40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。

博士課程 初日

昨日は記念すべき私の博士課程の初日だった。天気は朝から嵐。先週金曜日に42度を記録したというのに、13度くらいで風もあり(天気予報ではFeel like 10度となっていた)、肌寒かったのでセーターを着た。メルボルンの気候は1日の間に四季があるというが、本当に変わりやすい。色々とやることがあったので、子どもを学校に送るのは夫にお願いした。予定は以下。

 

①不動産屋に入居したい物件のApplication関連書類を一式送付(博士課程と関係ないがASAPでする必要があったため)

②9:30~10:30 指導教官とミーティング

③10:30~11:00 学部事務局の人とミーティング

④11:00~12:00 図書館の司書とミーティング →司書の方の体調不良によりリスケ

 

いつもの癖で一か所に予定を固めすぎたかな、と思ったが、まだ何から手を付けてよいかわからないのでいろいろな情報をもらえそうなミーティングを早めにやりたかった。結果的に正解。

 

その前にまず博士課程とは関係ない①について。オーストラリアの賃貸事情は貸す側が上の立場で借りる側の競争なので、内覧後ASAPでApplicationを出す必要があると知った。土曜日に内覧した物件に関して、月曜日に不動産屋が開く前に申請しようと思い、自宅でぎりぎりまで作業していたら、9時になってしまった。外は嵐でバスの時間もタイムリーではなかったので、ちょうど小学校から帰ってきた夫に車で送ってもらい、10分前に大学に到着。

 

②の先生とのミーティングは、数日前のカフェの緩いチャットではなく、ちゃんとオフィスで1 on 1だった。 

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先生はPhD初日の人のためのアジェンダを用意してくれており、それに沿って一通り説明してくれた。Online inductionでおおむねのタイムラインは頭に入っていたが、先生の話を聞いてもう少し具体的なことが分かった。向こう1年の重要なマイルストンは2つ。

 

2020年10月:社会学部内のリサーチ課程の学生のプレゼンテーション会

これは特にPhDのアセスメントに関係なく、1年目にプレゼンターとして出る必要もないが、皆に自分の研究内容を知ってもらう良い機会なので、出てみる前提で考えた方が良い、とのこと。

 

2021年2月:Confirmation of candidatureという審査

PhDコースの最初の12か月にきちんと成果が出ているかどうかを正式にアセスメントする会。指導教官ではなく、学部内審査員のパネルが評価する。ちゃんとやっていれば特に落ちることはないが、計画があまりにも進んでいない場合は出直しになるらしい。ここのタイミングで披露することはLiterature reviewとMethodologyがメインとのこと。

 

 こう考えるとやはりCafeでのチャットでもあったように、まずはReadingがメインのタスクになるということが分かった。3か月後にLiterature reviewの初稿を仕上げるのが良い、と言われた。初稿は最終的なものと全く違うものになると思うけど…という話。仕事でもそうだったからこれは良くわかる。着手しない限り前には進めないし、一度で100%まで行けることは絶対にない。自分としては2月、3月、4月の3か月をどっぷり文献調査に充てるという点がクリアになった。

 

その流れで再びEndNoteについての説明。EndNoteの画面を見たことがない、と言ったら見せてくれた。前回、マークしている文献は1,500くらい、と言っていたが、実際には3,200超の文献がマークされていたので驚いていたら、PhDを始めたときから使っているから、とのこと。先生がPhDを終えたのは2005年。私が修士を終えたのは2004年でその時はEndNoteは無かったように記憶しているが、ひょっとして知らなかっただけなのかも。

 

まずやることはEndNoteを大学のLibraryから自分のPCにダウンロード。すでに研究計画書に記載している参考文献をマークしてみるところからスタートしたらよいのでは、ということだった。そうしようと思う。ちなみに改めて確認してみたら、大学に提出した研究計画書には21の参考文献を使っていた。

 

文献の探し方についても、詳しくは図書館の司書の方に教えてもらえると思うけど、ということだったが、実際に画面で見せてくれた。LibraryのWebsiteからJournal articlesにアクセスすると無料で記事が読める(大学が包括契約をしているため)。アクセスの方法はデータベース経由もあるが、先生は主にGoogle Scholarを使っているとのこと。自分が研究計画書を作成する際は個人で有料サービスを契約して論文を読んでいたので、無料で無制限に読めること自体がありがたく感じる(大学に所属しているんだな、という実感)。また自分は誰からもアドバイスを受けずに働きながら研究計画書を書き始めたこともあり、Google Scholarしか検索の方法を知らなかったが、同じ方法をプロも使っているということがわかり嬉しかった。

