40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、11月に博士号取得。現在は東京にある外資系企業で勤務。

メルボルン生活セットアップ 車購入編

今日でメルボルンに来て1週間。まだ1週間しかたっていないのか、という感想。1日1日が濃い日々だった。まだまだ生活のセットアップ中。色々と思い通りにいかないこともある中で、何とか軌道に乗りそうな雰囲気が出てきた。昨日車を購入したので、そのことについて書いてみる。

 

メルボルンは都会なので、シティ中心に住んでいる場合や一人暮らしでも電車のアクセスが良いところに住んでいれば車は不要。ただ、私たちはシティから30分程度離れた郊外に住んでおり(大学が郊外にあるため)、子どももいるため、車は生活必需品。独り身で留学していたときは車は持っていなかったので、今回がオーストラリアで初めて車を買う機会となった。

 

私自身、あまり車には興味がないので、夫が中心で進めた。まずはネットで検索。夫としてはSUVで15万キロ以下という条件。私としては100万円以下という価格の条件とできれば日本のメーカーという希望。これで検索するとかなり限定的なヒットとなる。オーストラリアは、20万キロ超えの車も普通に中古市場に出回っており(ついでに年式では20年前の車も売られている)、むしろ10万キロくらいは良い状態。日本では廃車になる車が数十万円で取引されている。ただ、20万キロ超えの車に乗ってたびたび故障しても嫌だな、ということで、間をとって15万キロとしてみた。検索に使ったサイトは以下。

https://www.carsguide.com.au/

 

試乗してから購入したいので、なるべく今住んでいるところから近いところにある中古車屋をチェックし、2台に目星をつけた。両方HondaのCR-Vという車種。一つは年式が2013年で走行距離10万キロ、価格が$15,888で少し予算オーバー。もう一つは年式が2010年で走行距離11万キロ、価格が$13,488。それぞれ違うディーラーだったが、上記のサイトから「この車に興味がある」みたいなボタンを押して、自分の名前と携帯番号を入れたところ、5分後くらいに2台目のディーラーから電話が。

 

超早口でオージー訛りの男性。ほとんど何を言っているかわからないけど、とりあえずこちらが言いたいこと「I am interested in Honda CR-V. Can we test drive today?」「Can we pay in a credit card?」ということは伝えた。試乗はOK、クレカでの支払いもOKということで、早速午後出かけた。そのエリアは中古車販売が集まっているところで、今住んでいるところから車で15分くらい。マップを頼りに出かけてみると、複数の個人や中小ディーラーが巨大な敷地に集まっている場所の一番奥にそのお店があった。

 

小さな事務所の前にお目当てのCR-Vを含む10台ほどの中古車が止められており、我々が近づいていくと中から私よりも少し年上くらいの男性が出てきた。第一印象でなんか信頼できそうな人だな、と思った。我々をCR-Vを見に来た人、と最初から認識したのか、早速車の説明をしてくれる。ぱっと見悪くなさそう。色々と説明してくれる中で、良いなと思ったのは、one ownerでこれまでの定期メンテはすべてHondaの契約店で行われており、さらにRego(車検)が6月末までついている、保証も通常3か月だけど交渉によっては12か月にできる、という点。これらすべてが提示価格にすべて含まれているので、今日このまま乗って帰っても良いよ、とのこと。その流れで試乗させてもらい、特に問題なさそうだった。

 

試乗が終わって「どうだった?」と聞かれたので「この車は良かった。でも実はもう一台候補にしている車があって、そちらと比べて決めたい」と話したところ、「どんな車だ?」ということを聞かれたのでサイトをみせた。そちらの車は一つ新しいモデルだがスタンダードなモデル(試乗した方はレザーシートにルーフウィンドウがついているラグジュアリーモデル)、Regoがついていない(追加で年間$800くらい必要とのこと)、値段も高い、ということで、「この車を買ったほうがよい。$12,999まで値引きする」と言ってくれた。これで予算内100万円におさまる。

 

1台目で決めてしまうのもどうかな、と思ったけど、100万円以下で15万キロ以内のSUVはそもそまあまりないことと、信頼できる個人事業者の人から購入した方が何かと小回りが利いて良いようにも思えて決めてしまった。事務所で簡単な手続き。車の名義変更を無料でしてくれる他、保証も12か月つけてくれた。何か困ったことがあれば自分に連絡してくれ、とのこと。さらにクレジットカード支払の手数料が通常1.5%かかるところもその人が負担してくれた上、車を今住んでいるところまで届けてくれるというサービスっぷり。

 

「僕はしばらくペーパーワークをしてから1時間後に車を届けに行くから」ということで、いったんお別れ。きっちり1時間後に家に来てくれた。追加の書類のいくつかサイン。まだ我々は国際免許なので、名義変更に必要なClient numberなるものが必要で、それをVic Roadという州の運輸局に取りに行ってその番号をその人に連絡すれば手続き完了らしい。すべてお任せできて思いのほか楽だった。「3年後、また僕のところに売りにおいで」ということだったのでそうしたいと思う(いくらで売れるかによって、3年間の車の値段が決まる)。

 

ということで、オーストラリアでの初めての車の購入と手続きは数時間であっといういう間に終わってしまった。

 

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このクルマで色々なところに出かけることになる(奥に見えるのは借りているレンタカーのアウトランダー