イギリスやオーストラリアなどの大学、大学院への入学に必要な英語試験、IELTS。前回、Courseworkでの修士留学の際はIELTSではなくTOEFLをスコアとして提出したため、今回が初めてのIELTS受験となる。
まずはどんな試験かを知るためにネットでの情報収集。日本では、英検とJSAFという2つの団体が提携している模様。英検の方はもともとの知名度のせいか、受験の日程が先まで予約で埋まっているが、JSAFの方は1週間先の予定でも空いている場合があり、都内でも複数の会場が設定されているため、JSAFの方が融通が利きそうだということが分かった。費用はどちらで受けても25,380円。社会人にとってもこれは結構な金額。学生が自腹で支払うのはかなり厳しそう。
受験料の高さから、むやみに試験を受けるのは避けたいと考えつつも、平日はフルタイムで仕事の上、帰宅後は家族との時間(家事、育児)があり、週末も100%自分のために時間を使うことができない日々の中、まずは受験してみて傾向を知った上で、効率的に対策することにした。JSAFのページから予約し、受験は2018年10月。場所は自宅から最も近い会場で四谷三丁目の貸会議室を選択した。
問題の傾向を事前に把握するため、4分野すべてが網羅されている参考書を購入して、全体を一通りやってみた。
感触としては、リスニングとリーディングは8割程度は正解できそうだということ。これで少し安心した。一方、スピーキングとライティングは問題集はあるものの自分で練習するのが難しく、どれくらいのスコアになるかがわからない状況だった。JSAFで受験するといくつかの特典が付いてくるが、そのうちの一つに、University of QueenslandのIELTSコース動画が無料で見られるというものがある(edXというプラットフォームで公開されている)。こちらの動画を通勤中や昼休み中に見ながら、問題の傾向やどんなところに気を付けたらよいのか、などを確認していった。
課題となりそうなライティングについては、以前コンタクトをとった留学エージェントのメルマガで、無料でレベルチェックとライティングのトライアル授業を受けられる、という案内があったため、参加してみた。まずレベルチェックでは、タブレットを使ってリスニング(といっても試験形式ではなく単語を選ぶような簡単なもの)とライティング(お題に対して白紙に文章を書いていく)があった。判定結果は、リスニングが8.0、ライティングが6.0というものであった。
ライティングのトライアル授業は45分程度でネイティブ講師が語学学校のスタイルで進めていく。私のほかに参加していたのは10名程度だったが、皆10代~20代と若かった(学生服の高校生もいた)。講義ではライティングに関する基本的な知識や方法を一通り教えてくれ、そのあとエージェントの方からコースの案内があったが、特にピンとくるコースがなかったため契約せず帰宅した。
コンタクトをとっていた指導教官が在籍する大学(Research degree)のResearch degree入学条件スコアは、Overall 7.0、全カテゴリーで最低6.5(スコアが低い場合に語学コースに通って入学する、というオプションもなし)というものであったため、ライティングが課題になりそうなことはこの時点で予想できた。ただ、結局あまり準備できないままに本番を受験することになった。