 

あとは今後の先生とのやり取りについて、どういう方法や頻度を希望するか聞かれた。先生曰く、2週間に1度と決めて定期的にミーティングをするケースもあれば、何か話したいことがあるときにランダムにミーティングを設定しても良い、ということだった。取り急ぎ私は2週間に1度のミーティングをお願いした。最初はそのミーティング自体が自分にとってのマイルストンになることと、普段顔を合わせることが少なそうなので、定期的に先生の時間を確保しておきたい(不要であればキャンセルすればよい)。最初のミーティングは少し時間を空けて3週間後の月曜日に設定してくれた。

 

 他に質問やリクエストがあるか聞かれたので、先生が指導している他の学生に会う機会があるかどうか、聞いてみた。最近子どもが生まれてパートタイムで学生しているオーストラリア人、ドバイにいてリモートで指導している学生など、色々な人がいる模様。現時点では皆キャンパスにいないので、来た時には紹介する、とのこと。その代わり、今週水曜日に学科の教授陣のミーティングがあるので、そこであなたのことを紹介する、と言ってもらえた。自己紹介の練習をしておこう。あとは、部屋が与えられたら社会学部に所属するほかのPhD学生と顔を合わせることになる、とも。

 

私が不安そうな顔をしていたのか、最後に「いろいろなことがoverwhelmingに聞こえると思うけど、私もそうだったのできっと大丈夫よ」とのコメントをもらった。私は「15年くらいずっと仕事をしてきて少し飽きてきたので、新しいことを始めるのに今はexcitedしています」と答えた。そうすると先生も「自分も長く社会人をやった後に大学に学生として戻り、大変だったけど100%学ぶことに費やせる毎日がとっても幸せだった。仕事は数年で飽きて転職を繰り返していたけど、この仕事は全然飽きなくて (I've never been bored) 今まで続けている」ということを言っていた。

 

指導教官と1時間の充実したミーティングの後、③の学部事務局の人とのミーティング後にEnrolについて詳しい話を聞き、必要なFormをその場で埋められた。概ねオンラインで済ませられるが、過去の成績書の原本やパスポートなどは現物を大学全体の大学院事務局に提出しなければならないということがわかり、いったん自宅にバスで戻った。書類をもって再びバスで大学に。大学全体の大学院事務局に書類を一式提出し、Enrol完了。その後、別の事務所に行ってStudent ID Cardの発行手続き。これもオンラインでシステムに自分のパスポートデータと顔写真をアップするとのこと。

 

順番を待っている間に、携帯から保存してあったパスポートのデータをシステムにアップ。顔写真は仕方ないので、事務所の片隅でセルフィ―。 40にもなって自分の顔を携帯で撮るなんて嫌だけど仕方がない。その場でアップしたら、ちょうど順番が回ってきた。数分前に写真をアップしたのでID発行お願いします、ということを言ったら、通常はアップロードから承認まで手続きに数日かかるんだけどやってあげる、ということで、どこかに電話してしばらくやり取りした後、発行してくれた。(急いだせいか、iPhoneで撮影した冴えない自分のセルフィ―がさらに縦に引き伸ばされてひどいIDとなった。)

 

何はともあれ、これで無事、オーストラリア国内で通用する写真付きIDが出来上がった。Studentと書いてあるので、各種学割も使えるようになる!

 

まだオフィススペースがないので、午後は自宅で続きの作業。オンライン化されているのが便利なようで、サイトが色々わかれており面倒な部分もある。必要な手続きをいくつか済ませていたら夕方になってしまった。まだ軌道に乗るまで数日かかりそうでもどかしい。早く研究生活にどっぷりと漬かりたいと思った日だった。新しいことをゼロからスタートさせるって、素晴らしい。失うものがなく得るものしかない。

 

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大学のバスロータリーには15個以上のバス停がある。朝の嵐はどこへやらで午後は快晴!