40代からの博士課程留学

41歳でオーストラリア・メルボルンで博士課程留学(社会学)を始めた自分、現地小学校に通う子供のこと、家族での海外生活などを綴る。2023年3月帰国、フルタイムで働きながら博論執筆中。

留学に決めた

1年間、細々と隙間時間に準備を進めてようやくもらえたPhDコースへの入学オファー。同じ日に、今働いている会社から、アメリカ赴任の打診があったため、ここ1週間悩んでいた。

 

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ついに決断。やはり予定どおり博士課程への留学を決行したいと思う。

 

何に悩んでいたかというと、まずお金。赴任すれば給料や手当で今よりも貯金がさらに貯められるし、お金に余裕があるので生活も豊かになる。一方、留学では貯めた貯金を切り崩しながらの生活になるため、金銭面での不安がある。選択肢としては、赴任から戻ってきて留学する、というのもあるが、年をとってしまう。次に会社の中での経験。海外赴任自体も社会人経験としてはプラスになるので捨てがたい選択肢だし、これまで実際に何年間も希望してきた。

 

ただ、やはり、「今」自分が一番何をしたいのか、という点をもう一度考えてみると、留学をして研究をしたい。今この時点の子供をオーストラリアに連れていきたい。2年たってしまうと、いろいろな状況が変わって、いけなくなるかもしれない。そうなったら絶対後悔する。

 

そもそも、私は今までお金や他人の評価を中心に考えて進路を選んできていない。とくに20代のころは金銭的に厳しい時期もあったけど、何とかなったし、何とかしてきた。これからもそうしていけばよい。

 

やっぱり、自分が一番やりたいことでないと自分のエネルギーをフルに使えないし、結局パフォーマンスも中途半端なものになってしまうだろう。この気持ちでアメリカに赴任しても、満足いく結果が出せず、会社にも迷惑をかけるかもしれない。自分の心を殺して働くことは私にはできないので、わがままではあるけれど、自分がやりたいことを、やれるうちにしておくのが一番良いという結論になった。

 

こうしてみるとシンプルな結果だが、1週間かなり悩んだ。一時は半々くらいの気持ちにもなった。ただ、夫、子供、両親ともにオーストラリアへの留学に賛成していたこともあり、それらを押し切ってまでアメリカに赴任することはよくない結果になりそう、とも思った。明日の朝、会社に連絡しよう。

 

ちなみに、今働いている会社は休職する予定で考えている。通常2年、Max3年まで、大学に行くことができる休職制度(無給)が昨年の7月にできた。この制度ができる直前に留学のことを考え始めていたので、制度ができたときには、こんな運が良いことってあるのか!絶対この制度を使おう!と興奮したことを覚えている。いろいろな要素がうまくつながって、ここまでこれたので、このチャンスを無駄にしないようにしたい。