40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

メルボルン生活セットアップ 携帯電話と銀行口座

昨日、大学のキャンパスに初めて行って、携帯電話のSIM契約と銀行口座の開設を行った。オーストラリアで最も大きな大学というだけあって、キャンパス内が村のようになっており、フードコートやレストラン、カフェはもちろんのこと、銀行、郵便局、携帯ショップ、旅行代理店、薬局、メガネ屋、本屋、美容院、コンビニ、スーパーなど、むしろその辺の郊外の街よりも必要な施設がコンパクトにそろっていて便利。大学はまだ夏休み中なので空いているはず、と思い出かけたら、案の定、学生も少なく全体的にのんびりしていた。

 

①携帯電話の契約

銀行口座を開設するために携帯の番号が必要だろうと思ったので、先に携帯ショップに行く。夫は前のブログに書いた通り、空港でLebaraという格安キャリアにしたが、私は携帯電話そのものを購入するところからだったので出遅れていた。各種手続きに自分の連絡先は必ず必要になるため、一刻も早く携帯番号を入手したい。格安SIMプリペイドであればその辺のスーパーでカードを買ってスタートできるが、長期プランの場合はネットでの申し込みからSIMが届くまで数日かかる。時間をロスしたくなかったので、格安キャリアはあきらめて、大学のキャンパス内にあった大手キャリアのOptus(日本のauのような会社)にした。マンスリー契約のポストペイドにして、月額$39が学割で10%引き、データは10GBまで、オーストラリア国内の通話とテキストメッセージは無料、という一番ベーシックなプラン。(プランはいつでも変更可能)

 

今どれだけデータを使っているかというのがリアルタイムで見える他、支払いもすべてAppでできる。ここ数日で気づいたが、オーストラリアはApp社会。すべての手続きをアプリで済まそうとする。そのためにもスマホとローカルな携帯番号は必要だと改めて感じた。店員の人に一昨日購入したiPhone8を渡して、すべてセットアップしてもらうのに10~15分程度。ここもインド系の人だった(ただし発音はインド訛りではなくオーストラリア英語)。日本に行ったことがあり日本好きとのこと、東京、京都、大阪、広島を2週間半で回った話を聞く。

 

②銀行口座の開設

携帯番号を無事入手したところで、今度は銀行窓口に。大学には3つの銀行が入っているが、とりあえず近くにあったCommonwealth Bankにしてみた。店舗に入ってもカウンターがなく、一瞬面食らったが、部屋の奥に机と椅子があって、そこに座っている人がCan I help you?と話しかけてきたので、銀行口座を開設したいです、と告げると、ここに座って、と自分の横の椅子を指す。夫と2人分の口座を開設したいと伝えると、Joint accountにするかどうか、聞かれた。

 

オーストラリアでは夫婦で共同の口座を持つことは普通らしい。ただ、我々の場合は夫がフリーランスで仕事をしており、報酬の振込先をオーストラリアの銀行口座にしておく必要があるため、共同口座にするとややこしいことになりそう。一人ずつの口座にしてもらうことにした。学生であれば口座の開設、維持手数料は無料だが、学生でない場合は口座の管理費が月額4$かかるとのこと。毎月、$2,000が入金されている状態であれば管理費は無料になる、といったようなことを言っていた。調べてみると正しいようだ。

https://www.commbank.com.au/banking/everyday-account-smart-access/rates-fees.html

 

銀行口座開設にあたっては、IDとしてパスポート、学生であることを証明する書類としてCoE(まだ学生証は作っていないため)を出して手続きを進めてもらっていたが、途中でTax Identification Numberは何か?と聞かれた。「そのようなものは日本にはありません。オーストラリアでもまだ作っていません」と答えたところ、「そんなはずはない。TINがないと口座を開けない。どの国にもTINがあるはず」と急に責め立てられる。係の中年女性は「必ず日本にもあるはずだ、今調べてみる」と各国のカードが一覧になっている表を見たが、「Oh, 日本はここに載っていない。おかしい」となった。

 

こちらとしても無い物は出せないので「困りましたね」という顔をしていると、「まあ、とりあえず空欄で進めてみるわ」ということであきらめてくれて、進めたら無事口座は開けた。TINの話で一瞬雰囲気が悪くなったが、手続きが進むと係の人の気持ちも落ち着いてきたようなので、「実は数日前に日本から来たのですが、夏だと思ったけどあまり暑くないですね」と話しかけてみると「まあ、こちらの天気は毎日良く変わるわよ。でも、大体オーストラリアオープンの時期は暑いことが多いのに今年は違うわね」との答え。その後ひとしきりテニスの話になった。私は大坂なおみ選手しか知らないのでそのことを告げたら「彼女はとっても良い選手ね、セリーナに勝ったし」とのこと。その後、有名なオージーの選手の名前をずらっと挙げられた。

 

「オーストラリアではテニスがポピュラーなんですね」と聞くと、「うーん、テニスだけでなくAFL(Australian Football League)も人気があるわよ。AFLではタイガースというチームが…」と今度はAFLの話をし始める。「ラグビーはどうですか?」と聞いてみると、「Not really. ラグビーシドニーブリスベンといった東海岸では人気があるけど、全国的にはAFLね」とのこと。ここ数日で気づいたこととして、オージーは雑談が好きな人が多いようだ。本当に楽しそうに無邪気に話す。私はまだ英語力と知識が不足していることから質問がメインになるが、こちらが外国人であることなどお構いなしに、自分の好きなことを早口で話してくる。雑談するうちに無事口座の開設作業も終わった。

 

これで、携帯電話と銀行口座という2大手続きが完了。これらが終わることで、大学関連の手続きを始められるようになったので、次の記事で書く。

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キャンパス内には日本の自動販売機があった(売切という表示も日本語のまま)