40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、11月に博士号取得。現在は東京にある外資系企業で勤務。

メルボルンに到着 初日の出来事

先週金曜日の朝、無事メルボルン空港に到着。行く前には日本で火事のニュースが流れ、メルボルンも空気が悪いと言われていたが、実際到着した日はメルボルン市街地近辺は何とも無いように思えた。

 

飛行機から降りたら、大量の荷物のピックアップ。スーツケースは無事に流れてきたが、自転車が来ない。荷物の問い合わせ窓口らしき場所に並んでみようと思い、奥の方に進むと、Oversize luggageのセクションを発見。きっとここだ、と思って行ったら、案の定、自転車の箱が床に置かれていた。とりあえず、一つも荷物をロストすることなくメルボルンまでこれたことに安心。再び100kg分のスーツケースと自転車2台をカート3台に分けて運ぶ。

 

メルボルン空港は昨年のGWに一度来たことがあるだけなので構造はよくわからない。Oversizeの荷物で周りに迷惑をかけつつゆっくりと出口方面に向かって、レンタカー屋さんの場所を探すことにした。出口を出たところに携帯ショップが並んでおり、夫がSIMカードをゲットしたい、とのことで、先にそちらを進めることにする。OptusとVodafoneといったオーストラリアの大手キャリア店舗の隣のコンビニの一角に、Lebaraといういかにも格安SIMっぽいブースがあり、店員のお兄さんが暇そうにしていたので、まず話を聞きに行く。(大手キャリアも格安キャリアも店員は圧倒的にインド系の方が多いことに気づいた。ITに強いから??)

 

お兄さん「Hi! How's it going?SIMカードを探してるの?どれくらい滞在する?」

私「今日から3年間の予定です」

お兄さん「なるほど。そうしたら、2つのプランを提案するよ。こちらのプランは今自分も使っているんだけど…」

 

リーフレットと付箋に書き込みながら、丁寧に説明してくれた。その情報をもって、夫と子どもが待っている場所に戻る(荷物が大量すぎて一緒にお店に入れないのでスペースがあるところで待機してもらっていた)。大手と比較しても良かったけど、明らかにこちらが安いだろうし、お兄さんも親切そうな人でピンと来たのでこちらで決めてしまった。プランは年額$210で月々12GBまでの通信と、オーストラリア国内や日本をはじめとする主要な国との無制限の通話とテキストメッセージが付いてくる。あまり詳しくないが、日本と比べるとかなり安いように思える。お兄さん曰く、同じプランを街のLebaraカウンターで契約すると$300とのこと。空港はお客さんをキャッチするのに良い場所だからディスカウントしているんだろう。(ちなみにプランが切れる1年後にどうなるのかを聞いたら、メールが送られてくるのでその時に更新するかやめるかを決め、更新する場合はまた年会費:2年後以降は$200を払えばよいとこのこと。)

 

夫は日本でiphone11を購入して1か月程度使っていたので、それを持ち自分で手続きしてもらうことに。英語があまり話せない夫だが、お兄さんとコミュニケーションは問題なくとれたようで安心。日本で使っていたSIMカードを外して、LebaraのSIMカードを入れてアクティベートするところまでやってもらえたよう。このやり取り、わずか10分もかからなかったくらいでスムーズ。

 

無事オーストラリアでの携帯番号を入手したところで、レンタカー屋さんに向かう。レンタカーはあらかじめ予約していたので、手続きは比較的スムーズだった。Europcarという大手のレンタカー屋、三菱アウトランダープラグインハイブリッド)で5,000キロしか走っていないという良い車を準備してくれていた。チャイルドシートのオプションをつけても10日間で4万円程度と格安(オーストラリアの標準と思う)。オーストラリアのレンタカーは、パスポートや国際免許証を見せ、一通りの事務的な説明の後にサインし、車がどこに停まっているかいるか(駐車場番号)を聞いたら、受付カウンターでカギを渡されて、その場所に自分で車を取りに行ってそのまま運転して良い。我々は荷物が大量なので、レンタカー屋の裏で子どもと私が待ち、夫が車を取りに行った。

 

待つこと10分程度、無事に車で運転して出てきたので良かった。そして荷物の積み込み。自転車は箱から出してコンパクトに、スーツケースはトランクだけでなく、後ろの座席の子供の足元や助手席の私の足元にも積み込み、なんとかギリギリ入れることができた。運転席以外は足元まで荷物なので、私と子供は靴を脱いで胡坐をかいて座るスタイル。荷物の積み込み、さんざん出国前にやったことをオーストラリアでもやっているね、と話していた。アウトランダーが大きな車でよかった。ここまですべてがギリギリセーフな状況で進んでいる。

 

ナビはついていないので、iphoneのマップでナビをする。高速に乗り、Cityを通り過ぎて目的地まで約1時間。空港からCityに向かう高速は一部有料となっているが、レンタカー屋さんでクレジットカードの自動引き落としの登録をしてくれたので、プラスで何も手続きも要らず助かった。ナビのおかげで迷うことなく目的地に着いた。キャンパスの端にある大学のレジデンスサービスの事務所で仮住まいのカギを受け取る。車から降りて、深呼吸したら、空気にユーカリの香りが含まれていて昔留学していたことを一瞬思い出した。あぁ、オーストラリアに来たんだな、と実感。

 

無事カギを受け取り、仮住まいのアパート(メゾネット)まで車で10分弱で到着。レンガ造りの日本でいうと昭和な建物。写真でも古そうだと思ったけど案の定古い。入ってみると中も昭和感が漂っているが、掃除は概ねされているので、GW旅行中に借りたCityの一見かっこよいコンドミニアムと清潔レベルは同等。2階建てのメゾネット形式で8号室まで連なっていて、前には庭がある。都心の狭い集合住宅から、メルボルン郊外の庭付き2階建てメゾネットに移った子供たちは興奮気味。

 

庭では鳥が鳴いていて、なんとものどかな雰囲気。ちょうど昼前になったので荷物をそのままにして、シャワーも浴びずに昼食に出かけることにした。気温は20度くらいで快適。真夏を想像してきたが、意外と涼しい。

長くなったので、続きはまた別の記事に書くことにする。

 

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到着日の3日後からオーストラリアオープンが始まるようだ@メルボルン空港の通路