しいことだからこんなに大変なんだ、慣れれば大丈夫なはず、と思いたいけど… 今日はもう店じまいして、また明日から頑張ろう。

 

ちなみに長男が学校から与えられた本日のリーディングの課題はこんな感じ。大人がやっても難しい…


Here Comes the Garbage Barge read by Justin Theroux

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これがオーストラリアの現地校小学4年生のリーディングの課題